トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

森の保育園

2008-12-31 | 今日は真面目に

Sn3d0443 『苗床の草削りたり大晦日』

『若苗木初正月を迎えたり』

『公孫樹葉を避けて歩きぬ森の道』

『下萌えを朽ちて養う倒古木』

今日も冬晴れだった 昨日の晦日は家でつまらない仕儀とあいなり

今日は苗床の草取りに出かけた

風も無く陽だまりは暖かい 水槽には薄氷があったが低温を感じさせない日中だった

水を飲んでいた時に 羽音がして五メートルばかりの所にあった柿の枝に鳥が止まった

見て直ぐに猛禽類とわかったが、胸班の模様を確認するうちに飛び立った

飛び立ち方が情けなかったので幼鳥だったか

ハチクマかオオタカの幼鳥か 図鑑をみても解らなかった

今日、出かけたもうひとつの目的は「しろまだら」の確認だったが 

昨年の越冬場所には居なかった そして今年も暮れる


子には子の憂い在り

2008-12-31 | 遊び子は

Sn3d0446 『父母の間の椅子に寝かされしおのこ小さき天井見つめ』

『泣き続きはた止み笑いまた泣きぬ何故に泣くのか計れぬ心』

『父追いて泣いて自傷の遊び子も父既に無く父の歳なり』

『忍ぶれば隅に動いて壁を打つ額に滲む遊び子の汗』


新旧対称 今回はR18に挑戦

2008-12-30 | 温故痴新

旧 『わたつみの豊旗雲に入日見し今夜の月夜さやに照りこそ』 天智天皇

新 『また罪の豊旗閣に入日寝し今夜の月よ鞘に照りこそ』 読み人秘す

旧 『あしひきの山のしずくに妹待つとわれ立ち濡れし山のしずくに』 大津皇子

新 『あいびきの部屋の静かに兄待つとわれ起ち濡れしわれの滴に』 読み人特に秘す

旧 『つつめどもかくれぬものは夏虫の身よりあまれるおもいなりけり』 読み人知らず

新 『包めども隠れぬものは夏服の身より溢れる重い実なりけり』 読み人秘す

旧 『人知れずわが通い路の関守は宵々ごとにうちも寝ななむ』 在原業平

新 『人知れずわが通う痔の家庭医の良い々毎に内の音漏らす』 読み人秘す

小人は閑居すると不全を為すものであります。年末年始は長い。痔の原因は関知しないが

しかし 国家百年の危機に こんなことでいいのだろうか。少々自己嫌悪の晦日


蟹工船日本丸

2008-12-29 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

財官で築き上げたる蛸部屋は未曾有の危機に正確作動

蛸壺を放り出された船の上泥舟とても水に戻れず

蛸ならば屋根が無くとも寄る辺在り八本無き身は四本が欲しい

策により四本だけの手足ゆえ食する手無く稼ぐ足無し

沢山の蛸さん壷を搾取され自由な国は自己責任で

年始末公僕嬉し長休み百年危機に仕事せず済む 

みぞゆうの国家の危機と吼えたれど実学欠如実業も無し

蛸なれば手足八本大車輪とどのつまりも師走の素蛸

蛸ゆえに人格非ず人権も憲法あれど三猿体制


仕事納めて陽は西に

2008-12-28 | 今日は真面目に

Sn3d0441 『竹切って光届きし杉の幹おはぎのごとく輝きたりし』

『竹抜けば幹を揺らせて杉の木は木枯らし受けて大きく背伸び』

『ストレッチしたかのごとく杉の幹風花舞いし青空を衝く』

『美しや幹に一陽届きたり 樹肌の風情初めて知りぬ』


年の瀬ならぬ命の瀬

2008-12-27 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Sn3d0439 『改革は喰い漁らせて溜め込めば奴隷は廃棄棄民寒空』

『労働者保護する法はどこへやら資本に資金民には試練』

『民の金大手大手につぎ込んで民に瀬戸際ハローへ吹き寄せ』

『大成果金蔵殖えて蟻払い雇用消失棄民創出』


今日もお握り 時々お寿司

2008-12-27 | 何よりの楽しみ

Sn3d0440 『ワンコイン持ちてコンビニ昼を買う今日もお握り時々お寿司』

『握り二個野菜ジュースに焼きプリン今日のお昼も代わり映え無し』

『気分換え巻きに助六ワンパック豆乳付けてワンコインかな』

『時折はお茶の振る舞いありつけて同郷なれば茶受けはお漬』

昼飯は毎回似た様なものだ おおむね五百円相当で済ます

今日は仕事納めにしようかと考えていたら 奮発してカレーパン付きとなった

豪華絢爛 贅沢な昼食となった 申し訳ないから明日も作業しようか どうしょうか

職も家も失った人たちが大勢いる年の瀬だ


自由で放縦も気苦労

2008-12-24 | 性向有毒の翁なれば

Sn3d0429 『反りの道山多苦労す自由につき』

『牧水が脳裏によぎる上り下り』

『我が居るは表にあらず裏山し』

『我が吟は俳句と言うかハイ一句』

意地を張るのも大変だ 郷里では「イジッコキ」といったか

自由の謳歌もなお大変

漱石 冒頭の一節 なかなかの名文句だ 突然思い出した

言葉と言うのは面白い 話し言葉に欠ける日々ではあるが


竹切りは続くよ いつまでも

2008-12-23 | 今日は真面目に

Sn3d0431Sn3d0433 『青白き竹肌倒し杉出せば朝とは違う森の色合い』

『竹切りて現れ出でし杉の森一陽受けて幹小豆色』

『竹滑る斜面を見れば草も無き細根もあらわ土も流れて』

『侵食の穴に朽木を押し込めて流れ断ち止め森を守らん』

地下に水による侵食穴が通ってしまい あちこちに陥没穴が出来ている

近隣の同じような状況は 南側に孟宗竹が繁茂して日陰になってしまった北向きの谷筋斜面に多発している

とりあえず穴には朽木を詰めて塞ぎ 溝は丸太を横に入れ段差工を施した

少しは侵食を防げるのは 沢筋で実証済みだから

草も無い林床は 等高線状に竹をならべて 表土の流出を防ぎながら植生の回復を待ちたい

 


陽だまりはドキドキ

2008-12-23 | 小父のお隣さん

Sn3d0435Sn3d0438  『タンポポに一陽来復蝶も来て木枯らし避けし陽だまりの里』

『陽だまりにタンポポなずな既に咲く冬至となれば春も兆しぬ』

冬至から二日目 米粒二つ分だけ陽が伸びたか

そんなことを子供の頃 言われたものだと思いつつの帰路 たんぽぽから蝶が飛び立った

タテハの類かと思ってみたら 羽の幅が狭い その上 寒いのにすばやい動きだ

なかなか近づかせてくれない やっと一枚撮ったがいささか小さい

同定は別にして タンポポや蝶が目の前にいると 春の感じがするのは小生だけか?


一陽来復は嬉しい

2008-12-21 | 感じるままの回り道

Img_9817 『柚子揃い湯冶に集う冬至かな』

『吹き上げた葉の戻り来る風の息』

『北風の天空高く揚げし葉は風の息継ぎハラハラと降る』

『障子戸を開ければ冷気下がり来る東も暗き冬至の朝餉』


道普請・侵入竹除伐

2008-12-20 | 月例会

2008/12/20(土)

会員12名

午前 中の谷侵入竹除伐及び遊歩道つけなおし・路肩補強

    山芋堀の穴が埋め戻されないで、例年被害の出るルートを変更した。埋め戻しは本当に腹が立つ。今月でエリア内の予定された散策路は全ルート完成となった。三年越しだ。

午後:拠点近くの雑木林内に侵入した真竹の除伐。ここもほぼ処理が終了した。

月間自主活動

延べ26人:散策道普請・侵入竹除伐


時を戻せば

2008-12-20 | 今はうたかた

Sn3d0427_2 『姉背負うひきつけたりし我を見て戸惑い行けば叔母御抱き止む』

『我が記憶姉に背負われ自転車にぶつかりしども姉知らぬなり』

『我が父の五十の写真を見つめれば日々の暮らしの過酷さ知りぬ』

『生家無く替わりし家を眺むれば八海望む景色変わらず』


鳥と枯葉の舞台

2008-12-18 | 小父のお隣さん

『森の端を出るか出無いか気を揉ますカケスの群れは樹冠に遊び』

『メジロ寄る人と思わぬ我が身なり』

『枯れ葉落つ果てるとも無く朝に夕』

『見渡せば枯葉敷き積む里の山』

落葉が最盛期だ 果てるとも無く雪降りのように舞い落ちている

毎年繰り返されている風景だろうが 今年はことのほか目に止る

見渡す限り 枯葉が敷き詰められて 清潔感すら感じる風景だ

その中を歩む姿は 情景としては寂しい風情があるが

当事者の小生は 何か満ち足りた感覚があった


祖の国なれど粗国で阻国

2008-12-17 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Sn3d0430 『人権の欠如したるか無見識国の施策は偽装の手本』

『現実も見通しできぬ輩ゆえ政局とかは民に用無し』

『見識は犬識程度そのままに雁首揃え野良犬喧嘩』

『爪楊枝刺したる如し政策の目の付け所なんと目の先』