トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

摘果リンゴのシャーベット

2014-07-31 | 何よりの楽しみ

Photo  摘果の一回目は実施したのだが、まだ果実数が多いようなので再度の摘果をした。連日の真夏日では刈り払いに行く気にもならず、まとめた夏休みみたいな連休である。

 品種の国光は色づき始めているが、早生とは言えまだ未熟だ。食べれないこともないけれど若くて硬さが目立つ。ピクルスやサラダなら美味しく食べれるのだが、今回は加熱してから冷凍して食べてみた。Photo_2

 果肉の性状でシャーベット状にはならず、砂糖のないリンゴジャム風の出来栄えである。まあ、生食より食べやすいが飽きやすい。リンゴは生で皮付きのままかじりたい。

 いくつかの果実には蛾の吸汁痕がある。熟す前にほとんどが被害に遭ってしまうのが通例なのだが、今年は「国光」と「ふじ」に30個ほど袋掛けをしてみた。完熟果国光の収穫は9月末、ふじは11月頃になる。

 早朝にヒグラシの鳴き声を聞いた。暑い盛りの昼過ぎ、開け放った窓からもヒグラシの鳴き声が入ってくる。「梅雨明け十日」と言えど、秋の気配を感じさせる鳴き声だ。


**里山の出会い

2014-07-31 | 遊び子は

 泥水池尻を落として呼ぶ子らに我は手を振り振りつつ逃げる

 泥んこになる子ならぬ子それぞれが素のまま遊ぶ谷田のうちそと

 幼子は我に問うてはついてくる部外者なれど爺はなじみか

 手を振って名で呼びかける幼子ら我は知らない彼らの名前


今日のトンボ「膝枕が良い」

2014-07-30 | 感じるままの回り道

Photo_7  何を思ったのかしゃがんで一息ついているところの膝にムギワラトンボが止まった。駐車場の中央あたりだから高い場所には違いない。

 睨んだ通り「お休み処」で利用しに来たのでは無かった。何度も舞い上がっては戻ってくる。胸のポケットからケータイを出し撮影を始めても動じる様子もない。

 小生は「路傍の石」なのであったが、シオカラトンボと言えど妙齢のご婦人だから「追い払う」なんて野暮はしないが、お蔭で立ち上がった時は脚がしびれていた。男は辛いものである。そう、据え膳だったのに食えなかった事…。


最終拡幅としたい…

2014-07-30 | 水辺環境の保全

Photo  沈泥地の最終拡幅?を終えた。胴突きで堤の上部を叩き板で法面を固める。仕上げは靴で踏みしめるのが有効だった。少年期に僅かの期間だったと思うが「麦踏み」の記憶がある。Photo_3

 胴突きすれば横に膨らむ、それを叩き板で叩く。これを交互に繰り返して仕上げの成形は終了した。今のところは心配していた漏水孔が顕在化してこない。

 最終拡幅?の要点は「長い北側の堤を「泥水池3」まで押し出す事。これで通路一本分を拡幅できた。横は「西側を最大限張り出す事」で、これも車からの避難スペースを残して拡幅できた。これで拡幅できる余地はなくなった。

 「作っては壊し作っては壊し」で年明けの3倍強の面積になってしまった。無計画性が良く出た。


こんなところに!

2014-07-29 | 小父のお隣さん

Photo  天気予報では29℃の予報だったが、真夏日間違いないし下手したら猛暑日かも…と踏んで久しぶりの休日にした。

 窓から庭を眺めて「草取りもしなくては・・・」と庭に出たらキアゲハがいる。小生の動きに反応するが飛び立たない。しっかりと撮影出来る機会など稀だから、家に戻ってガラケーを持ち出し撮影した。Photo_2

 まだ痛みもない完璧な姿で「おかしいな?」と思いつつ眺めていたら蛹が目に入った。昔、夜店の残り物の金魚を池に入れていた生簀の網にである。こんな場所で蛹化するとは思わなかった。

 下草には野生状態の三つ葉が茂っている。幼虫は観察できるが蛹や羽化直後の蝶は見た事が無かった。庭の一角に置いた鉢植えの温州ミカンには毎日のように産卵があって、この卵を取るのが日課のようになっているが、これは孫用のミカンなので蝶には分けてあげられない。

 草取り終了したのが11時過ぎ、既にテレビは31℃を報じている。まだまだ上がるのだろう。


沈泥地の何度目かの拡幅

2014-07-29 | 水辺環境の保全

Photo_3  十分に思案した結果、今年何度目になるか記憶にない沈泥地の拡幅に入った。

 拡幅すると堤を形成する土が不足する。そこで集水路を広げ、掘り取った土を堤の一部に転用する。作業を始めた頃、会友最年少のO君が来たので1日手伝ってもらった。2

 1人でやるより2人の方が効率が良い。若さの馬力が入ったことで予定外だった沈泥地の拡幅まで行えた。堤の突き固めや叩きまでは実施できなかったが、予定の大きさに水を張れるところまで終了。年内完成をもくろんでいたのが一挙に仕上がり間近まで進んだ。

 あとは胴突きと叩き板で固め整形を行えば終了する。今回の拡幅は畳3枚分近くになった。周囲の関係から、これ以上の拡幅は難しいので最終拡幅となるだろう。水面下に漏水孔3か所が隠れているので数日様子を見て、それから仕上げだ。


*遠い夏の日

2014-07-28 | 今はうたかた

            ガリガリとかじらぬアイス遠き夏

            そう言えばヒョウタンアイスあったっけ

            縁日のアイス十円握りしめ

            サッカリンズルチン食紅これアイス

            初めての牛乳アイスあの至福

            冷凍機唸る店先アイス買う


暑けりゃ日蔭だ!

2014-07-28 | 小父のお隣さん

Photo_6  泥水地の水稲の穂苅をして休んでいて気が付いた。アメンボも日蔭に避暑をするのだ。

 それもイネ株の影に集まっている。今日の気温も真夏日、じっとしていても汗が出てくる陽気である。いくら水上生活しているアメンボでも暑さを感じるのだろう。

 他に目を移すと「居た、居た」木の陰が落ちる狭い堤側に大量に集まっていた。今までこのような生態は見た事が無い。何とか風に言えば「暑けりゃ涼もうよ。アメンボだもの」。


今日のトンボ「幸せはやってくる」

2014-07-27 | 感じるままの回り道

Photo  今日の最高気温37,2℃を記録。昼過ぎは風があって暑さは感じなかったが、帰宅して室内に入ってくる風は体温より高い感じがした。

 そんな日でも良い事はある。下山しようと駐車場に戻った時、何を思ったのかトンボが足元に降りた。それも初めて見る種類なのだ。こういう場面は割合多くて不思議なのだが、まあ、ご褒美とご満悦の次第だ。

Photo_2  図鑑対照でも確定できなかったが「サナエトンボ」の一種だろうくらいの見当はついた。似たトンボは数種あったが、尾端の形状、背や側面の模様を比較しても絞り切れず、こういうところに素人の弱みが露見する。

 まあ、小生にとっては「新種」であるから、記録的猛暑日より、こちらが記録的なのだ。

※後日、大先生に写真を送った。結果は「オナガサナエ」で小生が初記録だった。小生による初記録は「サラサヤンマ」「アカボシゴマダラ」「ミヤマクワガタ」等々ある。意図したわけでないが、保全活動をして、こんな幸運も舞うのだ。


転ばぬ先の穂苅

2014-07-27 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo_2  泥水地の稲穂が出そろった。早速、猪の偵察隊第一号がお出ましで数株を踏み倒していった。

 水漬けになった水稲は数日で腐敗して悪臭を発する。猪に食べられた上に悪臭の稲の片づけは御免こうむりたいから背丈の半分から刈り取った。「ざまあみろ!」であるが…。

Photo_3  先日、苗を譲ってくれた農家の親父さんが成長具合を見に来た時に「イノシシに荒らされるのも悔しいから出穂したら穂苅します」と話したら顔が曇った。小生は水稲を食物連鎖の要に位置づけして作付けしたが、これは少数派の感覚である。

 農家の親父さんにしてみれば「この罰当たりめ!」と言いたいところだったろう。稲穂は神棚にお供えできる物なのであるけれど、稲穂を失った丈半分の株でも、これからも十二分に働いてくれるはず。


今日のトンボ「サラサヤンマ」だった

2014-07-26 | 小父のお隣さん

Photo_7  先日以来、どの種か不明だったトンボは「サラサヤンマ」に違いないと確信が持てた。

 水見回りでトンボ池に行った折り、一頭が周回飛行をしており至近距離まで飛行してくれるのだ。前回同様、見た目はヤンマ風、体長はシオカラトンボより大きく感じて60mm前後と判断したが、何よりの根拠は胴体下部が荷物室を付けた飛行機みたいだったこと。

 粘って撮影機会を待ったが休憩はしてくれず証拠写真は撮れなかった。参考に引用したのは自然通信社発行の初版「新 やさしいトンボ図鑑」のサラサヤンマである。

 数年前に地にいた個体を撮影したが、それが当地初確認だった。今回は活発な飛翔体で嬉しい。


アカボシゴマダラみたい!?

2014-07-26 | 小父のお隣さん

Photo  エノキの樹間を飛んでいた蝶、「アサギマダラ?」とばかり思っていたが違ったようだ。これ以外の撮影は許してくれず、小生には初見になる「アカボシゴマダラ」とそっくりだ。

 図鑑のアサギマダラと比較すると前ばねの模様も後ばねの模様や色調も全く異なる。アカボシゴマダラと特徴が一致する。

 幼虫の食草はクワノハエノキとあったが「クワの葉とエノキ」の二種なのか「クワノハエノキ」という樹種なのか紛らわしい。

 まあ、エノキの中で見つけたし、うまくいけば幼虫が見られるかも…。


轍を踏むから…

2014-07-26 | 今日は真面目に

Photo_3  林道にあふれ出る雨水と絞り水を沢にに落とす導水管、この上を小生が車で走行するから割れてしまった。割れた部分を切り落とし短いパイプを継ぎ足す。

 走行しなければこの作業も発生しないのだが、あえて沢側を走行するのは「刈り払い」の手間を減らすためである。往路復路と走行するだけで夏草の伸びが随分違う。

 草刈りの手間が減るだけでなく進入範囲が轍で明確で、縦列駐車するにしても並列駐車するにしても安心感がある。


**女王様接見

2014-07-26 | 感じるままの回り道

 塩飴がオオスズメバチ魅了して我が口の前ホバリングする

 スズメバチ樹皮食いちぎり樹液とる育つクヌギに我嬉しかり

 我が顔に飛び寄ってきて周回す醜男と見て女王は去る

 まっすぐに空飛び去りしスズメバチ餌を待つ子らに急ぐ家路か


標示も必要

2014-07-25 | 小人閑居して憮然

Photo  先日「自然観察会」と称して公主催で行われた行事。種の保全や多様性を意図して営々と築いてきた小さな水域が荒らされた。「トンボ池」なんて名前を付けたのが結果的に「捕獲が容易」を呼び覚ましてしまったようだ。

 大いに後悔反省して、そのものズバリ「生物保全池」の名前に取り替えた。「名は体を表す」とか、少しは「保全への理解」を持ってもらいたい。Photo_2

 ついでに「泥水池」も「生物保全泥水池」の名称に変えた。これで保全と逆行するような行いが減るとも思えないけれど、場所の本質や目的は明示した事になる。標示板を設置した後、しばし泥水地に飛翔するトンボを眺める。

 狭い水域空間に多々群れ飛ぶ姿は「トンボ捕りしたい!」欲求を掻きたてるだろう。しかし、そんな場所や時代では無い事がイベント主催者や協力者には判らないのだろうか…。情けない。