「人間はみんなが美しくて強い存在だとは限らないよ、生まれつき
臆病な人もいる、弱い性格の者もいる、メソメソした心の持ち主も
いる…けれどもね、そんな弱い臆病な男が自分の弱さを背負いなが
ら、一生懸命美しく生きようとするのは立派だよ」
これは今は亡き作家の遠藤周作氏の言葉である、この世の中には強
い人もいれば弱い人もいる、弱さはコンプレックスだったり、貧困
だったり、能力だったり、弱さも多様である、そんな弱さを抱えな
がらも懸命に毎日生きてる、その姿こそ立派であると遠藤氏は言い
たかったのではと思う。
そしてその弱さを克服した時、人間は自信につながるのかもしれな
い、それでも人間は懸命にもがいてた時をつい忘れがちになるもの
だが、そのことを決して忘れてはならない、忘れないことこそ、そ
の人の逞しさ、そして優しさにつながるのではないかと思う。