慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

相手の心を打つ「名フレーズ」(3)

2021年01月12日 | 哲学
🌸 相手の心を打つ「名フレーズ」(3)

⛳『人間の知と力は合一する
  原因が知られなくては結果は生じないからである』(ベーコン)
 
 ☆「人間は知識を得ることで、問題を克服する力を得る
  原因がわからないと、結果が分析できないから」

 ☆ベーコンの知識を修得する術「帰納法」
 *個別的な現象を一歩一歩段階的に吟味していく方法を説く
 *結果より、一般的な原則を導き出す
 *具体的な事例に当てはめていく
 ☆帰納法を行うためには
 *人間が抱きがちな予断や偏見を排除するのが必要
 *ベーコンはそれを「イドラ」と呼ぶ

⛳『心は、いってみれば、文字をまったく欠いた白紙で、
 観念は少しもないと想定しよう』(ロツク)
 
 ☆「経験が心を強くする」

 ☆人間は経験を重ねるごとに成長していく
 *より知性を備えた存在へと成長する
 *経験をすることが大事で、経験が私たちを強くする

⛳『汝の意志の格率が、
  常に立法の普遍的な原則に合致するよぅに行為せよ』(カント)
  
 ☆「誰もが納得してくれる基準で行為せよ」

 ☆人間に欲望がある限り、常に誘惑がある
 *だからといって欲望に負けていいとはならない
 ☆カントは、正しい行いをするのは人間の義務だと言う
 ☆人間には自由があるとするが
 *自由とは、自分で自分を律する自由である
 *人間は自分で欲を抑えることができる
 *盗めるのに、自由を行使して盗まないのが、人間の素晴らしさ

⛳『理想的なものは現実、現実的なものは理性的』(ヘーゲル)

 ☆「理想と現実が一致するように努力せよ」

 ☆ヘーゲルは、理性を理想的なものと称えている
 ☆理想と現実には常には乖離があり、その溝はなかなか埋まらない
 *ただ闇雲に理想を追い求めるのも、現実を直視しない無謀な態度
 *両者が常に一致するよう「努力すべき」だと訴えた
 ☆ヘーゲルの主張
 *理想と現実の両方ともを互いの方向に引き寄せるよう努力が必要
                    (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『教養としての哲学』






 相手の心を打つ「名フレーズ」(3)
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相手の心を打つ(2)「名フレーズ」

2021年01月11日 | 哲学
🌸相手の心を打つ(2)「名フレーズ」

⛳『人間は動物と超人のあいだに渡された一本の綱だ』(二―チェ)

 ☆「強い誰かに頼るのが一番大事かもしれないが、
   そんな誰かはもう存在しないと思えば強くなれる」

 ☆ニーチェはキリスト教を批判する
 *弱い人を慰める宗教としてキリスト教を位置づける
 *神の存在にすべてを却ねてしまう、それでは奴隷と同じだ
 *キリスト教のことを「奴隷道徳」とも呼ぶ
 ☆ニーチェの思想
 *人は、奴隷道徳に頼らずに、強く生くのが必要
 *神に頼らず、強く生く方法
 *その苦しい状態をあるがままに受け入れること
 *それではじめて、強く生きていける
 ☆ニーチェは、そんな人を「超人」と表現した

『万物は流転する』(ヘラクレイトス)

 ☆「世界の変化に目を凝らせ」

 ☆万物流転
 *あらゆる物事は生成消滅を繰り返すという意味
 *世の中は見た目と異なり変化していることを訴えている
 ☆万物は生成消滅を繰り返すと同時に
 *その都度同じ原理によって貫かれている
 ☆大事なのは、何がその変わらない原理なのか見極めること
 
『我思う、ゆえに我あり』(デカルト)

 ☆「最後に信じられるのは自分だけ」

 ☆あらゆるものは疑うことができる
 *そこから、自分の意識の確かさが導かれる
 ☆物事を判断してゆく方法として
 *あらゆる前提や可能性をまずは疑う
 *残った自分の意識で、考えて判断を下せばいい
 *自分だけを信じて、何も迷わず判断することができる

⛳『人間は一本の葦にすぎず自然の中でも最も弱い者である。
  だがそれは考える葦である。』(パスカル)

 ☆「人間はたしかに弱いが、考えるという点でとてつもなく強い」
 *パスカルの人間は「考える葦」であるという言葉

 ☆人間の考える能力を最大限尊重するが
 *パスカルがそこに歯止めをかけようとした
 *考えることよりも信じることが大切と訴える
                    (敬称略)
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『公共性の構造転換』30(世の中の仕組みを俯瞰する)

2021年01月11日 | 哲学
🌸『公共性の構造転換』

 ☆大衆民主主義が有効であるためには「公共圏」の回復が必要と訴える
 ☆国家を監視する「公共圏」の変質を訴える
 ☆著者、ハーバーマス

⛳『公共性の構造転換』著者ハーバーマスのプロフィール
 ☆現在は、社会は「産業社会」
 ☆国家は、租税や労役を社会から収奪する存在としてある
 *社会が収奪の実態をあからさまにしてない
 *国家は社会から過剰に収奪している
 *1部を社会に返還する
 *必要な業務を遂行するサービス機関の様に振る舞っている
 ☆社会と国家は「他国からの収奪を防ぐ」という利害
 *共有している面もあるが、国家の本質は収奪機関である
 *社会はこれを監視しなくてはならない
 ☆それは「出会いの場」で、ハーバーマスがいう「公共圏」である

⛳『公共性の構造転換』の概略
 ☆「出会いの場」は、イギリスの喫茶店から始まった
 *喫茶店には社会的身分に関係なく誰でも出入りすることができた
 *そこでは自由な討論が可能だ
 *喫茶店は、政治色を強め、絶対王権を規制する議会へと発展する
 *自由な討論の基礎となるのは、各人の教養である
 ☆教養は多くの場合「読書」から得られる
 *印刷機の発明によって出版事業が金儲けの道具となる
 *教養は徐々に力を奪われていく

 ☆私企業であるメディアの発信する情報
 *さまざまな形で利益を誘導するためのものである
 ☆国家を監視・規制するという機能が失われてしまった
 *テレビなどの普及で、真偽不明の情報もばらまかれる
 *市民は、真偽を明らかにする教養の力が失われてる今の状況
 ☆「公共圏」は本当に回復できるのか否か
 *今、私たちが選択している大衆民主主義
 *公共圏の復活なしにまともに機能しない
                    (敬称略)
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⛳出典、『世界の古典』




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名言、相手の心を打つ(1)「名フレーズ」

2021年01月10日 | 哲学
🌸相手の心を打つ「名フレーズ」

⛳『幸福が善ならば、大多数の幸福が選ばれるべき目的、
  道義的善である』(ジェレミーベンサム)

🐬幸福の量が多いほど正しい「最大多数の最大幸福」
 (功利主義の提唱者ベンサムが生み出した名言)
 ☆我々の社会は功利主義に基づいて構築されている
 *現代の車社会、交通事故などで犠牲になる人がいる
 *誰も車社会を止めようとはしない
 *車を使うことで快楽を得る人が多いから
 
⛳『自分の身を守ろうとする君主は、
  よくない人間にもなれることを、習い覚える必要がある』
                    (マキャヴェリ)
🐬「り―ダーたる者、時には冷徹になる必要がある」
 ☆真の決断とは、誰かを傷つけるシビアなもの
 *蹴雌せず冷静かつ冷徹に判断のできる人がリーダーの資質を備えている
 *一瞬の躊躇が集団全体の命取りになる
 *誰でも冷徹な判断には躊躇を示すが、それではリーダーは務まらない

⛳『人は女に生まれなのではない、女になるのだ』(ボーヴォワール)

🐬男が女性という性別をつくっている
 ☆ボーヴオワールは、女性の解放を目指した思想家
 *哲学者サルトルとの恋人関係でも永遠に語られる存在
 ☆彼女(ボーヴォワール)の指摘
 *男性は女性に財産管理をさせないと非難する
 *男性は大事な部分にはタッチさせないようにして面倒を見ようとする
 *お金持ちほど女性を従属させ、男にとり都合のいい社会をつくる
 ☆彼女(ボーヴォワール)の真意
 *女性は生まれつき女性なのではなくて
 *社会が女性という立場をつくっている指摘

⛳『人間は本性的にポリス的動物である』(アリストテレス)

🐬私たちは組織の一員として生きる運命にある
 ☆社会人とは組織人であることを意味する
 *組織人である限り、自分の自由を制限せざるを得ない部分もある
 *組織は、安心を得られると共に責任を求められる
 *アリストテレスは、アレキサンドロス大王の家庭教師も務めた
 ☆アリストテレスは、幸福の追求が人間の目的であると考えていた
 *それは人間の徳にかかつているとした
 *徳は人の性格ですから学習によつて習得できるものではない
 *共同体における人とのかかわりの中で身につけてゆくもの
 ☆アリストテレスは、「中庸」の徳を説く
                    (敬称略)
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哲学書11(『正義論』&『なぜ世界は存在しないのか』)

2021年01月09日 | 哲学
🌸哲学書11(『正義論』&『なぜ世界は存在しないのか』)

 ☆『正義論』の意義
 *ロールズの政治哲学の著作
 *正義理論を展開し、停滞していた戦後の政治哲学の議論に貢献した 
 ☆『なぜ世界は存在しないのか』の意味
 *世界の最先端を牽引する「新しい実在論 」
 * 世界は世界の中に現れることができないので存在しないとした

⛳『正義論』の概論
 ☆筆者ロールズはリベラリズムの立場から
 *公正な分配を実現するための正義論を提示した
 ☆リベラリズムとは、価値の中立性を重んじる立場
 *現代社会は価値が多元化している
 *1つの善のもとに正義を構成することはできない
 *手続き的な正当性を優先する提言
 ☆筆者は、公平な判断をするため
 *無知のヴェールのアイデアを用いる
 (自分自身の情報を知らないものと仮定する)

🐬筆者ロールズは、『正義の二原理』の基準を提示する
 ☆第一原理は「平等な自由の原理」
   *各人に平等に基本的自由が分配される
 *基本的な自由(言論・思想・身体の自由)
 ☆第二原理A「機会の公正な均等原理」
 *社会的、経済的不平等は、地位や職業に就くための機会の均等
 *それが、保障されている場合にのみ認められる
 *それでも残る不平等が「格差原理」によって調整される
 ☆第二原理B「格差原理」
 *才能に恵まれた人は、偶然にそのような才能を与えられたにすぎない
 *不遇な立場にある人に自らの便益を分け与える発想

⛳『なぜ世界は存在しないのか』
 ☆マルクス・ガブリエルは、「新実在論」を世に広めた
 ☆ガブリエルは、ある山が見えるとき
 *実際に存在するその山だけを意味するのか?
 *色々なところからその山を見ている人を、意味しているのか?
 ☆私たちの思考対象となる事実が現実に存在する
 *それらの事実について、私たちの思りも現実に存在している
 ☆数多くの小世界は存在するが
 *それらのすべてを包摂する一つの「世界」は存在しない
 *これが「世界は存在しない」という意味
 *筆者は、他方で「世界以外のすべては存在する」と主張する
 *それを「対象領域」と呼ぶ
 ☆人間が理解できるのは、自分が対象にした領域だけ
 *人間がすべての存在を理解できない以上
 *世界はすべてを意味する概念人間にとっては存在しない

🐬筆者ガブリエルの「新実在論」
 ☆私たちが認識する一切のものは
 *各々なんらかの意味の場に現われる
 *筆者はそれを「意味の場の存在論」と表現する
 ☆今、様々なテクノロジーの進化により
 *これまでの常識やものの見方が揺らぎつつある
 *その意味で、新実在論のような新しい視点
 *ビジネスの世界でも役に立ってくるのでは
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哲学書10(『コミュニケーション的行為の理論』)

2021年01月08日 | 哲学
🌸哲学書10『コミュニケーション的行為の理論』

 ☆言語行為論受容を批判的に検討することを通し
 *多様な権力関係や慣習が存在する学. 校・学級のなかに
 ☆コミュニケーション的行為や討議を普及させる方法を考察した

⛳『コミュニケーション的行為の理論』概論
 ☆著者ハーバーマスは、討議を重視する
 ☆著者は、理性のあり方を見直すべきだと訴える
 ☆相手を説得するために理性を使うのではない
 *開かれた態度で相手の話を聞く
 *共に何かを作り上げる態度が求められる
 ☆人と何かをしようとするとき
 *必ず議論する必要が生じる
 *相手の立場を尊重しなければコミュニケーションは成りたたない
 *社会というのはそんな尊重すべき相手の集合体
 *人は、開かれた態度で関わっていくのが必要と説いた

🐬『コミュニケーション的行為の理論』の実践的討議
 ☆筆者の実効的なものにするための3つの原則
 ①参加者が同一の自然言語を話す
 ②参加者は事実として真であると信じることを叙述し擁護する
 ③すべての当事者が対等な立場で参加する
 ☆著者はコミュニケーション的行為を使って近代社会批判を展開した
 *私たちの生活世界は、経済・国家システムで植民地化されている
 *コミュニケーション的行為を使って、事態を解消しようとした
                    (敬称略)
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哲学書9(『監獄の誕生』&『全体主義の起源』)

2021年01月06日 | 哲学
🌸『監獄の誕生』『全体主義の起源』

⛳『監獄の誕生』概論
 ☆著者フーコーの指摘
 *近代になり、刑罰の対象が身体から精神へと移行した
 *刑罰制度が進歩したのでなく、様式が変化した
 *人を一定の鋳型にはめ込む「身体の政治技術」
 (人間の身体的動作を改変・規格化するよう訓練する)
 ☆監獄のシステムは、近代社会の権力テクノロジーを解明できる
 *監獄に「規律・訓練」と名づける新たな権力形態が見出される
 (規律・訓練の対象は人間の身体)

🐬『監獄の誕生』での具体例
 ☆パノプテイコン刑務所の監視の仕組み
 *監視塔から独房の中は見えるが、独房の側からは見えない
 *監視する者とされる者の間の眼差しの不均衡が存在する
 *この不均衡こそが権力の象徴です
 *一方が他方に完全に従う構図
 ☆監視されているという可能性を囚人が常に意識する
 *自動的に従順な「従属する主体」となる
 *権力は、囚人自身の手によって深く内面化されていく
 ☆フーコーは指摘する
 *パノプティコンの原理の規律・訓練権力の作用
 *監獄という制度、近代社会の隅々まで及んでいる

⛳『全体主義の起源』の概論
 ☆著者、アーレントが全体主義が発生のメカニズムを分析した
 ☆第一部の反ユダヤ主義
 *ナチスによって生み出されたものではない
 *反ユダヤ主義は、ヨーロッパで政治的宣伝の効果的な武器
 (ナチスが手を貸すまでもなくすでに蔓延していた)
 *ナチスはその反ユダヤ主義的雰囲気を活用しただけ
 ☆第二部「帝国主義」では、帝国主義が生じた要因
 *地域的に限定されている国民国家体制
 *拡大を本質とする資本主義に足かせとなる
 *資本主義の担い手のブルフョアジーは、政治に口出しする
 *結果として、政府は膨張政策を推し進める
 ☆第三部では「全体主義」
 *20世紀の最大の問題で、階級社会が解体し大衆社会が誕生した
 *大衆社会で、組織化されていないアトム化した大衆
 *ある種の運動によって簡単に動員されてしまう
 *こうした背景で全体主義は成立し展開していった

🐬全体主義の敵
 ☆安定した社会
 *それを避けるには、常に社会を不安定な状態に保つ必要がある
 *大衆に対する脅迫が全体主義を支えている
 ☆この理論を現実のものとして実践した支配機構
 *ナチズムとスターリン主義だった
 ☆全体主義の発生した要因
 *階級社会崩壊後、人々の無関心が主権者意識を希薄化した
 *大衆社会をもたらしたことが原因で全体主義が登場した
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哲学書8(『存在と無』&『野生の思考』)

2021年01月04日 | 哲学
🌸哲学書8(『存在と無』&『野生の思考』)

⛳『存在と無』概論(著者サルトル)
 ☆人間の存在を意識としてとらえる
 *その構造を明らかにしようとした作品
 ☆サルトルによると、意識とは常に対象を必要とするもの
 *サルトルは、即自存在と対自存在という2つの概念を掲げる
 ☆自分という存在
 *常に否定により、自分から脱することのできる存在
 *この点が物との大きな違い
 ☆無を生み出すことで自分から脱するその状態
 *サルトルは、それを「自由」と呼ぶ
 (椅子や机のような物には自由がない)
 ☆「自己欺瞞」は、自分が自由であることを自分自身に対して偽ること

🐬サルトルが述べる自由の意義
 ☆自由の意味とは、何でもできるということではない
 *常に何らかの状況に縛られた人間
 *何かをしようと思うことが自由
 ☆自分が、与えられた状況に意味を与えること
 *それを、自分から働きかけるという意味
 ☆世界に意味を与えようとすること
 *人間にとり自由にほかならない

⛳『野生の思考』概論(著者ストロース)
 ☆『野生の思考』で著者ストロースの指摘
 *構造の視点で見ると、近代の文明が必ずしも正しいものではない
 *筆者は、未開人の思考法に着目した
 ☆未開人の思考は粗野で単純なのではなく、発想が異なるだけ
 *未開人の知識欲のほうが均衡がとれている
 ☆文明社会は常に激しい変化を求める「熱い社会」
 ☆未開社会はほとんど変化のない「冷たい社会」

🐬『野生の思考』訴求したい点
 ☆未開社会の稚拙な発想として文明の外に追いやられた野生の思考
 *近代科学と同じ合理的な科学であることを指摘した
 ☆筆者ストロースは主張する
 *近代科学が特定の時代と文化に固有のものである
 *野生の思考のほうがより普遍的である
 *野生の思考は具体的で感性的、現代科学の特性は抽象的で理性的
 *感性の思考と理性の思考
 *互いに排他的なものではなく、統合されるべきもの
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哲学書7(『幸福論』&『愛するということ』)

2021年01月03日 | 哲学
🌸哲学(『幸福論』&『愛するということ』)

⛳『幸福論』の概論(著者アラン)
 ☆『幸福論』では、幸福とは何なのかが論じられている
 ☆『幸福論』の原題「幸福についてのプロポ」
 *プロポとは紙葉1枚2ページに書かれた断章の意味
 ☆『幸福論』は、ポジテイブ、シンキングが書かれている
 ☆筆者アランが幸福について述べている内容
 *人間に上機嫌など存在しない、気分とはいつも悪いもの
 *幸福とはすべて、意志と自己克服とによる
 *逆にいうと、想像力は時に災になる
 *病は気からが本当で、人間は考えすぎるのはよくない
 *幸福になりたいのなら、思い悩むのをやめるべき
 ☆筆者アランが述べる、幸福にとって一番いけないこと
 *何もしないことだ
 *不幸になる、不満を抱くのはやさしい
 (じっと座っていればいい)
 ☆幸福になろうとしなければ幸福になれない
 ☆幸福は作り出すもの

🐬人は、何故幸福になる必要があるのか
 ☆筆者アランは、幸福は他人に対する義務でもあると述べる
 *幸福になった人は、素晴らしい手本を示してくれた人
 *大いに讃えられるべきだ
 *人は他人の幸せに癒され、励まされる
 ☆幸福は周りの人の人生を幸福にする効果をもつ
 *みんな幸福になったほうがいい
 ☆自分は不幸だという人ばかりだと
 *不幸が蔓延して暗い世の中になる

⛳『愛するということ』の概要(著者フロム)
 ☆愛される技術ではなく、愛する技術を説いている
 ☆著者フロムは記述する
 *愛は本来能動的な営みで、愛は能力として論じられるべき
 *どんな人がいいかとの対象の話に矮小化してはいけない
 (それではモノを選ぶのと同じ発想だ)
 *筆者は人を愛せないのは現代的病だと言う
 ☆愛は決して「落ちる」ものではなく、愛は自らが踏み込むもの
 ☆愛は自分か何かを与えることで、かえってくるもの
 *与えるだけだと失うように感じるが、そんなことはない
 *与えると相手もなんらかの反応をしてくれる
 *筆者の述べる与えるは、分かち合うという意味

🐬『愛すること』の出来ない人へのアドバイス
 ☆愛することの出来ない人は、ナルシシズムに陥っている
 *自分のことしか考えていない
 ☆筆者は、愛に必要な4つの能動的性質を挙げる
 *配慮、尊重、責任、理解
 *他者のことを考えられるようになるための性質
 ☆4能動的性質が備われば、後は技術の練習のみ
 *客観的に物事を見る練習
 *相手を信じるように、自分を信じる練習をする
 *勇気を持てるように、あえて危険をおかす
 *苦痛や失望を受け入れる練習をする
 ☆練習の前提となるのが
 *何事にも積極的に取り組む能動性です
 *バイタリテイのある人は、恋愛にも積極的
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哲学書6(『資本論』&『プロテスタンティズムと資本主義の精神』)

2020年12月31日 | 哲学
🌸哲学書6(『資本論』&『プロテスタンティズムと資本主義の精神』)

⛳『資本論』の概論(著者マルクス)
 ☆資本主義の矛盾に対して平等な社会を築することを唱えた
 ☆マルクスの考えは社会主義
 *「労働価値説」(人間がつぎ込んだ労働の量で、商品の価値が決まる)
 *「労働価値説」を前提に、資本主義のメカニズムが論じられてる
 ☆例、工場では資本家が生産手段を提供する
 *労働者はそれを使って商品を生み出し、賃金を受け取る
 *必要な労働力は、設備投資での生産性向上でどんどん減少する
 *労働者は、結果として賃金が減らされる
 *資本家余分の生産の利益を自分のものにする
 *いわば労働力を「搾取」されている
 ☆労働という行為が、主体的から強制的に変化する
 *ますます嫌なものになっていく
 *この状態を労働から「疎外」されるという
 *次に労働そのものも単に資本家の命令の下
 *分業させられるだけで、労働からも遠ざけられてしまう

🐬『資本論』でマルクスの訴えること
 ☆この状況を抜け出すためには
 *そんな疎外状況を克服して、新たな社会を築くのが必要
 ☆マルクスの主張
 *革命を起こし、生産手段を労働者みんなの共有にする必要がある
 *生産したものはみんなで分けるという経済システムを導入が必要
 ☆マルクスの思想が今なお色あせないのは
 *私たちの多くが、資本主義社会を生きなが
 *その矛盾に抗おうとしているからであるからなのでは

⛳『プロテスタンティズムと資本主義の精神』の概要
 ☆著者、ウェーバー
 ☆西洋における資本主義の発展
 *資本主義発展は、プロテスタンテイズムの禁欲的な生活態度の産物
 ☆ウェーバーの分析
 *人はできるだけ多くの報酬を得ようと願うものではない
 *習慣としてきた生活を続け、必要なものを手に入れることを願うだけ
 ☆何が近代資本主義をもたらしたか
 *プロテスタントの一部の宗派の予定説に着目
 (予定説とは、救済されるかどうかは予め神によって決めらる考え方)
 *人々は自分が救済されるかどうか不安にかられる
 *人々は、神によって与えられた仕事に邁進する
 *人々は、救済されるはずだという確信を深めようとした
 *勤勉さによって利潤が生じる
 ☆プロテスタンテイズムの禁欲が節約する対象になる

🐬著者ウェーバーが述べる資本主義の蓄積
 ☆欲ではなく逆に禁欲の帰結として資本が蓄積された結果
 *近代資本主義が形成されていった
 *プロテスタンテイズムの倫理が、資本主義の形成をもたらした
 ☆営利欲が、商業活動を活性化し資本主義がもたらされる通説
 *否定された
 ☆逆説的ともいえる彼の理論
 *暴走する現代の資本主義を考えるうえで、示唆を与えている
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⛳出典、『百田尚樹の日本国憲法』








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『人間の条件』23(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年12月29日 | 哲学
🌸『人間の条件』23(世の中の仕組みを俯瞰する)

 ☆人間とは条件づけられた存在
 ☆現代社会の危機を予見していた名著
 ☆他者と対話する「活動」の重要性を説く

 ☆著者ハンナ・アーレント

⛳『人間の条件』著者、アーレントプロフィール
 ☆20世紀を代表する女性哲学者アーレント
 *ドイツのユダヤ人家庭に生まれた
 *ナチス政権の迫害を逃れてドイツからフランスに亡命
 *パリ陥落でアメリカに亡命
 ☆アメリカで政治思想に関する執筆活動を本格的に始めた
 ☆ユダヤ人虐殺という負の歴史を真正面から検証した成果
 *『全体主義の起源』『人間の条件』が出版された
 ☆アーレントは、プリンストン大学の教授に迎えられた
 *コロンビア大学、シカゴ大学でも教壇に立った

⛳『人間の条件』の概略
 ☆アーレントは「人間とは条件づけられた存在」と定義する
 ☆人間を条件づける環境に対処する活動力
 *「労働」「仕事」「活動」から考察できると主張
 (現代では、「労働」と「仕事」は同義語)
 ☆「労働」とは
 *耐久性のない消費物しか生み出す
 *社会に痕跡を残すことができない
 ☆「仕事」とは
 *人間の生命を超えて長く存続するものを創出する
 ☆「活動」とは
 *モノや事柄の介入なしに直接、人と人の間で行われる
 *言葉を使って他者に働きかける行為を意味する
 ☆人間の生活を「公的領域」と「私的領域」の2つに分類
 *「公的領域」では「活動」が優先される
 *「私的領域」は「労働」に支配される
 ☆アーレントによれば
 *古代のギリシアでは「活動」が重視され「公的領域」が広く存在してた
 *近代になると、短期的な経済的利益と大量消費を生む
 *「労働」ばかりを優先する社会に変容していった
 *「私的領域」が国家規模にまで肥大化
 *「公的領域」が失われていつた過程を考察する
 ☆アーレントが抱く現代社会に対する危機意識を読者に伝えてる
 *他者と対話する「活動」の重要性を説いた
 ☆異質なものを認めず分断が進む現代を予見したような考察は見事
                  (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『世界の古典』




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『世界の共同主観的存在構造』21(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年12月26日 | 哲学
🌸『世界の共同主観的存在構造』21(世の中の仕組みを俯瞰する)

 ☆廣松哲学の基礎にした”偉大なるデビュー作”
 ☆廣松は、マルクス主義を生まれ変わらせた哲学者
 ☆卓抜した理論家であり行動者だった
 ☆あるものをあるものとして認識するとは
 *われわれはいかにして「一つの世界」を共有し?
 *その世界はどのように構造化されているのか?
 ☆人間を「共同主観的存在」と見る立場からの認識論
 *その認識論を乗越えと再生を目指した廣松哲学 

⛳『世界の共同主観的存在構造』筆者のプロフィール
 ☆廣松哲学の「偉大なるデビュー作」と激賞する人も多い
 ☆「認識論」は、哲学の基礎部分のひとつにあるもの
 *認識は「主観と客観」より成り立つ考えは、誰もが納得できる
 *廣松は「認識論」の大前提を疑う
 ☆廣松哲学の説いた「認識論」
 *「主観」と「客観」も各々二重の構造になっている
 *それは「二肢的二重性」の形で関係し「四肢的構造連関」という
 ☆廣松は10代の頃から共産党員
 *党の掲げるマルクス主義解釈では飽き足らなくなる
 *マルクス理解の中心として位置づる「疎外論」
 *廣松は「疎外論」ほかの論考を重視した
 *廣松は、共産党とは袂を分かつ

⛳『世界の共同主観的存在構造』での廣松の実践行動
 ☆廣松は、左翼組織・共産主義者同盟の支援者となる
 *社会からは新左翼の理論的指導者と目される
 *廣松の説くマルクス理解は新しかった
 *廣松は日本で、マルクスを新しく生まれ変わらせた哲学者
 ☆廣松は象牙の塔にこもるタイプの学者ではなかった
 *実際の運動によく関与した人物
 *学生運動を支援するため、教員の職(名大)を辞職したこともある
 *最終的には東京大学の教授となる
 ☆廣松は卓抜した理論家であり、行動者であった
                     (敬称略)
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⛳出典、『世界の古典』






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哲学書5(『道徳感情論』&『純粋理性批判』)

2020年12月25日 | 哲学
🌸哲学書5(『道徳感情論』&『純粋理性批判』)

⛳『道徳感情論』概論(著者アダム・スミス)
 ☆スミスは『国富論』を著した経済学の父として知られている
 ☆スミスは、社会秩序を導く人間の本性を明らかにする
 ☆スミスがが暴きだしたのは人間の「利己心」
 *人間ほど自分のことに配慮する生き物はいない
 *人間は、相手の身になって考えることができる生き物
 *人間は、相手に「同感」することができる生き物
 ☆自分・他者の行為も、適切さを判断する際の人間の基準
 *「同感」できるかどうかである
 ☆「同感」とは、他音の感情を自分の心の中に写す
 *想像力を使って同様な考えを引き出す人間の能力
 ☆人間が、同感できるかどうかを判断する際の基準
 *主観ではなく、自分の心の中にいる第三者「公平な観察者」
 ☆スミスが言う公平な観察者の一般的諸規則
 *生まれつき人間に備わっているものではない
 *自分が所属する社会の中で、経験を通じて学びとっていくもの

🐬『道徳感情論』スミスの言う、神の「見えざる手」
 ☆スミスは、社会秩序他、社会の繁栄も「同感」で可能になるとする
 *人間は誰しも野心をもち、自らの地位と富を追求する
 *他者から非難されることを避けようと努める
 *称賛されるようなことはどんどんやる
 ☆人間の「同感」を求める行為
 *知らず知らずのうちに社会の繁栄に貢献している
 *そこには神の「見えざる手」が働いている

⛳『純粋理性批判』の概略(著者カント)
 ☆カントは、形而上学の概略図を描くためにこの本を著した
 *人間の理性による認識はいかにして可能になるのか
 *どこまで認識できるのかが目的
 ☆人間の認識の仕方(カントによると)
 *一切の思考は「直観」によって生じる
 *直観とは対象が与えられる限りにおいてのみ生じるもの
 *この表象を受け取る能力が「感性」
 ☆対象は感性を介して対象は我々に「悟性」を与えてくれる
 *感性が私たちに直観を与えてくれる
 *対象は我々に「悟性」を与えてくれる
 ☆感性と悟性の段階で、経験によらない認識の形式がある
 *感性に関する認識の形式が、空間と時間
 *私たちは、物事を空間と時間の中で直観的に認識している
 ☆感性や悟性
 *物事の現象、私たちの経験を通しての世界を扱うにすぎない

🐬『理性』に関しカントの見解
 ☆それ以外の認識、カントの用語では「物自体」
 *あるがままの世界は、「理性」が扱う
 *それは人によって答えが変わる
 ☆人間の認識の限界を超えた部分の思考
 *必ず二律背反状態に陥り、人間の「理性」の限界がある
 ☆カントは「理性」の限界を探ることで
 *人間とは何かを明らかにしようとした
                     (敬称略)
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哲学書4(『社会契約論』『自由論』)

2020年12月23日 | 哲学
🌸哲学書4(『社会契約論』『自由論』)

⛳『社会契約論』概要(著者ルソー)
 ☆絶対君主政の時代のヨーロッパ諸国
 *神から権利を授けられたとする君主が人民を支配していた
 *いわゆる王権神授説
 ☆君主の圧政に疑問を抱き始めた思想家たち
 *人民自らが国家をつくるための理論を考え始めまた
 *その一つがルソーの『社会契約論』
 ☆現行の社会秩序の不合理さを糾弾することから議論が始まる
 *本来人間は自由なはずだ
 *社会生活を営む上で不自由を強いられている
 *新しい社会秩序を作ろうと主張した
 ☆国家において全員が全員に対して自由を譲渡すれば
 *自由の譲渡先は自分自身になる
 *その場合失われるのは、欲望のままにふるまう「自然的自由」だけ
 *真の自由である「市民的自由」を新たに獲得することができる

🐬『社会契約論』での著者ルソーの論点
 ☆市民的自由とは
 *義務や理性に従って、自分で自分を律することのできる自由
 *共同体でわがままに振る舞う自然的自由ではない
 ☆自分を律する市民的自由のほうこそを重視が必要
 ☆バラバラの個性を持つ社会の成員全員で国をまとめていく方法
 *ルソーは、全員に共通する「一般意志」が存在するといる
 *個々人の特殊意志の単なる総和としての「全体意志」と異なる
 *最大公約数的な意志の共通部分を指している
 ☆ルソーは、その一般意志により、直接民主制を実現しようと提案

⛳『自由論』の概論(著者ミル)
 ☆危害を及ぼす時のみ個人の自由の制限を認める
 *「危害原理」を提示する
 *古典的自由主義に関する議論の基礎をつくったミル

 ☆ミルは、自由の意義を高く評価する
 *基本的な自由は人間にて不可欠のもの
 *それが保障されないなら、自由な国家とはいえから
 ☆ミルのいう自由は
 *国家を中心とする権力からの自由と社会との関係で論じた
 ☆ミルは、「多数者の暴政」について
 *新たな脅威として育つことに懸念した
 *民衆による統治は、実際には多数者による支配を意味する
 *政治制度だけでなく、世論の社会的圧力でも行使される
 ☆多数者の暴政は、政治的な暴政以上に危ういとしている
 *多数者の暴政は個性の形成そのものを阻止する
 (あらゆる個性を描一化してしまう)

🐬『自由論』での著者ミルの論点
 ☆ミルは、個性を守ることを自由論の最大の課題として設定した
 ☆「危害原理」の提唱
 *ミルは、個人に対する集団的干渉の限界を明らかにする
 *正当な干渉の一般的基準を提示する
 ☆「危害原理」とは
 *社会の構成員が個人の行動の自由に干渉することを正当とした
 *自分自身を守るためと、他の構成員に及ぶ危害の防止の2点
 ☆危害原理を2点に区分した
 *「自分自身だけに関係する行為」と「他人に関係する行為」
 *害をもたらす行為でも、他人に関係しない限り、干渉することができない
 *自由を最大限尊重しようとしたミル
 ☆ミルは『功利主義論』を著している
 *快楽の質を問おうとした点に特徴がある
 *ミルの功利主義は行為者個人ではなく、関係者全員の幸福を目指す思想
 *個人の自由と衝突する可能性が出てくる
 *その調整のための理論が「危害原理」です
                       (敬称略)
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哲学書3(『エセー』&『方法序説』)

2020年12月21日 | 哲学
🌸哲学書3(『エセー』&『方法序説』)

⛳『エセー』の概要(著者モンテーニュ)
 ☆『エセー』は随筆で体系的に書かれたものではない
 ☆モンテーニュ人間観
 *人間は、驚くほど空虚な、多様な、変動する存在だ
 ☆人間がそのような存在であるので目標がない時
 *人間がどうなるかについて論じている
 ☆モンテーニュ目標がないのを、立ちふさがるもののない風にたとえる
 *魂には、目標として向かっていく対象を与えるのが必要とする
 ☆モンテーニュの考えるという営みの前提
 *知るという営みそのものも重視していた
 ☆モンテーニュものを知りたいという欲望以上に
 *人間の本性に根ざした欲望はないと断言している

🐬モンテーニュから見る人間の行動
 ☆人間は理性が欠けるときは、経験を用いる
 *基本的には知性の源泉として理性を重んじる
 *理性が欠ける場合には、経験で補うとの見解
 ☆モンテーニュの知性を探求し続けるあくなき姿勢
 *後世の思想や文学に大きな影響を与えた

⛳『方法序説』の概論(著者デカルト)
 ☆『方法序説』哲学の方法について書かれた本
 *「良識はこの世で最も公平に分け与えられている」という
 ☆良識は、正しく判断し、真偽を区別する能力
 *本来分け隔てなく誰にも公平に分け与えられていると主張
 *しかし、現実はそうではない
 *良識の用い方に問題があるからとする
 ☆デカルトは、正しい良識の用い方をあらゆる人に説こうとした
 ☆デカルトの提案
 *頭の中をクリアーにし、いつたん頭をまっさらにする
 *そこから本質を見抜くことを提案した

🐬『方法序説』での学問方法

 1,疑う余地が、ないもの以外は、判断の中に含めない「明証性の規則」
 2,問題を小部分に分割するという「分析の規則」
 3,思考を単純なものから順に複雑なものに進展させる「総合の規則」
 4,漏れがないようにすべてを列挙する「枚挙の規則」

 ☆『方法序説』のメインは、「方法懐疑」の手法
 *あらゆるものを疑う
 *その後に残ったまったく疑い得ない何かを発見するという方法
 ☆「我思う、ゆえに我あり」と象徴的な表現で理解されている内容
 *信じられるのは私の意識だけだという意味
 *人間の意識が特別な存在であることを宣言する
 ☆『方法序説』はその後の哲学の方向性を定める航海図となる
                   (敬称略)
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