トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥水池1の除草

2016-03-31 | 水辺環境の保全
 泥水池の除草に取り掛かる。まずは泥水池1からだが、面積も広く除草すべき部分も多い。今までカサスゲはスコップで掘り取り、他の植物は手取りが主だったが今回の対象はコナギでは無く、大繁殖したイネ科の「何とか」で根張りも強いので四本鍬を使い掘り掻き集める。鍬を打ち込み前後に揺すりながら引き寄せれば根張りが泥をつかんだまま移動してくる。そのまま畦に引き上げる作業を午前中繰り返し終了した。
 今回は除草だったが、鍬を使った事もあり泥浚いにも多少は寄与した感じがする。この植物体が多い泥水池1にだけヒキガエルは産卵しなかったので「嫌われた」原因と推定している。産卵時に引っかかり傷めるだろうしオタマジャクシも泳ぎにくい事、この上ない水中環境に感じるからだ。
            除草前  ➡   除草終了

小腹を満たす

2016-03-30 | 何よりの楽しみ
 次兄がフキノトウを送ってくれた。当地では「春」の感慨なんて薄いものだが多雪地帯では全く異なる。小生が子どもの頃、道路の雪が緩みぐしゃぐしゃの泥水まみれになると「春」を感じて心が躍ったものだった。
 温暖な当地ではそんな思いは実感できないけれどフキノトウからはその頃の感情がよみがえってくる。さて、魚沼産のフキノトウは何と言っても「フキ味噌」仕立てにせねばならない。レシピなど頭にないからネット検索してみたのだが、これが「まあ、なんとも…」なのである。十件十色で逆に混乱してしまいかねない。そこで理解できたのは「自分でおいしければ良い」と言う事で、要は自分の口に聴いてみればよいのである。
 小生的には主材のフキノトウ300gに対して味噌8掛け、みりんと油は3さじ、砂糖1さじ、に今回は「焼きアゴ粉末」1を加えた。味はと言うと甘味が足らない感もあったけれど「旨い!」に尽きる。全ては食い尽くさないで実家の新米が届くまで冷凍保存もする。
 夕食には早かったのだが待ちきれなく残り御飯で小腹を満たした。至腹、いいえ至福のいっぱいだった。
  材料 ➡  水分を飛ばす ➡  至福の一杯

隔週レポート 1(3月)

2016-03-30 | 小父のお隣さん
 トウキョウサンショウウオの卵嚢をイノシシのヌタ場からの保護回収に参加したのが2月25日の事。保護した卵嚢は保護活動している会員が里親になり変態するまで保育する。すぐ上の兄が中心になって行っているから、小生が回収した卵嚢の様子を生息地に戻すまでメールで知らせてもらう。物見遊山での参加みたいでもあり、そのうえメールまでもとなればもう「お邪魔虫」の範疇である。
 まあ、回収保護した日時はわかっても産卵日が確認できなくても隔週で様子が分かれば「それでよいのだ」。小生的には「マンスリーサポート」の気分!?。
 
  3/25 保護当日

        保護2週目:卵のうの中で動きがある

           保護4週目:孵化が始まった   拡大写真

浚渫土の客土

2016-03-29 | 今日は真面目に
  低地部盛土    堤の補修    食草園盛土

 沈泥池の浚渫土を食草園にすべて客土する心算だったのだが、簡易トイレ設置の基礎工事で残土が出た。運び出しするのか尋ねたら重機で周辺に撒き散らす処理だという。それならばとお願いして譲り受けた。この残土を食草園に客土すれば沈泥池より距離も近いし沈泥池の浚渫土は畦や堤の補修に使えて運ぶ距離も少なくて済む。
 まあ、一石二鳥である。
 
             もの言えば残土手の中春の風
 

部分最適化・全体最適化

2016-03-28 | 感じるままの回り道
 昼過ぎまでかかり浚渫し運び込んだ堆積土は眺めて見ると僅かである。林道からの排水路が土砂で埋まり、放置しておけば駐車場へ溢れる事態へと発展してしまう。苗木の植栽を済ませたいのだが食草園の表土が薄いので排水路の堆積土砂も客土する。沈泥地の堆積土砂を客土したが、使える土は無駄にしたくない。
 浚渫する水路の長さは10m程度と短いけれど、一輪車で何杯分になっただろうか。労力の割には運べた土砂の量はガッカリするほど少ないのは何時もの通り。それでも食草園の表土の薄い低い部分へ重点的に運ぶ。
 当然、必要な部分を埋めるには雀の涙でしかないけれど、沈泥池の堆積土と合わせ毎年運び入れれば表土層を厚く形成できるはずである。小さなフイールドでは採土する場所は堆積土しかなく、箱庭遊びの様に全てが内部完結で賄うしかない。
 PCを使い始めた頃、知った用語に「部分最適化」「全体最適化」なんてのがあったが、この概念は里山保全や森づくりにも適用しているつもり…と言うより、そうあらねばならない考え方である。
 「木を見て森を見ず」や「猟師、山を見ず」では目標は近づいてこない。

            作業前  ➡   作業後

久しぶりの賑わい

2016-03-27 | 遊び子は
 会友のM女史が企画した「里山探検」に助っ人で入る。子ども達26人、保護者14人をスタッフ9人でのサポートだった。内容は「里山散策」に始まり、先日の活動日に試行していた「バウムクーヘン作り」とサプライズの「タケノコ掘り」だ。
 小生は小学生8人を親から離して散策に連れ出したのだが、小生の同年代の頃とは似ても似つかない身体の使い方に、承知している事とはいえ隔世の感を感じる。さすがにギャングエイジと言われる世代だけに開放すると興味関心のある方向に散ってしまう。そんな彼らでも生物に触れるのを避ける行動もあって笑いを誘われる。
 タケノコ掘りでは幼児が相手だったが、当然掘り取りは難しい。そこで小生がグラグラになるまで掘り進め、残りを「ヨイトコショ、ドッコイショ」の掛け声をかける。たいていが童話の台詞と記憶しているからやり方を教えるより呑み込みが早い。まあ、折り取れた時の笑顔は小生の満足でもあり、拠点では久しぶりの賑わいだったが、馴染みが無くなった活動は疲れる…。
        ただいま集結中         本番は上出来

沈泥池の泥さらい(八日目から)4

2016-03-26 | 水辺環境の保全
 泥浚いも畳二枚分だけとなって気合を入れ八日目にして大団円となった。バリバリと行えなかったのが幸いし腰痛症の再発も無く片や膝も通常通りと言って良いだろうから、まずは目出度し目出度しと言うところだ。
            ➡   泥浚い終了

 九日目、定常水位で満水となった。懸念された漏水孔は顕在化しなかったので、定水位部を固定しオーバーフロー部も掘り下げに合わせ10㎝下げた。定水位部の写真、杭の天頂が今までの水位、奥に見える排水管が泥水池の底の高さに等しい。
  定水位部     ➡  オーバーフロー部の改修

 沈泥池泥浚いは九日間を費やして完了した。
 

カルガモ飛来

2016-03-25 | 小父のお隣さん
  上の池にカルガモが来ていたとの話を聞き見に行ってみた。飛来最初の頃は例年鴨の方が距離を取る。今回も例にもれず池の反対側で小生と同じ右回りで移動していく。
 「飛来していた」という話は前日で、池の中央に備えた巣小屋に入っていたとの内容だったので期待していたのだが巣作りはしていない様子。まあ、巣作りするには時期尚早とも言えるから、小生が焦燥しても役には立たない。
 数年前、池の斜面で営巣し産卵もしたのだが四足に卵を食べられている。子育て出来るように巣小屋を設置したのだけれど今季は営巣してくれるだろうか…。

*当世浮き世鑑

2016-03-25 | 性向有毒の翁なれば
 碁盤の目に泪                人心知能

 虚人・代議士・五股とじ           流行りもん

 浜辺の亡き難民              現世御伽草子

 五股のおろ痴                スケの好み男子

 足かせ爺さん                祭典

 三種の仁義「ガラケー・ブック・腕枕」  会議中

 ピンピンコロリ               綱取り

 五当股兵衛                 下部危厄者

結局は堪兵衛どん…

2016-03-24 | 小父のお隣さん
 通路を横切る水路を手直ししていたら近くにカエルがいるではないか。周りは腐植木竹の集積場所でもあって、カエルの肌は迷彩調だ。アオガエル系はまず眼の隈取りを確認するのだけれど判然としない。老眼や乱視によるものかと思い撮影し自宅で拡大してみたものの判断がつかなかった。モリアオガエルやシュレーゲルアオガエルが保護色発動!で迷彩模様を示すかどうかは知らないから「結局は堪兵衛どん」である。
 これの意味が分かるのは同郷人だけだろう。

3月定例会

2016-03-24 | 月例会
2016/03/20(日)9:30~14:00
会員 13名
活動 1:泥濘路竹粉敷き・イベントコース下見
   2:平成26年度年度末総会
   3:バウムクーヘン試し焼き

        拠点北側通路竹粉敷き       試し焼きバウムクーヘン

カエル還る

2016-03-23 | 小父のお隣さん
 子ども達とタケノコ掘りをしていた折、カエルが飛び出してきた。これに先立つ前日に泥水池で飛び込むのを見たのだが個体の識別は出来なかった。おおかた合唱していたシュレーゲルアオガエルかツチガエルのどちらかなのだろうけれど、小生的にはツチガエルであって欲しかった。
 さて、竹林で見かけたカエルは写真の眼に隈取りのある個体と隈取りの無い二種類が出ていた。水辺がない場所だからシュレーゲルアオガエルは外すと残りはモリアオガエルとニホンアマガエルが残る。何はともあれ、フイールドでのカエル初見となった。

気付きあってこその…

2016-03-23 | 小人閑居して憮然
 前日からの十分な降雨も朝方には上がったのだが、沈泥池の泥浚いや一輪車で畔の上を運ばねばならない作業では畦がグズグズになってしまうから1日休み翌日作業に出向いて唖然とした。運び出す予定の底土が踏みしだかれグダグダになっていた。
 水抜きをした池とはいえ、堆積土はプリンのように柔らかく、ようやく形状を保っているだけなのにおチビちゃん達のどろんこ遊びの場所と化しスコップでの掘り取り作業の邪魔をされてしまった。このグループは環境教育の一環としてフイールドを利用しているNPOの活動なのだが、何度伝えても保全作業の足をすくうし環境へのストレスを減らさない。「環境教育を」標榜している活動なだけに据えかねるものがある。
 確かに「浚って積み上げた泥を踏みしだかない」事や「雨後の柔らかくなった畦や堤に立ち入るのは控えて…」等々は伝えたけれど「泥浚い前の泥を崩さないで…」とは伝えていなかった。
 とは言え、子ども達が大喜びする活動であっても明らかに作業途中の現場に入り込ませるものだろうか…。こういう事象の積み重ねが心証を害し関係を悪化させる。幼児が引率しているのではなく、いわゆるベテランの環境教育のスタッフが引率しているのに、もう「なにをか言わんや」であるが言う。「活動のおりおり、環境や生命に対する感謝が無い」

改修部、機能している

2016-03-22 | 水辺環境の保全
 24時間雨量45mmを記録した翌日、泥水地の改修部が気になり雨上がりの午後、水見回りに出かける。
 泥水地の放流部、沈泥地の定水位部とオーバーフロー部とも良好な状態で排水していた。ついでに上棚の分水路を確認に行ったが、ここは猪による掘り起こしと落葉や枯葉の堆積で排水良好とは言い難かった。一旦、車まで戻りスコップと鍬を持ちだし水路の掘り下げと清掃を行う。
 分水部堤が今までの越流で高さを減じているから、早めに盛り上げないと分水機能が失われそうだ。これが失われると泥水地が崩壊する。田圃や用水路に限らず水辺の維持には日常的な管理が必要だと言う事を何時も思い知らされる。
  沈泥池定水位部とオーバーフロー部     泥水池放流部

漏水孔の主

2016-03-21 | 感じるままの回り道
 沈泥池の泥浚いの途中、度重なる漏水があったあたりを掘り下げていたら握りこぶしくらいのトンネルが出てきた。スコップで削り取ると金太郎飴のように続いている。「ここが漏水孔の主脈か…」と一通り取り除き再度埋め立てようと掘り取っている途中でモクズガニの脚、片側を切断してしまった。おおかた、漏水孔に居たところをスコップが入ってきたに違いない。
 漏水の原因になる一番は葦の地下茎で、地下の深い部分を走って漏水トンネルを形成する。この地下茎を食したり住処にして漏水を拡大する生物はサワガニやイモリがいるけれどモクズガニの比では無い。モクズガニの生息孔になるとこぶし大のトンネルになってしまう事がある。
 この部分の漏水には随分と泣かされたのだが、今回、主を退治したのとトンネル自体を埋め戻ししたので沈泥池の再湛水はうまくいくだろうと思っている。