トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

摘果青りんごで塩昆布漬け

2019-09-14 | 何よりの楽しみ
 9月初め、遅まきながらの袋かけ、ついでに再摘果も行った。品種は「ふじ」で晩成種なのか収穫は11月頃になるから現在は全くの青りんごである。
 栽培当初、もったいなくてピンポン玉大の摘果青りんごをピクルスに仕立ててみた事があったが美味しくなかった。以後は樹下に捨て置きである。この捨て置きでさえ蟻も虫も喰わず無視され青りんごのまま萎みつつ冬を迎えるサイクルだった。

 今回、再度の摘果も時期が遅いと言う事もあって「使えるか?使ってみよう!」と漬物に仕立ててみる。薬剤散布は行っておらず、肌をスポンジで洗い八つ切りにして芯を外し塩分5%の目標で塩と塩昆布、乾燥糀も加えてみた。美味しくなければ少ない年金収入の中からひねり出した塩昆布と糀のコストが無駄になる。
 しかるに日本男児たる者、金品などの卑しい物に執着はならぬ。男子、本懐に至らずも爪楊枝がもののふとしての道なのだ。ご先祖様は源氏にまつわる血筋「太郎左衛門様」なのである。

 混ぜ合わせ漬物容器に入れる。5%塩分で塩50グラム、乾燥麹と塩昆布も50gづつ加えた首尾は冷蔵庫で一昼夜、喰えるか喰えないか、この瞬間こそもののふがおののくエクスタシーなのだ。

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 期待はしなくても結果判定を行わねばならぬ。一昼夜では漬けあがらず四昼夜ほど冷蔵庫に置いた。食感は青リンゴのまま、味は塩昆布の風味が強く出て美味しさは感じられない。麹の風味も戻して加えなかったためだろう失敗。麹の効果は酸性食材だと無理か、と思った。
 結論としては「フルーツ漬け」ではなく「青リンゴ咀嚼感の茎漬け」の味わい。当初の杞憂通り、他者の影響を容認しない頑固一徹、武士道を貫いた摘果青リンゴがそこにあった。まあ頑固さだけは己を観るようだがああ、虫も喰わねど高楊枝・・・忖度して欲しかった、合掌。

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