トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水源の浚渫

2014-09-30 | 水辺環境の保全

Photo  隣の沢からの送水が止まった。降雨出水の後、下流の池から順番に干上がって来るから「おかしい」と気づいて吐出口で確認する。部農会が水を必要とする時期でもないし、ハタと気が付いたのは「出水のせい」に違いない。

 スコップと鍬を持ち隣沢の取水部まで行った。沢の徒渉地点から背丈を超えるヤブマオが立ちはだかって鎌を持たなかった事が悔やまれた。案の定、取水路と取水升は砂礫で埋まり一滴も流れていない。

 笹やヤブマオを刈り払ってから浚渫したかったが、鎌が無くてはどうにもならず視界を遮る笹やヤブマオにへ奇癖しながら作業を終えた。取水升に水が流れ入っても吐出口に反映するのは数時間要するから、とりあえず本日予定の作業に入った。

 明朝には水が戻ってくれている事を願う。


今日のトンボ「オニヤンマ」

2014-09-30 | 小父のお隣さん

 

Photo  時折は飛翔を見かけるのだが撮影の機会はグーンと少ない。なにせ止まってくれる場面に出会えないのだ。泥水地の上手、上池からの水路には縄張りを張る個体が往来しているのだろうが、今期は水路脇の刈り払いを実施しなかった。水辺の拡幅に忙殺されていたためでもあるが、小生の勢力範囲では無く、ましてや土堀り作業で精力を使い切っていた真夏では「刈り払い一回は…」と思っても身体が動かない。Photo_2

 それはともかく、目の前で止まってくれた機会を逃すわけにもいかず撮影した。少し小ぶりに見えたから「コオニヤンマ」かと思ったのだが、ぶら下がって止まったから「オニヤンマ」と判断する。小生の判断基準はこんなもの…。

 光線の加減だけではないのだろう。見る位置関係では随分とうらぶれた姿に見え「トンボの王者」も風格形無しである。トンボの盛期も終盤である。


アゲハに肘を取られて小休止

2014-09-29 | 感じるままの回り道

 

Sn3d0426  大汗をかきながら堤を胴突きして固めていたら肘のところがこそばゆい。目をやったら黒いアゲハが止まって口を伸ばして汗をなめている。すでに翅の輝きも形も失われているがカラスアゲハのようだった。

 仕方がないから作業を中断し、しばし休息タイムをとる。休息すれば汗は引っ込むから逃げてくれるかと思ったものの、すでに飛翔能力が落ちた蝶は小生から離れない。申し訳なかったが近くの枝に移させてもらった。タテハチョウの仲間は汗を吸いに来ることが多いが黒いアゲハは初めてだ。

 翌朝、作業のために横を通ったら地面に落ちて息絶えていた。十二分に良く生きたであろう事は姿で判る。蝶にとっては小休止では無く大団円で、小生の汗が末期の水だった。南無阿弥陀仏 。

 


**思わぬ敵

2014-09-29 | 感じるままの回り道

 朝露の刈り草運ぶ父の背は汗か露かは知らねど濡れし

 川端の朝草刈りは気もそぞろツツガムシ刺す事無きようと

 郷里での川辺は恐きツツガムシ今の里山マダニ怖ろし

 スズメバチ可愛く思うマムシさえ今の魔王はマダニ感染

 首都でさえ一筋縄でいかぬとはお百度踏めぬ一匹万倍蚊


匠への道(管人形の試作)

2014-09-28 | 何よりの楽しみ

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 秋祭り展示品の試作、前回の木製じんだんぼ笛はあえなく頓挫の顛末、今回は不退転の覚悟。

 伝統的な玩具「管人形」ではあるが、弁慶に模して作成しても今風とは言えない。上肢の動きだけでは小生的には面白くない。そこで思案の結果、下肢も頭部も動くように作ってみた。モデルは子供たちに人気のアンパンマンである。

 管人形制作についてのネット上資料は役に立つ情報はほとんどなく、特に動画などはBGM入りでも見る価値も無い内容ばかりだった。動画より図面や部品の写真を掲載してくれたほうがありがたいのは小生だけか…。

 手足と頭部の動きをどうするか迷って、結果的には動きの基本である「非対称性頸反射」の姿勢を参考にした。キャラクターの比率はオリジナルとは遠いけれど、動きを強調するためには止むを得ない。結構、満足のいく出来栄えで、これに気をよくして「ドラえもん」も作ってみよう。

 ブログとは直接の関係はないのだが「Windows8」をバージョンアップしたらメール機能や画像の挿入、絵文字の使用が甚だしく使いにくい。小生だけの現象には思えないのだが「不具合」のニュースも出てないし…、前の方が格段に心地よい。小生、こっち方面では巧みにはなれない。

 


湛水テスト

2014-09-27 | 水辺環境の保全

 

Photo  この日、午後から降雨の予報だったので堤の造成を急いだ。食草園の一角の猪の掘り起こしにたまりかねて水を溜める事にしたのだ。トンボ池からの排水路の拡幅なのだが面積は4倍になる。ただ、排水路の畦土を新規の堤の造成には使えない。

 最初から崩して新堤に切り替えてしまうと「漏水」があった時は被害甚大になる。そこで、歩道脇の崖から崩れ落ちた土を集め「仮の畦」を設える。掻き集めた丸太の護岸も施したのだが池になる部分に漏水孔があるかどうかは判らないのだ。

 とりあえず降雨を期待して予定範囲に湛水できるかどうかを確認せねばならない。現在のチョロ水程度の排水では水溜りになるかどうかも怪しい。そこで「降雨頼み」となった次第。流量が増え湛水できれば既存の畦を崩し新堤に盛り上げる。

 歩道脇からの土で20㎝、既存の畦からの土で20㎝の盛り土になる見込みで、そうなれば排水路より十分な水深のある池が出現し、猪の掘り返しを減らすことが出来るので、もう「ざまあみろ!」である。まあ、張り合っても詮方ないのであるが、そこは小生、達観も出来ん。


今日のトンボ「樹皮に産卵?」

2014-09-27 | 小父のお隣さん

 

Photo  何時もは林内などの薄暗い場所で見かける事が多いこの手のトンボ、今日は水辺に大挙現れた。それも全てカップルである。ヤナギやマユミの幼樹に尾端を突き立てている。

 周囲の状況を観察すると、観察できたカップルすべてが水面に突き出た枝の上での行為だった。このトンボの産卵生態など知る由もないけれど、状況から「産卵中」と思った方が良さそうだ。Photo_2

 翅は八字形に開いて止まっているから「アオイトトンボ属」に間違いないだろうが、図鑑対照で「連結したまま水辺上の当年枝に産卵する」と合致するから「オオアオイトトンボ」か…。適宜、教えを受けるS先生から「産地は限られ、近辺に生息無し」と言われたのはこの名前だったか別種だったか。もう迷宮に入った・・・。


刈り払いも終盤

2014-09-26 | 今日は真面目に

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 9月に入ってからの刈り払いはどのエリアも終盤で、今季最終の刈り払いになるだろう。刈り払ったのち、草の伸張はあるけれど勢力は弱く、差支えるほどにはならない。Photo_2

 突端部の台地と斜面の刈り払いをしたが、25日は思わぬ最高気温31℃で蒸し暑かった。

 もう、30分もしないうちに汗びっしょりになる。刈り払い作業も残り少なくなったが、そのあとは性懲りもなく「水辺の改修」と徐竹作業が待っている。


ツノトンボ

2014-09-26 | 小父のお隣さん

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 久しぶりのツノトンボだ。例年、1~2回程度しか見ることができない。あまりにも黄色というか金色が目立って、お初の種類かと思ったのだが、何のことはないツノトンボのメスだった。

 ツノトンボ科にオオツノトンボとキバネツノトンボがあるが、オオツノトンボは見た記憶がない。キバネツノトンボは長野へ草刈従事君をした折に高速飛行している数多くの個体を見た。ツノトンボとは思えない飛行速度だった。

 近々、現地に行く予定があるから見れるのを期待している。


台地の刈り払い

2014-09-25 | 今日は真面目に

Photo  建築廃材を埋めた台地を真竹が覆っていたが除伐して、今は低草地として管理している。8月の初めに刈り払いしてあったのだが、進入を阻むほどに草が伸び放題になってしまった。Photo_2

 早春のタンポポ野原を維持するためにも9月中に刈り払っておかねばならない。今年はマメ科のつる植物が繁茂して刈り難い事、甚だしかった。

 原っぱを取り囲む山の斜面は徐竹した林だが、ひこばえの除去にまで手が回らなかった。加齢とともに作業時間は少なくなるし週末の作業者も減り、里山の維持の難しさを感じる。「元の木阿弥」どころか「元の木闇」に戻ってしまいそうだ。


匠への道は険しい

2014-09-25 | 何よりの楽しみ

 里山秋祭りへのPhoto_2 出品に「何か目新しいものを…」と思案していて浮かんだ一品、ノリノリで試作品を作ってみたのだが、これがなかなか一筋縄でいかぬ。

 木製のオカリナは吹き口の成形が難しい。平板を積み重ねて空洞を作るタイプのため、試し吹きで音を出すのもままならず頓挫。気を取り直し構造の素朴な「縄文笛」か「じんだんぼ笛」に作り替えれるかと思ったものの、これも望んだ音色は皆無で、調整もできない構造だから「骨折り損」である。

 あえなく頓挫してしまい、真竹を一節残した筒のほうが良い音を出す。両端を切った竹で簡単に音が出るので我がプライドは試作品とともに消え去る…。音がきれいで容易とはいえ、竹を切っただけの笛はプライドが…。心の制御も難しい。

 


刈り払いより栗拾い

2014-09-24 | 何よりの楽しみ

 

Sn3d0407  刈り払いの途中、猪以外には手を付けない落ち栗の現場に出た。拾いたくてもメダケが遊歩道を占拠して通行できなくなった途中だから誰も来れない。

 急遽、刈り払いを中断し栗拾いに宗旨替えした。見る人も無く知る人も無き山の中だから、宗旨替えしたところで「ブログ炎上」となる訳もない。ポケット満杯で帰路に就いたが歩きにくい事甚だしい。

 それでも放置された栗林を思い出し寄り道。容器が無いからヘルメットに詰め込んだ。拠点近くで幼児連れの親子に出合い、おチビちゃんに「欲しいか?」と尋ねると手を出したから、ヘルメットの分は譲り、ポケット満杯分は明日にでもフイールドに来るおチビちゃんに渡そう。小生、表向きは「優しい小父さん」なのだ。

 食して「美味しい」と思うけれど、幼児期にずっしり重い栗を持つなんて喜びは、今の子ども達には得難い体験だし自然の恵みも実感してもらいたい。小生は十二分に実感して来たし、今もしている。


*秋立ちぬ

2014-09-24 | 感じるままの回り道

           真夏日も初秋となればうろこ雲

           初秋も産毛ほどなりミーンミン

           初秋と言えど埋もれて草いきれ

           絞り水刻一刻と秋立ちぬ

           寝て眺む網戸の月はおぼろ月


集水路の除草

2014-09-23 | 水辺環境の保全

Photo_5  集水路の除草をする。除草したいのはコナギが主なのだが、水深が数センチと浅く、シャジクモなど水面を覆う植物も取り除いた。

 環境的には適度の植物相が望ましいのだろうが水流の少ない水路でもあり、メダカの往来のためにも障害物の排除となった。冬を迎えて枯れると水質悪化にもつながるし、まあ、ここだけ完全除草 しても悪影響はないだろう。


9月定例会

2014-09-22 | 月例会

2014/09/21(日)9:30~14:00

 会員 6名

 活動 中央遊歩道の刈り払い

 今年度から活動エリアが変わり、それまで実施していた遊歩道の刈り払いは現地担当グループに委ねたのだが、棚田への行き返りに歩く遊歩道の藪蚊、いいえ藪化に見ておれず、予定の稲刈りが不要になったので「草刈り」実施となった。

 場所によってはメダケが身長を越え密生し、刈り払い機での作業も進まない。特に上り斜面は上から頭上まで覆いかぶさって来るのでやり難い事甚だしかった。

 それでも刈り上がった先には栗が落ちていて、他人が入らなかった事もありすべてのポケット満杯の有様、まあ「刈り払い」をサボり「栗拾い」をしたことになるが「露払い」をしたのだから役得と言うもの…。

 刈り払いを続けながら棚田まで到着。ネットの撤去は後日にしたが猪害で一粒も収穫なしでは片づけたい気持ちが高揚しない。

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