トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*種は尽きまじ

2012-08-31 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

               ドットとな守勢に寄せるアホウドリ

               日出る国は夕日に扇無く

               仕分け人大見得後は氏訳馬鹿吏

               永田には餅喰ううさぎの糞だらけ

               拉致もなし永田のたうつ泥鰌かな


絞り水の恵み

2012-08-31 | 感じるままの回り道

Photo_3  泥水池の3枚目の今期拡幅した部分は植物の繁茂が遅い。

 木陰で休みながらトンボを追っていると、どうしても水面に目が行く。今日も積乱雲を仰ぎながらフィールドに出たのだが、水面にも空と雲が写って美しい。

 この時期に干上がらないのは、毎分2?ほどだけれど、絞り水を導水で来たお陰なのだ。

 水面がコナギで覆われている部分を見れば、除草しなければと思うけれども、一箇所くらいは繁茂させても良いか…と半分横着の虫もささやくが、九月になろうというのに、なお真夏日の日であった。


泥水池の除草 2

2012-08-30 | 水辺環境の保全

Photo Photo_2

 泥水池の4枚目、たかだか二坪ばかりの水面がコナギとミズキンバイに覆われてしまった。ここのミズキンバイは、先日に除草した一枚目より繁茂が早かったのだが、その分食害されて茎だけになっている。食べつくしたのはヨトウムシだった。納得する。

 しかしコナギだけでも一輪車山盛り3杯もあった。稲刈り鎌で水底から刈り取る心算だったが、泥土で軟らかかったから引き抜いて除草できた。しかし真夏日の直射の下、四つ這いでの作業はきつい。少年時代の田の草取りを思い出す。

 回転除草機もあったが、主力は手取りだった。顔面を保護する網目の面を着け、背には日除けのゴザを背負って一日中、田の中を這い回っていた。「きつい仕事」の代名詞みたいに言われるけれど、早苗を渡ってくる風や、田の中の生物で退屈はしなかった。

 ここは田んぼではないが、トンボやクモに餌を生産していた稲も穂を垂れてきた。「稔るほど頭を垂れる稲穂かな」と言うけれど、「絞るほど汗の滴る除草かな」が実感。「たった二坪息も絶え絶え」が後句。


シンジュサンの幼虫

2012-08-30 | 小父のお隣さん

Photo_5  思わず目を疑った。樹脂製の模型のような色合いだったからだ。

 その体の棘々の色が真に人工的で、ビックリしてしまった。検索したらシンジュサンの幼虫だと判ったけれど、成体は見たことが無い。

 大きな蛾の仲間だから取り立てて見たい部類ではないし、この幼虫の色使いも「ちょっとぉー!」と言いたくなる。

 個体数が少ないのかどうか、初めて見る幼虫である。


*猛暑日

2012-08-29 | 感じるままの回り道

              夏ワラビ採る人もなき声も無き

              青芒触れて血の筋ちから瘤

              夏ヨモギわが身を越えて刈るを待つ

              刈り払い土手に沈めば草いきれ

              夏萩と呼ぶや立秋前の花


不惑でなく不覚

2012-08-29 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo  泥水地の除草作業に取りかかろうと現地で道具を置く時にやってしまった。油断と言うか注意散漫だったのだろう。

 車から道具を揃えて携行する時に、至近だから鎌の鞘を外して水筒と一緒に持ったのだが、置こうと右手で持ち替えた時に刃が近すぎて左の中指に当たったのである。

 コナギを引き抜くには水底が泥化しておらず、粘土質そのもので固く、鎌で生え際から刈り取る心算だった。そのため鎌も「軟らかい草用」の薄刃の草刈り鎌を用意したのだが、これはかみそりの様に切れ味を鋭くしてある。チョンと当たっただけなのにすっぱりと深く刃が入ってしまった。

 これで万事休す。傷があるのに泥水に漬ける訳には行かない。草刈り機での刈り払い作業と言う選択肢もあるのだが、受傷を押して作業しても癒合が遅くなるだけだから、思い切って帰宅する。二度も蜂に刺され、虫歯が病んで、その上切創だ。この夏は痛いことが多い夏だ。

 前向きに「休みなさい」の思し召しと言い聞かせる帰路だったけど、人生、不惑には程遠く、その上深い。まったく「深くの至り」で情けない。


*一分の虫にも

2012-08-28 | 小父のお隣さん

               砥石桶ボウフラ居つく水を替え

               縁打てばボウフラは皆舞い潜り

               眺め入るボウフラの舞う小宇宙

               ボウフラにとっておいらはエイリアン

               クイクイとペットボトルで子の時代


蜂満神社

2012-08-28 | 感じるままの回り道

Photo_3  食草園の一角に蜂の巣箱を立てた。住宅の桁の端材にドリルで穴を穿ったものである。深さは貫通しない程度に深くした。

 多少は遊びたい、ふざけたいと言う気持ちもあって、屋根をお宮風に設え、幟まで立てようと思ったものの、幟は却下して「蜂満神社」のお札を付けてみた。

 穿った見方をすれば、これが問題で、正義感溢れる月光仮面から「公共の場所に宗教色を持ち込んだ」と行政に御忠信が及ぶ原因になる。

 はてまた、新大久保にはデモ隊が繰り出したとか。世間にはカルト紛いの熱気溢れる人のなんと多い事か…。小生、今期は蜂の熱気に2度遭ったが、それは別にして蜂も増やしたい昆虫である。ところで、小生のカルトは単なる伐る徒でしかなく、世間的には無味無臭で存在はない。


油断で水切れ

2012-08-27 | 水辺環境の保全

Photo Photo_2

 水見回りを数日怠って、何日ぶりに見回りに入ったらトンボ池が干上がっていた。八月の初めにカンガレイを根こそぎ掘り出したところの内、2箇所だけ水があった。これでは生物全損に等しい。

 隣地の泥水地で作業をしており、トンボ池分水の落水音は確認していたから「よもや!」の干上がりだった。水切れを起こした原因は、導水路の土砂堆積によるものだった。導水パイプから先に土砂が溜まって、堰から水が逃げていたのである。

 三角ホーでとりあえず流路を浚い水を通して一件落着とした。油断大敵、チョボチョボ給水量でも漏水が無ければと思っていたのだが、水路の泥浚いの重要性を改めて認識した次第である。これでヤゴ、メダカ、オタマジャクシ、カワニナ、ヒメモノアラカイなど、ゼロから再出発だ。


**トロルの攪乱

2012-08-27 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

     抱き枕保冷材挿し痛む歯の頬摺り寄せて冷たき接吻

     太平の眠りにつけぬ虫歯痛たったひとつで短夜は朝

     痛む歯は粥ひとつぶも噛めぬゆえ挿まぬように挿まぬように

     湿布薬額に貼りて頬に貼るなさけなきかな宅配届く


泥水池の除草 1

2012-08-26 | 水辺環境の保全

Photo_3   Photo_4

 ここまで繁茂繁殖するとは思わなかったミズキンバイの席捲ぶりだ。まだ覆われていない水面はアオコが浮いてトンボが産卵する隙間も無い。メダカたちは僅かに開いた水面に集まっている。

 ここまで来ると絶滅危惧種なんて悠長な事を言っておれない。他の水生生物が絶滅の憂き目なのである。処暑のころなら、まだトンボたちの産卵は期待できるし、枯れる前に全草除去した方が泥水池の趣旨に適うと踏んで根こそぎ除去した。

 これが思ったより嵩があって、陸に上げた後は猪が掘り返すに格好の餌場になってしまいそうだ。でも水面が開いた途端にトンボの飛翔数が増えた。現金なものである。引き上げた中にはヤンマのヤゴも多数認められた。来シーズンはヤンマが増えているだろうか…。


ウシアブ

2012-08-26 | 小父のお隣さん

Photo  八月に入ると虻が現れる。蚊は直射光下に出てくるのは稀だけれどウシアブは頓着しない。駐車場に到着すると10匹程度がお出迎えしてくれる。

 この場合は吸血よりボンネットやタイヤの温かさに惹かれるようでそちらに群がるが、中には車内に入ってくる虻もいる。

 子供の頃からの習慣で潰さないように捕まえた虻は、翅をちぎって放してやる。これは父が牛に群がるアブを捕まえては翅をちぎって放っていた事の模倣なのだが、この行為の根底は、家族同様の農耕牛の血を吸うアブに対する意趣返しの様に思えるのだ。

 作業中にも周囲を飛行する虻もいるが、この場合は作業を止めて止まり易いように馴れ合って、捕獲後は同じ処理をする。小生とて吸血されたくないし、虻に吸血されると蚊の比では無い症状が伴う。


**旬・瞬・シュン

2012-08-25 | 今日は真面目に

Photo_2ひこばえを伐る友埋もれワサワサと倒れる竹に居場所を知りぬ

ひこばえの藪は地獄の針の山取り付く我らお仕置きの様

草いきれ汗にまみれて刈り払う刈って水飲み刈って水飲む

エンジンの音も軽やか草刈れば刺され巣を知るクロスズメバチ


緑のスターマイン

2012-08-25 | 感じるままの回り道

Photo_7 Photo_6

 泥土を盛り上げて堤にした日陰の部分に山下清の千切り絵のような花火模様がちりばめてあった。良く見たら苔が生長を始めている。

 遮るものの無い湿った表面は一斉に発芽するには最適だったのだろう。しゃがんで眺めているとスターマインの炸裂するのと重なる。山下清画伯のモチーフは、わが郷土、長岡の花火大会のものだそうだが、この花火大会は長兄が長岡の農業高校に通っていた当時、連れられて一回だけ見物している。

 花火の記憶は薄いが、土手の座ることも出来ない混雑の中で、警察官から氷の塊を頂いた事、帰路の列車一時間が眠かった事が思い出される。半世紀以上も昔の事だ。

                  

 


アサリ汁

2012-08-24 | 何よりの楽しみ

Photo_4  八月の定例会、昼の汁はアサリ汁だった。作業中の給水は氷で冷やした麦茶で腹に滲み渡ったけれど、昼食のアサリ汁は味噌味が汗を出し切った身体に良く合った。アサリもたっぷりで、結局は3杯も頂いてしまった。

 自宅でのアサリ汁では、こうはいかない。大鍋いっぱいのアサリは代表ご夫妻が潮干狩りで採集してきたのである。

 思わぬところで破格のご馳走になったが、食べた後の貝殻は栗畑に撒いた。ゆくゆくは海のミネラルを大地に届けてくれるだろう。