トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

食樹の移植

2017-10-31 | 蝶の食草園
 食草園に植えつけてあるクロウメモドキだったかクロツバラだったか忘れてしまった3本。恐らく日照不足で育ちが悪かった。遂に一本枯れてしまったから東側の沢筋に植えつけた。
 食樹として導入してあっても産卵し幼虫が育っているかどうかまで確認する事もなかった樹種である。今までの植え付け場所が山椒とクチナシの樹下で、山椒の棘も香りも好みでないし、クチナシには尻に棘を付けた芋虫がいたりして寄り付きたくない場所でもあったのだ。

 今回、移植した事で日照は増えるし観察もしやすくなったから、多少はお近づきになれるかも…。それより、そもそも食樹として利用する蝶がいたのかどうかまで記憶から脱落していた。
 まあ、加齢だけではないにせよ、だんだん目こぼしが増えていく傾向はある。遠視や乱視に加え目こぼししていなくても作業量の減少があるので、なんとも痛し痒し、イタ飯カユ飯なのである。

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旅路の途中で…

2017-10-30 | 小父のお隣さん
          フジバカマ風にあおられ旅蝶も
                 蜜吸えぬまま花のまにまに

          窓越しに旅蝶跳ねる花株の
                 香り来たよう雪便りの昼

          キジョランに旅蝶の卵ひとつあり
                 孵りて冬は独り過ごすや

          傷み翅下げて蜜吸う旅蝶の
                 海路は無事かと思う斜め陽

          旅蝶を眺めし耳にジョウビタキ
                 初音聞こえし去就は世の常

「魚意のままに」 リリース編

2017-10-30 | 小人閑居して憮然
 前回、写真のタイプで完結するだろうと思ったのも一瞬で、胴の振り幅が出ない。車軸と胴の蝶番の軸までが短いから円弧の円周は短いのは理解できた。ヘビの時は長くしたのだ。

 もう試作するのに飽きがきて関節のない一体型に偏芯輪をつけてみた。望んだ動きでは無いものの動揺は明確である。「これでお終い」と彩色し完成形としたのだが、まだ試みていない工夫が残っている。どうしても確認せずにはおられない心境になり、再々再チャレンジとなった。

 車輪カムを大径に作り直して装着すれば非力さは消えるだろうと踏んだのだ。車輪径が変われば軸受の高さも変わる。新しい魚体を作るまでもない「確認」のためなので、木片で埋めた最初の魚体を再加工し組み込み穴を復活させ組み立てる。
 結果は車輪が大きくなった事で腹部にカムが作用しない。新しい魚体は作らないと決めていたから、軸受高さの不足分を「コバンザメモドキ」を装着し代用した。これでカムの作用は合格だったが、魚体が大きく重く、そのうえ尾びれの接地抵抗が大きくてエネルギー不足だった。体長を短縮し尾びれの接地抵抗も少なくするために腹部に荷重を分散させればうまくいくように思える。

 しかし、この方式で魚を泳がせる事は無理がある事も見え始め、結論としては「撤退」である。垂直軸と直交する左右の二点でカムを作用させねばならないのを、側面全てにカムが接触しているようでは問題外なのだった。
 「カム径より体高が小さければ作用する」この明快さに到達できず捲土重来・初志貫徹とこだわり意地を張り合っても益するところが無い、フイルターがかかると原理原則真理さえ見えなくなる。
 そう結論が出たら「ホウボウなら大丈夫?、いやいやムツゴロウか…」と元の木阿弥・・・。まあ性分は治らん。
 
 

思ってもいなかった事…

2017-10-29 | 水辺環境の保全
 天候不順と玩具作りで久しぶりにフイールドでの保全作業。一つ片づけ帰り仕度を始めた頃、Y氏が「三日月池のカニ籠に何か入っていた」と言うから確認に行った。数か月も放置してあり餌もいれてない籠だから入る生物など居るはずもないと思っていたのだ。

 ところが半分水没している籠の中に突起物が見える。遠目にもカエルの頭部だと分かった。引き上げると大小3匹入っていたのである。一攫千金ならぬ1籠3匹だ。池の中の籠に入ったからヒキガエルではないと思いつつ、さてウシガエルかと言う確証も持てない。とりあえず帰宅して確認する事にしたが、餌も無い籠に何故入ったのか謎である…。

                    

 環境省の資料にアクセスしウシガエルの情報を得た。判別のポイントは「大きな鼓膜と背側線が無い」の二点で、これを実物と比較すると「鼓膜は小さく背側線?がある」。結果はヒキガエルと判断したのだが、ヒキガエルだとしても何故水域内の籠に入ったのかは分からずじまいだ。
 それはともかく籠の中でもバケツの中でも地上でも、ノッソリノッソリと動く様子で「ヒキガエル」と見当も出来んとは注意力三万、いいえ三割くらいで脳細胞の衰えを感じる。

そろそろ飽きが来た…

2017-10-28 | 今日は真面目に
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 季節の秋はとうに中盤を過ぎ、驚きの初冬の気温を味わったけれど、工作もそろそろ飽きがきて小生も枯葉の様にくたびれて黄昏てしまった。
 プルトイのラインナップはなし崩しに展開し、恐竜、カタツムリ、ヘビ、魚、トカゲ、尺取虫まで暴走してしまった。、羽ばたくチョウチョとトンボを眼玉に想定していたのだが、尺取虫で「The END」にする。羽ばたき機構まで手を出すと間に合わない。

 「最後のひと踏ん張り」と思って、ようやく尺取虫の試作が出来た。仮組み立てで動きを確認したら「それらしく」見える。動輪を大きくすれば見栄えは良く成るけれど車輪の中心に軸が無いから大きくすると構造的に弱さが増長する。
 虫の体長、この場合節の数で決まるのだが、動作確認の結果、二節取り除いて短くした。体長が長いとモッコリモッコリの動きが小さく見えてしまう。尺取虫の動きを再現させるのに体中央部を円運動で上下させているだけだが、前進時は前部を伸ばし、溜めに入る時は後部を引きつけと、結構リアル感満載のプルトイになった。

 この上下動の大きさは車輪中心からの半径で決定するものの、前述の弱点を補うため、本体の体高を削り低くし補った。完成品にこのような試行錯誤の痕跡は現れないけれど「コロンブスの卵」となるまでは、何時もの事ながら苦労する。

 苦労ついでにひと遊びしてみる。世間はハローウインとやらで賑やからしいが、小生の世間は魑魅魍魎猪鬼跋扈の世界だ。尺取虫では芸が無いと思い毛虫に仕立てたのだ。誤解を生まない様に断りをするが、決して小生が「ハゲーッ」だからでは無いし潜在心理の発露でもない。
 植毛が面倒で太い毛糸を使用したらサザエさんのお父さん風で、細く密植すれば良かった…。
 まあ、毛虫だろうと尺取虫だろうと「葉を喰って生きる」と言う実態は変わらず、それは当選者も同じ「君子、政に携わらず」で、ここは冬の時代が続いている。

ようやく御来蝶

2017-10-27 | 小父のお隣さん
 「フジバカマ花は咲けどもマダラ蝶身の一頭も来ずは哀しき」なんちゃってブツクサ言いたくなるような今期だったが、ようやくアサギマダラが我が庭にお越しいただけた。
 姿だけなら二週間ほど前にも確認できたが、この時は飛翔しているだけで花に止まらず撮影不可。26日になりようやく撮影出来たのだ。今期はフイールドでは一頭も見ていない。まあ、蟄居工作・天候不順でお出かけが無かったから知る由もないのだ。
 水見回りのついで、キジョランに産卵はあるかと裏返ししつつ確かめてきたが一粒も確認できなかった。

 ようやくお越し頂いたアサギマダラだが例年より体格が小さい。二頭ともそうだった。幼虫時代の食生活で大きさも異なる成虫になるのは理解しているが、たまたまなのかどうかまでは知らない。
 接近してマーキングを探したが二頭とも無し。まあ、翅の傷みだけが目に付いて姿色彩を楽しむ気分にはなれなかった。
 この蝶たちは、これからどこまで旅するのか極楽とんぼの小生には旅路を想像もしたくない。フイールドのアカボシゴマダラの幼虫は確認できなくなった。エノキに葉はあるから越冬状態には早いと思っている。たかだかチョウ一頭、幼虫一匹でも厳しい世界を垣間見る事が出来る。

                     翅の傷みが目立つ

トンボ池取水堰の補修

2017-10-27 | 水辺環境の保全
 先日21号台風後の水見回りで水抜けが発生して池に水が入らなくなった取水堰を復旧させた。10月は天候不順で、そのうえ蟄居工作が多かったから保全作業は久しぶりだ。
 身体が鈍っているだろうからと自宅を出る前に入念にストレッチをしたのが裏目に出てしまい腰に不安が発生し、とりあえず腰痛ベルトを装着し出かけたのだが、左手親指の関節も痛くて力が入らない。こっちは小さなパーツをしっかりと保持し加工しなければならなかった作業量が原因なのである。不安や危惧など心配事は何も台風だけでなく危機は身近に存在する。

 どっちにしろ情けない身体事情で池の底から粘土を掘りだし堰を固める。ついでに池内の沈泥部も掘り下げ流入を容易にした。
 作業時間としては1時間程度なのだが、久しぶりだと身体が重い。粘土も重かった。

  水抜け発生  ➡   粘土で水抜け阻止

              沈泥部干上がる  ➡   流入復活

「魚意のままに」 続編

2017-10-26 | 小人閑居して憮然
 魚形のプルトイ、プロトタイプは失敗し、その失敗を反省しつつ尾びれに車輪を付け更に大きく振れさせようとの試みも失敗してしまった。各節々が動きすぎるのである。リール付きの釣竿まで用意したのに糸をつなげられなかった。

 そこで更に泥沼にはまった。蛇行させるカム車輪方式では駄目だと判断し、組み込んだ部分を埋め車軸穴を通した。これに偏芯輪で揺らせようと言う魂胆なのである。写真、赤の魚体がその完成形なのだが車輪の回転力が魚体頭部の重さに負け倒れた位置から起こせなかった。
 この機構では、車輪の高さが交互に変わる事で魚体を左右に振るのだが。高さと重さのある魚体頭部を起こすには車軸が上下に動く機構にすれば魚体自ら倒れ課題解決と踏み、最初の機構を90度方向を変え作りなおした。その魚体が赤い魚の後方にある。それを前方斜め上部から撮影したのが次の写真である。
  これにカム車輪を取り付けて上下から反対方向に押しやれば起こして倒せる力がある、と妄想したのだが、この結果も惨敗だった。円筒を斜めに切断しただけのカムでは効率が悪く、また水平回転軸を入れないと歪みをカバーできない事が分かった。ここでギブアップすれば良いものを「どうせ台風の雨だし…」てな事で蟄居工作続行する。

 まず重量オーバーの頭部を軽くするため小さくした。これと組み合わせても結果は同じ。そこで新旧の良いとこどり、言わばハイブリットとして組み付けてみたのが次の写真だ。

 この時点でカム式は放棄し偏芯輪に戻した。車軸が体軸に沿い上下するからスムーズだろうと予想したけれど、今度は関節の動きが支障になってしまった。それではと、関節の数を減らして作ったのが次の写真。これでどうにか引っ張るとイヤイヤするように見える。

 何回か動かしてみて、頭部でなく尾びれに機構を組み込めば「相当よく見える」のが判明したが、機構を組み込むための尾びれのデザインが難しいし、何より後部に二輪では小生の審美眼にそぐわないから却下する。
 物事には「最適」と思えても選択しない事も時もあるのだ。

 とどのつまり、試作する事は多大な労力を要しても結果が伴わない事も多いのだと知った。人生、生涯勉強で、何も老人福祉センターなどへ行かずとも、カルチャーセンターへ行かずとも、学べることは多いのだ。まあ、失敗が多いのは「失敗に学べ!」を実践しているからである。
 そういう事にはすぐ「耳従う」小生で下学はしない。そして科学的でもある…。なんちゃってチャンチャン。

台風一過、冬将軍

2017-10-25 | 合混で闘作すれば
身の程を知る事も泣く立降補          楊坊

高学歴に能無しあり               忍坊

関わらぬ事こそ責任果たす事          頓坊

プッツンが原爆、カッチンが水爆        性裸無運

名月や次は見れるかボタン持ち         枯芒

両虚頭夢は地球で立ち往生           壊朗同穴

双極戦交点読めぬプチ知性           正覚一年生

まつりごと何処も同じ材の夕暮れ        馬笑

寄らば大樹も黄葉なり              奇妙頂礼

寄らば奢れる者の傘下              有雑無雑

実よりも名を知らしめて選虚なり         孔先生

驕れるもの久しからず、ただ春の日は夢の如し  二兎物語

奢られる席は久しく、ただ退職の日の夢物語   トロル物語

冠雪を載せて爺婆は道半ば            輕茶亜教室

関節は冬将軍に熱く燃え              堪忍堪忍

冠雪は載る事もなし頭頂部             真理

選落ちて千三つの汚名無し             道理

料亭用会見用とで舌二枚              本態

ジェジェジェジェー鷹がチュンチュン囀った    爺様

改選も頓豚拍子で暮れの鐘             トロル           


10月定例会

2017-10-24 | 月例会
2017・10・15(日)9:30~10:00

会員 5人

活動 雨天につき、11月イベントの打ち合わせのみ(例年通り、変更点なし)


 10月15日から一週間、今度は大型台風の上陸だ。伊勢湾台風並みの勢力と報じられて、小生の記憶に郷里は風の被害が甚大だった事が未だに鮮明だ。
 そんなことで心配したものの効果のある対応が出来るはずもなし。結果的に400mmの降雨予報が130mmの記録で済み、安堵したのだった。それでも水見回りは必須で一回りする。
 隣沢からの送水は異常なし、水域、水系も猪の掘り起こしで高さが減った堤から越流があったのとトンボ池への導水堰が漏水していた事の二点くらいである。緊急性はとりあえずないから次回回しである。

           送水順調   猪害部の越流  

今期も柑橘の収穫は無し…

2017-10-24 | 感じるままの回り道
 調理用にカボス、食用にポンカンを植えてあるのだが一向に育たない。「花は咲けども実のひとつだに無きぞ哀しき」が続く。
 理由は明快、アゲハの幼虫が葉を食い潰すので育たないのである。バタフライガーデンでもイモムシガーデンを志している小生ではないから、殺虫剤散布すれば簡単解決はもとより承知だ。かと言って「解決ゾロゾロ」では「虫さえ寄り付かぬ」小生になってしまう。
 
 残り少なくなった人生、せめて「虫くらいは寄りついて欲しい」小生であるからして、簡単解決で「そんな殺生な」なんて台詞は小生、イモムシ双方に使える立場故に「やるべきか、やらざるべきか」ハムレットの心境に……ならない。かわりに壁を設置し移住制限をようかと妄想もする。

 しかし結論は明快、ありのままでよい。正確には「虫のままでよい」のだけれど、けっして虫の良いお爺では無く、虫の居所が良いのでもなく、面倒くさいだけなのだ。芋虫もそう思っているみたいで、小生が枝など触れるとオレンジ色の角を出す。これが結構臭い。

 吐与太話はともかく、この幼虫はナミアゲハなのか、カラスアゲハなのか、いつも通り判断の付かない小生である。図鑑を紐解けば判別のポイントは明示されてはいるけれど、やっぱり分からぬアゲハー…。我が日々は吐乱譜みたい。脳内にチョウチョが飛んでいる。

 死して皮を残す    綺麗な色彩   もうモンスター「モスラ」

プルトイの主力は恐竜 1

2017-10-23 | 今日は真面目に
 脱線や寄り道で進まぬプルトイの制作。ようやくプラキオサウルス4体が完成した。動きは偏芯輪で体前方部が上下動する。
 これで「ノッシノッシ」と動く感じが出たと思っているけれど、あくまで自分のイメージである。手に入りやすく安価なホワイト材は加工もしやすく手触りも良いのだが軽すぎる。柱材ならヒノキや杉が調達できても、厚板となると無料でなんて事はあり得ない。

 今回、使用した材は建築廃材で頂き物だ。ホワイトなら購入しても懐具合にやさしいが、やっぱり材としては柔らかく軽すぎる。この弱点を補うために木固め剤の使用も考慮したのだが、コストがかさむので断念。まあ、そこまでしなくても、という品質設定である。

 一体くらいはエアーブラシがあるから彩色し模型風にしてみても良いのだけれど、いくら雨天蟄居工作中と言えども凝るのは肩凝りだけで良いだろう。肩こりよりも左手親指と右腕に痛みが出てきた。小さなパーツが多かったし、仕上げのサンダー使用時もしっかり保持せねばならず、白蝋病になりかねない作業が続いているのだ。
 まあ懲りない小生、そこまでやらずとも、と思いつつ手を出すのは節操がないから…。 

新機軸「ギョ意のままに…」

2017-10-22 | 今日は真面目に
 魚のプルトイを泳がせたくて、カム蛇行装置を転用したが体型的に無理があった。しかし妄想の結果は「きっと泳げるはず」だったのだ。「馬も四足、鹿も四足」の故事を習わなくても木仏も金仏も仏は仏で、つまりは木の魚でも魚である。泳がぬ訳がない。
 この真理に到達した雨の一日を費やしてようやく妄想したアクションを具現できたのだ。完成してみれば「もう、そうだったか!」というほどあっけないのだが、これは「コロンブスの卵」ではなく「転んでもただ起きない」賜物なのだ。貧乏人はかような事態で経験値が活きるのである。

 最初から全て作り直しは「もったいない」ので、試作品を転用した。蛇行機構を組み込んだ空間は不要となったから木片で埋め、再度軸孔を開ける。車輪は偏芯させ装着し左右に傾斜させるから半球体に近い。
 尾びれに補助輪を組み込んだが、全て組み上げたら径が小さく尾びれの先端が接地する。そこで更に大きくしたものの接地面の摩擦が少なく滑ってロスがある。この補助輪が十分に動かないと尾びれのふり幅が出てこない。そこでOリングを装着したらうまくいった。

 それと同じ理由で主軸の車輪にもOリングを装着した。これで硬質フロアー材の上でも回転力が発生する。回転力が無いと頭部の左右の傾斜が生まれず、この傾斜で尾びれの補助輪も傾き、傾きとは反対側に移動する力が発生し、これが泳ぎ運動に見えるのである。試走感は「してやったり!」で、端的には「ギョギョギョー」だ。決して「ジェジェジェー」にはならない。

 妄想夢想空想の結果が出た事で、ようやく心の平安を取り戻し明日からはプルトイの試作でない生産にかかれる。
 試作した結論は「同じ蛇行運動でも、長い物体とひらたい物体では同じ機構が使えない」と言う事で、まあ、素人は作ってみて初めて分かる事が多い。

 出来上がると更に妄想がエスカレートする。曳く紐を釣り糸に見立て、棹にリールを付ければ「ヒラを打つ魚」を吊り上げる楽しみが醸し出せるはずだ。ここまでやると幼児の玩具から逸脱するが、どうせ雨続きだし…。誘惑は果てしなく小人は誘惑に弱い。
 もう転びそうだが転びたい!。親方も転んだからなあ・・・・・。少しばかり残った青春の血潮は誘惑に潮騒中、そのうち海鳴りに飲み込まれる…予感。

  課題の多いカム車輪プロトタイプ  ➡   課題をクリアーした改造偏芯輪型 

甘酒だって「えひめAI風」…

2017-10-22 | 何よりの楽しみ
 「糠味噌えひめAI風」がうまくいったのに味を占め「甘酒えひめAI風」に手を出した。残念ながらイースト菌が切れていたから入れられなかったものの、もともと「風」なので問題は無い。
 手元に用意できた材料は、乾燥麹、植物性乳酸菌、納豆、残り御飯のお粥で、混合し10時間50度で保温した。
 数回、良くかき混ぜたけれど、最初に掻き交ぜた時の印象は「糊化が早い」という印象だった。その時はまだ納豆と乳酸菌飲料の香りがあったけれど、10時間経過した翌朝にはこの香りは消え糊化が一層進み飲みやすくなった。

 水で割り、また湯で割って試飲、美味しかったのは炭酸水で割った時で、これはゴクゴクと飲みやすい。糖分もあるから大量に飲む飲料ではないけれど、試作した時は9月末と言えども作業には暑い日もあって、帰宅後の泡立つ一杯はこたえられない、まあ「クーッ!」である。

 当然、すぐ消費してしまったが、現在、蟄居作業中の疲労回復用に郷里の新米で作ってある。健康飲料と位置付ければ精米より玄米がよろしかろうと、玄米の甘酒である。
 美味しさや口中感から言えば澱粉質の少ない外皮は残り、ツブツブ感充満で美味しさをそぐけれど、「咀嚼は健康の元」とばかり噛みしめる。まあ、ご飯より一粒一粒集中し奥歯ですりつぶすので、ホント、全く健康飲料である事よ。飲料なのに噛み潰さねばならん…。

            材料の混入  ➡  10時間後の試飲

雨続きで桃色吐息だ…

2017-10-21 | 感じるままの回り道
 連日の雨模様で蟄居工作中である。プルトイ作りも仕上げの段階に入り、ますます室内作業は出来にくくなった。お天気が良ければ縁台で作業可能なのだが降雨中はそれも叶わぬ。仕上げ作業はサンダーやサンドペーパーで研磨する時間が長く、細かい粉塵が大量に発生する。出入りの窓を締め入室時には箒や刷毛で着衣の粉塵を落としていても入り込む粉塵は防げない。
 これだけでも吐息の漏れる事なのだが、室内での仕上げなどもってのほかで、仕上げねば遅れるだけだから、ついに雨除けのシートを取り付けての作業となった。

 何時もの脱線、「もってのほか」、今が旬のはずで、丼鉢にくらいついて食べたい…。若い頃、郷里から株分けしてもらい庭に植えつけたのだが地味が合わないのか消えてしまった。そういえば降雪地の食材である。白くなった三山と桃色の花の取り合わせが郷里のイメージでもあり、プルトイと合わせ、もう桃色吐息だ。
 このもってのほか、調理時に総苞を取り除くのが上品な食べ方だとする向きもあるが、小生は総苞こそ美味しさの源泉で「もったいない、もってのほか」、邪道である。

 それはともかく「雨は降る降る人場は埃」てな毎日で、それでもシートのお蔭で暇をもてあます事がなくなった。その結果、作業に余裕が生まれ雑念も生じてくる。不祥事ではないものの、どうなるか現物を見たかった「彩色片瞑り」のプルトイに一日費やしたのだ。
 こんな事が出来るのも、イベントの日程が記憶より一週間後だったと判明し余裕が出たためでもあるけれど「小人閑居して不善を為す」見本を地で見せたようになった。

    大奥御一行            お局様ご臨席

 部材採りは簡単、プルトイの中でも作りやすい形態で、彩色出来上がりだけを見たいのである。当初、車輪は黄色のイメージだったが色が無く、似たような金色で彩色してみた。思っていたほどのインパクトは感じられず拍子抜けである。
 幼児の玩具に、この色彩感覚では世のママ達から絶大な非難を浴びせられそうだから門外不出の扱いになりそうだ。黄色が金色に変わっても山吹色にしたとしても見栄えは大差ないように思えたが、まあ「山吹の色は付けても・・・実のひとつだに無きぞ哀しき」の顛末となった。
 一言で評すれば「大奥のお局様」これに尽きる。

          色付けて春過愁冬あきの暮れ
          色惑い初冬の郷里へひとっ飛び