トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

最大級!

2010-08-31 | 小父のお隣さん

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 林内採光のため除伐処理をしていた会友が「これは何?」と持ってきたのがあった。アケビのようでそうでなく、大きさも長径10cm×直径5cmほどの木質の硬い物体だ。虫瘤だろうと推察はしたが初めて見る物体だから見当もつかない。

 縦割りにするか横割りにするか迷った末に、先端部を切って見ることにした。ナイフも包丁も入らなくて竹切り鋸で切断したが、単なる空洞しか現れなかった。切りくずが付いていたから、テーブルの上でトントンと落としたのが仰天の元になった。

 切り粉が蠢いているではないか。大きさは0,5mm以下だが確かに動いている。接写をしたら手足が写っている。正体はダニだった。内部の空洞の表面にビッシリと付着していた。ホントにこの頃はダニに縁がある。

 光の無い密閉空間でも、この衆にとっては天国だったに違いない。お白洲に引き出してしまったが、見れば見るほど永田に思えてくる。巣食っていても救いはしないのだ。


*余字熟語

2010-08-31 | 小人閑居して憮然

Photo  なにしても災気菅発打つ手なし

  数だけじゃ鶏迷苦党材もなく

  選挙して結果負座でも次と次

  遍路旅急転直菅願う旅

  我が世なり一狼自大輿の奥


餌食というけど

2010-08-31 | 感じるままの回り道

Photo  頭の上でセミの羽音がした。珍しい事ではないが、見上げたらニイニイゼミがカマキリに捕らえられている。

 捕らえた瞬間だったのか、持ち替えたのか不明だが、腹部側から左右の羽をガッシリと羽交い絞めだ。左の羽を僅かに振動させるだけの余裕しか与えていない。捕食者の技巧なのだろうけど確保の仕方が絶妙だ。

 みていると頭部前面から喰らい始めた。バッタ類の捕食場面には多く遭遇するが、殆どが頭部から喰い始める。利に叶ったやり方ではあるが、餌食というだけに「生食」そのものだ。頭部を噛み砕く時は「バリバリ」と音を立てる凄まじさである。

 「盛者必衰」の理というか「生者必衰」が生きることであり食物連鎖の現実だという事を改めて知ることとなった。 


*刈り払い作業

2010-08-30 | 感じるままの回り道

 沢水を頭にかぶり汗とればこれは極楽はすの葉の露

 沢水にタオルを浸し背を拭けば萎えたる背中また生き返る

 梅干を沈めた水を飲み干して木陰を後に夏草を刈る

 塩飴を口に含んで根刈りする炎天のした幼樹は元気


水路の整備

2010-08-30 | 水辺環境の保全

Photo_4  第一駐車場の出入りする正面にある沢に落ちる肩が大きく崩壊していた。水路の刈り払いで入って判った事で、普段は利用しないから崩壊の初期に気づけなかった。

 以前は駐車場側の法面に40年生程度の杉が立っていたのを、何を思ったか「巻き剥がし」で立ち枯れさせた者がいた。その結果、数年たって根元が水流で洗われ、木も腐って倒木となったのだが、その穴から水流が護岸を浸食した、と言う訳である。

 これ以上、水流で浸食しないように、水流の方向を決めていた根を取り除いたのだが、幹は未処理だし、崩壊部は注意喚起のロープを張り、木馬を置いたままだ。土嚢を積めばいいのだが、これから先はボランティアの作業ではない。所轄の農林事務所に報告だけしておく。

 作業中、オオスズメバチが何度となく足元に飛来して吸水していく。概ね10分間隔で飛来していた。「何も作業動線内の足元でなくても」と思う。蜂にしてみれば好みの場所があるらしく、何度来ても水面に浸った枯葉の上で吸水する。ホントに「マーフィの法則」そのままであるが、法則に反するから「もっと向こうで飲め!」と場所を奪えない私であった。

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ちょっとだけサプライズ

2010-08-29 | 小父のお隣さん

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 倒木処理で枝払いをしていた時の事、モリアオガエルがひょっこり現れた。体長6cmはあったから成体だ。アマガエルのように肌は艶やかではないが、梨地の鮮やかな黄緑色である。正面の顔からのカットが欲しかったのだが、どうしても背を向けてしまい撮れなかった。最後は四尺も飛び跳ねて消えてしまった。今シーズンの見納めかも・・・。

 草原ではツノトンボがお出ましになった。今期二回目の遭遇だが、いつみても面白いデザインである。トンボのように飛翔能力に秀でた能力がある訳でもなく、理由があるのだろうが、長い触角と立派な羽はアンバランスだが面白い。


*残暑は続く

2010-08-29 | 今日は真面目に

 熱帯夜明けて草葉に露もなし

 夏草や哀しいまでも地を蔽う

 夏草は茂るわたしゃ萎れます

 雷雲の影に入るもありがたき

 微風でも生き返るなり刈り払い


*民の心得

2010-08-28 | 性向有毒の翁なれば

Photo_4 千三つ三枚舌で選挙脳

 蝸角で政局国は崖っ淵

 偽事堂で手とる足とる大儀とか

 永田町花いちもんめエンドレス 

 付く挟む死禄のガマの永田舞い


家の中のスズメバチ

2010-08-28 | 小父のお隣さん

Photo_5  陽射しも傾いてきたので机に向かったら、目の前の網戸にスズメバチが右往左往しているではないか。

 何処から侵入したのだろうと考えたら玄関だった。風通しが良いからブロックを噛ませて30cmほど開けておいたのだ。網戸を開けて解放しようにも小窓だったし蜂の動きが激しい。

 結局、携帯用の「スズメバチ用殺虫剤」を噴霧した。コガタスズメバチかと思ったが、どうやらヒメスズメバチのようだ。息絶えても毒針を一杯に突き出している。こんなのを何度も突き立てられたらかなわない。くわばら、くわばらである。


沢筋の刈り払い

2010-08-28 | 今日は真面目に

Photo  小竹やノイバラの上に蔓草が繁茂していた沢筋の刈り払いをする。水際で暗いからマムシや藪蚊の襲来を覚悟していたが思ったほど蚊は出てこなかった。狭い空間だから蚊取り線香の効用だったかもしれない。

 鎌と鋸の作業になるのだが、竹切り鋸と剪定鋸で作業を済ました。鎌は使用しない時は邪魔になるし、腰に挿しておいて何本も失っているから、とっかえひっかえの作業はやりたくないのだ。鎌は鋸の代用にはならないし…。

 距離にして100m程度の沢筋だが両岸の小竹やノイバラを切り取ってすっきりした。水量は少なくて、沢蟹と遊ぶには格好の規模だ思うけれど入る子どもはいない。いや、連れ出す大人がいないと言うべきなのだろう。それでも河床の上部が開いたことで、さっそくヤンマが飛んできた。少々小振りのヤンマだったから「何ヤンマ」だったのだろうか。


*エゴ路爺

2010-08-27 | 温故痴新

 野ざらしを心に風のしむ身哉       芭蕉

    恥さらし心に風の凍む連呼

 白菊の目に立てて見る塵もなし    芭蕉

    知らんふり耳立てて聴く価値もなし

 いづくしぐれ傘を手にさげて帰る僧   芭蕉

    居ずく者カサに掛かりて仁王立ち


背筋も凍る

2010-08-27 | 小父のお隣さん

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 カブトムシのトラップを回収しに行った。マイマイカブリとトカゲが入っていたのは承知だったけど、更にクロナガオサムシが六匹入っていた。マイマイカブリは既に息絶えていたのだが、オサムシを見て絶句した。

 猛暑の中で背筋が凍る思いだった。もともとオサムシの仲間は好みではないが、今日は特別だった。既にトカゲは痕跡だけになり、ムカデも頭部と外郭を残したまま食い荒らされている。ここまでは当然の生態なのだが、オサムシの頭部にタマゴの様に付着していたのは、なんと「ダニ」だった。

 頭部の付着物が何だったか理解した途端、背筋に冷感がきた。昼なのに深夜の怪談よりゾッとしたのだ。そのまま炎天下に持ち出して熱処理を施したが、今度は言いようのない臭いが漂ってくる。これはオサムシの出した臭いだろう。記憶に無い臭いだった。

 太陽光下で10分、オサムシは息絶えたが、ダニは激しく動き回って蟻の様に早い。沈静化するのに更に10分ほど要した。もうトラップはコリゴリ!


山へ草刈りに…

2010-08-27 | 今日は真面目に

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 昨日より暑くなりそうな空模様を見上げ、躊躇はあったものの草刈りに出かける。晴天だったが風が緩やかにあったため、思いのほか快適だった。昨日までは燃料タンク一杯分を使い切って、息絶え絶えで退散していたのだが、今日は「お代わり」してしまった。

 快適だったとは言え、ノンストップの連続作業は腕にくる。水平面の刈り払いだけなら腕に負担は少ないのだが、水路の駆け上がりを上下に振っての刈り払いも続いたから、右肘の関節付近が筋肉痛になっている。

 今日は自分達には使用することの無い駐車場の刈り払いをする。ここは手入れするグループも居ないので、見かねてのお節介だ。ここを刈り払ったことで、沢筋から山への斜面が顕わになって、ここも見かねて手を出さざるを得ない状態を知ってしまった。

 かくして、次回からは沢筋と、それに続く山の斜面の手入れがぶら下ってきたのだ。この活動に「タナボタ」はない。「芋づる」ばかりだ。


刈り野の産卵

2010-08-26 | 小父のお隣さん

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 刈り払ったばかりの草地にツマグロヒョウモンが飛来して産卵を始めた。スミレ類に産卵をするから、草茫々では産卵することが叶わない。「待ってました」とばかり舞って来た。笹薮を刈り払って数年、確かにスミレ類が増えてきた。

 この一帯は白い小さな白花のツボスミレの群落が春には出現する。至近の急傾斜地は紫色のタチツボスミレだ。目当てのハイカーも来るようになったが、踏み荒らしと盗掘の心配をせねばならなくなった。産卵されて食べ荒らされるのは気にならない。と言うより、全く気づくことはないのだ。

 産卵している一帯の過去は、アズマネザサの密生した大きな暗い藪だった。刈り払ったことにより、追い払われた生物もいるだろうが「里山の健康度」を維持するためには致し方ない面もあろう。

 今は当たり前に生息しているツマグロヒョウモンだが、一昔前は「迷蝶」扱いされていた種類だ。温暖化の影響かどうかは知らないが、増加している種類だし、ヒョウモンチョウの仲間では、割合人を恐れない。羽の先端の白と黒のコントラストが夏の日の清涼剤だ。


トレイルの刈り払い

2010-08-26 | 今日は真面目に

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 ビオトープに至る入り口部分は、植栽した幼樹を守るため刈り払いせずに草の伸びるに任せてきた。それでも目的を持っている輩は侵入していたが、そろそろ幼樹も根付いて丈も伸びたから道を開けた。もともとは遊歩道の一部なのだ。

 猛暑の季節も残り少なになってきたし、秋のハイキングシーズンを前にして草茫々にもしておけないから一汗を振り向けた。今日はうす曇の雰囲気だったが、作業を始めると変わらぬ暑さが襲ってきた。刈り払い機のタンク一杯の燃料を消費する頃は、息絶え絶えである。感覚的には「酸素が薄い」感じになってくる。

 シルバー人材センターで、刈り払い機を使用しての「草刈り作業」は時給810円なのだが、小生はこの時期に、この作業を時給810円で就労する気にはなれない。贅沢といえば贅沢であるけれども・・・。