トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トンボ池の改修5「落ち口」

2012-11-30 | 水辺環境の保全

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 トンボ池の堤を切って放流路への落とし口を造成する。落差があるし、土の流路では侵食必死だから、堤の上部はエンビ菅の半割りで、斜面はヒノキの半割りに溝を刻んで樋にした。

 落水する付近は、増水時の水流も考慮して半割り丸太の壁で強化する。完成した翌々日に低気圧が通過し、かなりの降雨があり出水したけれど、半割り面で樋からの水流を押さえてくれた。落水部は掘り下げられたが、水底の変化があって「よろしい二重丸」である。

 自画自賛はともかく、水が落下する音や緩い斜面を流れる「せせらぎ音」は爽快感があり、心中充足感もあるが、身体は腰痛感でいっぱいいっぱいだ。


エリンギのきんぴら

2012-11-30 | 何よりの楽しみ

Photo_5  エリンギ茸を引き裂いていて突然脳裏に浮かんだ事、それは「きんぴら」だった。まだ裂いていない半分を笹掻きしてきんぴらに調理してみた。

 エリンギそのものは風味を欠くから、オリーブオイルにごま油を混ぜ、炒った黒胡麻を振る。七味唐辛子が空っぽで「さて困った」のだが、タバスコで代用し、見た目は「きんぴら」が出来た。

 味は悪くは無いんだが、食感が「しんなり・ツルン」で、そこはやはりエリンギだ。笹掻きして半日ほど陽に当てれば、固めの食感になるかもしれない。小生は固めの食感が好みである。まあ「あり」だったが、タバスコでは和食ならぬ「洋食風」である。


ユウレイグモ

2012-11-29 | 小父のお隣さん

Photo_5  沢の日陰部分に動くものがいる。良く見たら米粒ほどのユウレイグモだった。

 郷里の芋穴に沢山生息していて、芋穴に入るたびに不気味な思いをしていたのを思い出した。暗くて湿った環境が好みのようだ。

 郷里では「ユウレイグモ」と呼んだが、図鑑ではメクラグモとなっている。マスコミの禁止用語が含まれるから、新しい図鑑での呼称は変更されているのだろうか…。

 別名「ナミザトウムシ」と記載されていたが、これでは全く見当のつかない名前だ。小生は「ユウレイグモ」で良い。


トンボ池の改修4(放流路)

2012-11-28 | 水辺環境の保全

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 改修の最終段、排水路を再構築した。元々はトンボ池構築時に、堤からの漏水が食草園を浸さないようにした排水路のリサイクルである。池から直に本流に落としていた水を、15mほどの水路を通し放流する設えになった。少ない水資源を最後まで留めて活用することで生息環境が格段に増える事になるだろう。

 漏水より水量が多くなるから堤を更にかさ上げて強化し、流下して排水溜まりまでの流れをスムーズにして終了する。この水を落とすまでは漏水で湿っていた程度だったから、どの程度の生物が生存していたか視認はしなかった。

 堤の下は細長い泥水池、泥水地から下流は泥湿地と環境を変えてある。既に今期のトンボなど水辺の生物は再来しないけれど、まだ繁殖行動をしているマユタテアカネのヤゴは住処を得られるだろう。


三匹のガラガラドン

2012-11-27 | 遊び子は

Photo_6  「絵本と同じではないか」と思いつつ、三匹の子山羊の相手をしたトロル小父であった。小さい一匹はトロルが怖くて逃げていった。

 民話では橋の下から声を掛けるのだったが、、今は選挙期間中だから「橋下でなく橋上」なのである。かの人は車の上だ。

 「俺の橋を渡るのは誰だ?」と言いたかったが、橋は修理中で出来ておらず、一匹づつでなく三匹童子、いや同時では、さしものトロルも脅かしそびれてしまったのである。

 危険物満載のトロルに近づくなんて全く無謀なチビどもで降参したけれど、こんな写真は小生には撮れない。頂き物である。


ジョウビタキ

2012-11-27 | 小父のお隣さん

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 トンボ池の排水路を設え終わった頃、ジョウビタキとシジュウカラが相次いで飛来した。いつもはおとなしい小鳥達だが、今日は警戒音を出している。

 何事かと思ったのだが、餌場の確保だったようだ。排水溜まりを掃除したおり、刈り草を放り込んであったのを引き上げたのだけれど、この中にいた虫を食べに来た様子である。

 普段は単独のジョウビタキも二羽飛来して、至近で地上に降りた。脅かさないよう静止して見ていたのだが、一匹は小生の1m先の土を掘り返したところまで採餌に来た。嬉しいといえば嬉しいけれど「もう人間と思われていない」のだろう…。

 それは別にしても、胸から腹部の毛色はいつ見ても鮮やかで美しいのだけれど、ケータイは寿命なのか何度撮影しても、鮮やかさの出ないピントで少ない機会を生かせなかった。


トンボ池の改修3(水際部)

2012-11-26 | 水辺環境の保全

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 トンボ池の水際線、周囲に丸太で護岸を施し終えた。今日はO氏も参加して丸太の埋設を手伝ってくれたから終了したようなものである。泥湿地として設えた部分は、どうしても軟弱地盤になるから踏圧で土が飛び出てしまう。その上、植物の侵出が容易になるから、半分は陸地化していた。

 ぬかるむ中で土を掘り丸太を埋設、杭を打ち固定したが、作業後にぬかるんだ泥湿地の部分を眺めると、小さな動くものが沢山見える。体長5~6mm程度のヤゴである。水さえ切れなければ十分に生存・成長できる環境である事が判る。

 11月も下旬なのに、ここではまだトンボが2種類飛翔し、繁殖行動をしている。アカネは「マユタテアカネ」で、イトトンボは不明だ。


大人の絵本

2012-11-25 | 感じるままの回り道

Photo  何だったか、柳田邦夫氏の一文に「この歳になって絵本を楽しむ」と言う記述があったように記憶する。フィールドではおチビちゃん達への読み聞かせを散見するし、小生も仕事やプライベートでやってきたことだ。

 読み聞かせをせがむ頃の常で、暗唱していても繰り返しせがむ。今、黄葉の始まったフィールドを眺めていると「これは小生の絵本なのだ」と言う感を深くする。物理的な規模はともかく、飽かずに繰り返し繰り返しの連続である。

 時には絵本作家、時には編集者、時には愛読者ととりとめも無いけれど、何年にもわたって「せがんで」いる事には変わりない。なんだか映画「ネバーエンデングストーリー」の主人公の様に思える時もあるが、「二度わらし」となれば当たり前か…。


トンボ池の改修2(導水部)

2012-11-25 | 水辺環境の保全

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 導水部の改良をした。泥湿地として蛇行させ、あわせて温溜まりの機能も持たせようとしたのだけれど、結果的には踏圧で押し出され水路を狭めるし、流入してくる土砂が送水管の出口に堆積し、水を断ってしまうことも発生した。

 今期、干上がってしまった原因になった構造なのである。メダカやヤゴ、種類は不明なオタマジャクシなど、水生生物の全滅を招いてしまったリスクを下げたいためにも改修する必要があった。泥湿地の部分を浅い水域として再構成し、周囲を丸太で護岸、池本体への小水路を廃止して中央の島に水流をぶつける構造にした。

 水流を変更した大きな理由は、島に上陸されていた経路を撤去する事と、排水路を対角線上に付け替えるので、水流を二手に回し酸素の供給を等しくしたいためである。中央の島は「人が踏み入って欲しくない植栽」のためであったのだが、あえて上陸を敢行する者がいて渡渉地点は禿げてしまった。その上、手がかりに掴んだヤマハギの枝を折ってしまうし、「元を断つ」をするしかないのである。「思い」はそれぞれだから、噛み合わない事も多い。


マユタテアカネ

2012-11-24 | 小父のお隣さん

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 小雪も過ぎたというのにマユタテアカネはまだ繁殖行動を見せている。資料に寄れば「比較的薄暗いところを好む」とあったが、見出すのはいつも日あたりの良い場所だ。眉らしきものがあるかどうか確認したくて接写の機会を窺っていた。今日、ようやくその機会があった。カメラの前10cmに降りたのである。

 何度か虫を捕まえに飛び立ち降りる、を繰り返してカメラに接近したという訳である。構えて動かない小生もかなりの兵だと、ここは自画自賛で良いだろう。さて「どんな眉か」と心待ちにしてガッカリした。眉と言うより墨のついた豚鼻」なのである。

 頭部の写真でも直射光下では判明し難いが、複眼の下、鼻に相当するあたりに黒い斑点が二つ並ぶ。これが眉?、そうなのだそうな。ガッカリしたー。


トンボ池の改修1(水際部)

2012-11-24 | 水辺環境の保全

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 大量に発生した処理木、「ビビビッ!」と来たのでトンボ池に運搬した。この水辺が知られる様になり来訪者が増えるに従い、堤の喫水線周辺が潰れてきたのである。踏圧ストレスは避けようも無いが、堤の高さが減り、押し出された土が池を浅くする。ここは二人で掘り上げた小さな水辺なのだから、週に二桁の人数がくればひとたまりも無い「一溜まり」なのだ。

 水辺の環境としては、土の斜面で維持したいのだけれど、そうも言ってはいられない。処理で発生した丸太材で護岸をした。今日、済んだ範囲は一辺だけだったけれど、堤の低下で越流を起こしかねない部分を済ませたから後はいつでも良いが、トンボ池の全面的改修と泥水池の改修がイメージされてきたので結局は手を出すことになる。貧乏性なのだ。


ステージの改善

2012-11-23 | 今日は真面目に

Photo  先日、桁が腐食して丸太の一本橋に付替えた時の廃材、むざむざ廃棄するのも惜しいから、ステージに付帯させて通路にリサイクルした。

 ステージに並べたパレットは腐食が進み、大人が立ち入るには少々不安が出てきた。座って休んでいるだけなら問題ない状態だけれど、歩き渡って欲しくない。

 そこで廃材をリサイクルして取り付けた。渡るには安定しているし、パレットに腰掛けて足を置くには丁度良い段差だった。今日は会友のO氏が参加したので作業もはかどって半日で歓声、でなくて完成した。

 周囲の木立が落葉すれば日当たりが良いし、夏場は木陰になり快適な場所なのである。


侵食防止

2012-11-22 | 水辺環境の保全

Photo_3  丸太ダムの下流、泥水池との間の流路に丸太を三列敷き詰めた。傾斜による流速を落とすのと水溜りを作り、水生生物が生活し易いようにする設えである。

 丸太ダムで急な出水は遮られ、放水路で左手の沢に落水するからダム下流の泥水池に奔流はこないけれど、それでも漏水量が増える。泥水池は穏やかな水流が望ましい。

 丸太は先日に倒れたヤナギの生木を使用したのだが、考えていたより質量が高く、大変だった。運ぶ距離があったので一輪車で運搬を始めたのだけれど、積載するのも一苦労、そこでトビ口を使用したら、この方が数段楽だった。

 とは言え、腰痛が出そうなので、敷き詰めて退散した。


化粧直して今期終了

2012-11-21 | 今日は真面目に

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 斜面の植栽地と泥水池の刈り払いで今期の刈り払い作業は終了した。斜面の刈り払いは「下草刈り」なのだが、今期の草の伸張は終わったから放置でも木の生長には支障は無い。けれどアメリカセンダングサやヌスビトハギのような、いわゆる「引っ付き虫」草が多くて不快なので処理となった。綺麗になった林床は見ていても気持ちが良い。

 泥水池は堤の改修、結果的には水面面積の拡大を図りたいから、枯れてしまう草でも残っていると掘削や積み上げに支障がある。刈り払った後はレーキで集草して運び出す。冬の間に少しずつ改修を続けながら春には完成させる予定だ。

 手入れの済んだフィールドは気持ちが良いものである。


*お勤め心

2012-11-21 | 性向有毒の翁なれば

              苦walkは最小単位のまつりびと

              太陽の塔も破れぬ障子かな

              コウモリは獣か鳥かとまた迷い

              握手して文句つけたい腹の色

              巡るだけ椅子獲りゲームに椅子は無し

              流浪して愚弄が仕事浪士隊