トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水見回り

2014-04-30 | 感じるままの回り道

PhotoPhoto_2  短時間で思わぬ大雨になった今日、先日かさ上げした堤と水位の状態を確認しに泥水地へ行った。

 結論として、越流は起こさなかったが、今回以上の降雨量があれば越流必至と感じる水位だった。

 左から「沈泥地」、これは合格。泥水池1と2の間の堤は、かろうじて仕切っている。落とし口を広げるか更なるかさ上げが必要だ。越流して堤が流されたら修復のための土が無い。この堤のかさ上げは明日からでも着手せねばならない。

Photo_3Photo_4 右は泥水地3,4の水位、3はかさ上げしなかった部分が危険水位で、4は漏水孔を避け縮小して堤を築いた成果で安全範囲。

 今日は降りはじめから見回りの午後2時頃までに120mm程の降雨があり、昼の時間雨量は21.5mmだった。この程度以上の規模は想定の範囲にしないと全てを失ってしまいかねない。

 出水時に水見回りに出かけ命を落とすケースは珍しくないが、生活をかけていない小生でも水見回りをするくらいだから、生産者が水見回りをする気持ちは痛いほど理解できる。増水が手の出しようもない事として理解していてもだ。


夏ミカンのマーマレード

2014-04-30 | 何よりの楽しみ

Photo  少しづつ食べていた「桑の実ジャム」が終わってしまった。今季、採集できるそれまでのつなぎに、頂き物の夏みかんの皮を使ってマーマレードを作ってみた。温州ミカンで作ったことはあるが、夏みかんでは初めてである。

 皮が厚く硬いので圧力鍋で加熱、柔らかくなった皮を刻んで砂糖と煮詰めた。皮の重量700g、60%の砂糖を加え、砂糖の溶解を早めるために赤葡萄酒を加える。Photo_2

 葡萄酒を加えた事で水分を飛ばす加熱が増えてしまった。色合いも赤く染まっている。しかし、自分で消費するだけだから見かけは問題ない。試食してみれば市販の物より美味しく感じる。多分に自画自賛、我田引水であるけれど、自己満足の範疇で差支えない領域だ。

 雨の日は空を見上げての「雪隠詰め」より、手元を見つめての「キッチン詰め」がよろしい…。

 


ジャコウアゲハの卵

2014-04-29 | 小父のお隣さん

Photo_2  庭にジャコウアゲハが飛び交うようになった。産卵シーンは見ていないけれど、ウマノスズクサのどの株の葉裏にも産卵してあった。

 食草のウマノスズクサは、成長したのは1mにも達しているが、葉の数は少ない。葉の数が多いのは背丈が低く、孵化後の食糧調達のリスク管理は難しいところだろう。

 例年、食草の生産量より消費量が多くなるので餓死する個体はかなりに上る。一部はフイールドの食草に転居させてもいるが、生育期間内で3回は食草の地上部は消滅する。それでも消えない「ウマノスズクサ」は「偉い」。


シュレーゲルアオガエルの卵塊

2014-04-29 | 小父のお隣さん

Photo_3  沈泥池の再々拡張を行っていて、護岸の丸太を取り除いたらテニスボール大の卵塊が出てきた。その後も護岸丸太の隙間、セリを移植した土塊の割れ目などにあった。普段なら気が付かない場所である。

 周囲ではシュレーゲルアオガエルが耳をつんざくほどの音量で多々鳴いている。で、シュレーゲルアオガエルの卵塊だろうと推測したのだが…。

 林縁ではタゴガエルも鳴いているのだが、こちらの産卵場所は解放された水辺では行わないとの事なので間違いないだろう。ツチガエルも出ているが、浮遊卵だから除外。

 どっちに転んで間違ったところで体勢に影響はないし…。


今日のトンボ「シオヤトンボと思うが…」

2014-04-28 | 小父のお隣さん

2  「シオカラトンボだ!」と思って撮影のため接近したら風情が異なる。どうも「シオヤトンボ」らしい。

 とすると、数日前から飛翔しているムギワラトンボはシオヤトンボの♀かもしれない。図鑑には「春4月に真っ先に現れるトンボ」の記述があったが、今期は5番手くらいだ。

 シオヤトンボは昨年に教えてもらったトンボだ。それまではシオカラトンボで済ませていたトンボでもある。


植生調整2 「三日月池の除草」

2014-04-28 | 水辺環境の保全

PhotoPhoto_2

 三日月池のスゲの間引きをした。水際線のみ残そうと引き抜き始めたのだが、泥水の中に大型のヤゴが次々と現れてくる。

 スゲの根も茎も水中で密集しているがヤゴにとっては住みやすいのだろうか。それとも羽化するためにスゲの周辺で見計らっているのだろうか。それはともかく、そんなことで半分残してお終いにした。

 ここに湛水させるようになる前からアカハライモリが多くいて、ヤゴもオタマジャクシも生存不可能だと思っていたのだが、大型のヤゴに限っては他の水辺より個体密度が高い。判らないものである。


ハルゼミ鳴く

2014-04-27 | 小父のお隣さん

Photo  今日27日、ハルゼミの初鳴き。昨年は26日、一昨年は少々早くて4月1日だった。

 今日の最高気温は20.8℃、日向だと暑く感じるし、日蔭の食事は少々肌寒い。

 昼食中に初鳴きを聞いたが、鳴き続けることは無く、二回で後は無し。夏のセミとは異なる。


今日のトンボ「ダブル縁紋」

2014-04-27 | 小父のお隣さん

Photo_5  識別は出来ないから種類はどうでも良いのだが、縁紋が二重だったので取り上げた。

 翅の先端と中ほどの二か所に白い縁紋があった。普通に見られるとは思えず、「個体差」の範疇かもしれないけれど、小生の記憶の中では初めての「ダブル縁紋」である。

 今季、最初に現れたカワトンボの仲間なのだろうが、今日は体色が似て翅は透明、縁紋が赤い個体がいた。翅の色は無色と橙色型があるトンボもいて、小生には別種に見えてしまう。そのうえ縁紋の色が異なれば、もうチンプンカンプンである。


ジャコウアゲハ現る

2014-04-27 | 小父のお隣さん

2  庭のウマノスズクサ周辺にジャコウアゲハが舞い始めた。今日が初見日だが撮影は出来なかった。産卵しそうなのだが葉に止まらない。

 家の壁で越冬した蛹はまだ羽化する兆しが無い。腹部が黒ずんできたが上部は綺麗な色をしているから生きているだろう。昨年は黒くなった蛹を見て「死んだか」と思ったのだが、翌日にはもぬけの殻だった。

 毎年、蛹が壁に張り付くけど羽化は一度たりとも見ていないのだ。普段の起床時間では遅く、早起きする必要がある。

 庭のウマノスズクサも1m程に蔓を伸ばしてきたので、そろそろ羽化する頃と思っていたが、別の個体の方が早かった。庭で終齢幼虫まで育つ個体は両手で数えきれない数だが、不思議と蛹は見ない。この蛹は移動した距離は5mにも及ぶから、理由はここにあるのだろう。


ホトトギス鳴く

2014-04-26 | 小父のお隣さん

Photo_2  谷の空に飛んできた小鳥。「変なツバメだ?」と思ってみたらオオルリだった。生まれて初めての視認である。カラスザンショウの枝に止まって「こんなところにも止まるんだ!」と感心した次第。写真中央にいるのだがケータイのカメラでは精いっぱいだ。

 瑠璃色は美しいけれど、小生には腹部の白色が目立った。余韻に浸っている暇もなく、ホトトギスの初鳴きを聞く。何時もの事ながらさえずる初期は下手である。

 ホトトギスが現れては、もう初夏だ。堤の補修作業は暑い。


カワラヒワ

2014-04-26 | 感じるままの回り道

Photo  採種用にと一株だけ育てている「寒咲花菜」、例年、結実し鞘も黄色くなりかける頃になるとカワラヒワが飛来する。

 今年は単独だが、昨年は複数で飛来し数本あった株の種子を食べつくされてしまった。特段、追い払いも防除もしないから文句を言える立場ではないのだが…。

 今年飛来しているのは単独だけれど、カワラヒワは群れで生活しているという認識なので少々解せない。エサとなる種子が少ないから単独で採餌に来たのか、そんなことは無いと思うけれど怪訝に思いつつ眺めている。

 この個体、カーテンの隙間から撮影しようと狙ってみたが表面に出てこないのである。枝の中に潜り採餌している。複数で採餌していた時は姿を隠さなかったのだが、これも「危機管理」の方法なのだろう。


マルバチシャの移植

2014-04-26 | 今日は真面目に

Photo_7  昨年10月に取り蒔きしたマルバチシャに本葉が出てきた。八重桜も散り始めたからポットに植え替えした。

 成長の遅いのもあるけれど、本葉の出た20本ほどを二本一組で2号ポットに移植する。最終的には一本立ちさせねばならないが、それは夏以降になるだろう。Photo

 10ポットに移植したから、数年後には何本かは定植にまで持ち込めるかもしれない。実を味わうのは何年後だろうか。


今日のトンボ「ムギワラトンボ初見」

2014-04-25 | 小父のお隣さん

Photo_2  ムギワラトンボを撮影出来た。「ではないか?」と飛翔体を見て思ったのは前日だが確認できず、今日23日が確認初日。Photo_3

 他のトンボもそうだけれど、羽化直後の翅は艶やかで、飛行中はキラキラと美しい。速度が遅いだけに更に美しく見える。「煌めき」そんな形容が合う。

 右の写真は羽化後の初飛行した個体。まだキラキラは十分感じられる。4月も下旬になるとトンボの種類も増してくる。撮影出来たのは3種、未確定なのは2種ほど…。


猪以上に「打つ手無し」

2014-04-25 | 小人閑居して憮然

Photo_6  食草園周辺に植えつけたフキが全て盗られてしまった。毎年の事ではあるし、と言っても精神衛生上よろしくない事甚だしいから、掘り取って拠点に移植しようかと思うようになってきた。

 23日の午後、タケノコ掘り帰りの夫婦が通りすがりにしゃがみ込んだので「環境学習用に植栽してあります。取らないでください!」と呼びかけた。翌日の朝、水見回りに行ったら踏み荒らされ切り捨てられた葉だけが散乱していて「ざまあみろ!」を感じた。

 注意された夫婦もん、」ムッツリして車に乗り込んだのだが、小生が思うに「この山荒氏お二方」ではないかと妄想する。まあ、注意書きも立ててあるのだが、盗る人は、看板の横からでも畑やホダ場からでも盗っていくので、手の打ちようが無い。卒塔婆に藁人形も効果なしだ。


植生調整 1

2014-04-24 | 水辺環境の保全

Photo_7  泥水池に繁茂したスゲを掘り取り、水面を開ける。トンボの羽化台、メダカの産卵床にと植え付けしたのだが、その繁殖力の強さには呆れる。毎年大量に掘り取りしないと水面を覆いかねない繁殖力なのである。Photo_6

 全て根絶し、水稲で代替えしても良いのだが、水辺の環境や景観としては不満が残るし、ここは労力を投じて間引いていくしかないのだろう。

 水底の地下茎ごと掘り取って処分しても、夏には同じ程度にまで復活する。初冬には更に席巻しているだろう。まあ「身から出た錆」、しょうがない。

 次は「トンボ池」と「食草園」内の水路、三日月池が控えている。