トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

林床の笹刈り

2015-02-28 | 今日は真面目に
  笹の状態     笹刈り終了  
 雨水も過ぎタンポポの開花も見た。林床はまだ枯草色だけれど笹の株だけは緑である。勢力拡大を防ぐためにも年間数回の笹刈りは欠かせない。まだ若草が萌える前は笹が目立つからこれでもかと思うくらいに地際に刈り刃を入れることが出来る。
 青草が萌えても同じ行為は出来るのだが、当然周囲の草も刈り払われる。それは多少忍びない気がするから遠慮気味の刈り払いになる。その意味では、この時期の笹刈りは気分が良い。落ち葉に刈り刃が埋もれたまま地面をスライドさせる。操作は重くなるけれど「笹刈りした!」と言う気分は満点だ。
 この一帯は3mを超えるアズマネザサが密生していた地区だ。今の林床は実生樹を育成中で初冬はフユイチゴの狩り場でおチビちゃん達に人気の場所である。

発酵温度

2015-02-27 | 感じるままの回り道
 微生物資材を投入し熟成中の堆肥槽、先日表面に手を触れたら熱いほどだった。翌日、温度計を携行しようとして忘れ、結果的に資材を投入して7日目に堆肥中の温度測定をした。写真の温度計ではカバーが曇ってしまい読み取れないけれど、実測値は45度だった。
 堆肥表面の温度は手に暖かい程度だったので、熱く感じた頃よりは内部温度が下がってしまったのかは不明である。物の本によれば80度程度になる場合もあるとの事だから、実測してみたかった。温度上昇させたくてシートを堆肥表面に被せ、翌日発酵温度を測定したら50度に達していた。温度上昇はもとより堆肥表面に白い菌糸が回っていたのが嬉しい。

リョウブの除伐

2015-02-27 | 今日は真面目に
 なんでこうなったのか理由が判らない傾斜樹の列。ほとんどがリョウブである。アズマネザサの繁茂している場所だったが、この頃は冬イチゴが林床で群落を作り実生の山栗も育ってきた。斜めになったリョウブが日蔭を作るし景観的にも望ましくないから斜面の肩に生えた木を除き除伐した。
 幹は曲がりくねっているし、上部の枝を展開している部分は込み合って、まことに処理しにくかったが、シジュウカラのさえずりが心地よい日だった。

広葉樹ではしょげやすい

2015-02-26 | 今日は真面目に
  掛かって落ちない      今日はここまで
 立ち枯れしていた広葉樹、名前は判別できなかった。小枝が落下し始めたし、おチビちゃん達がフユイチゴを求めて入る近くなので「キツツキや昆虫のために…」と放置する訳にもいかぬ。
 気がすすまないのは「掛り木」になる公算大だからで、広葉樹は枝を展開させているので疎林でも厄介な事になりやすい。
 今回も両脇で掛って落ちてくれない。掛った木を伐倒するのはタブー中のタブーなのだが高枝切りを携行しなかったから1本は伐採したけれど落ちない。胸の高さで幹を落とし軽くして降ってみたけれどブランコみたいに揺れるだけだった。高枝切りで掛った枝を切除するしかない。引いても落ちない一晩程度はこのままで我慢する。わかっていた事とはいえ「しょげる」。

**西方焦土

2015-02-25 | 温故痴新
 前の世に楽しくありて今の生は虫や鳥らの以下の命か
 今の世にし楽しくあらば来む生には虫に鳥にもわれはなりなむ 大伴旅人

 洋の世は空しきものと知る連鎖いよいよますます激しかりけり
 世の中は空しきものと知る時しいよいよますます悲しかりけり 大伴旅人

 いくさ世を辛き酷きと思えども逃げる間もなく潰えた民は
 世間を憂しとやさしと思へども飛び立てかねつ鳥にしあらねば 山上憶良

 死難なる血隈の顔の破れしは君の受けたる弾と知りなむ
 信濃なる筑摩の川の細石も君し踏みては玉と拾はむ 作者未詳

立ち枯れ松の除伐

2015-02-25 | 今日は真面目に
  立ち枯れ松      伐採終了
 立ち枯れした松を除伐する。膝の高さで三本の幹を伸ばしており、伐倒するのに三本一緒では方向が判らない。一本づつ伐り倒し最後に地上部1本になっている部分で伐った。
 枯れた松はチェーンソーが気持ち良く入る。多少、切れ味が悪くても容易に切り進めるので錯覚を起こしそうになる。「俺の腕は良い」なんて…。
 倒した幹は等分し根上りし倒れた根の窪みに集積した。松枯れで立ち枯れた材だから焼却か薬剤燻蒸すればベストなのだろうがボランティアにはそこまでの能力は無い。

タゴガエルが鳴いたから

2015-02-24 | 水辺環境の保全
 23日の最高気温は22℃を越えた。陽気に誘われてかタゴガエルの初鳴きを聞けた。「だから」と言うとまったく論理的ではないけれど、そろそろ水辺の補修に取り掛らねばならない。泥水池の短水路、スゲが密集してきて水の流れを悪くしている。冬季は越冬生物に影響もあるだろうと温存したのだが、今日は除草してしまった。
 タンポポも開花、フキノトウも開花、オオイヌノフグリ、ホトケノザなども開花した。とは言え花を愛でるよりも水辺の補修が気に掛かるしスコップ作業が続くから腰の具合も気にせなばならない…。

水際の強化

2015-02-23 | 水辺環境の保全
 柳の整姿剪定を行いながら気になった事、食草園を通るトンボ池からの排水路の畔、踏まれて沈み、イノシシに掘り返され水際線が不明確になっている。水辺の護岸を丸太などで固めたくはないのだけれど、こういうところから全体の崩壊が進むのでやむなく護岸の丸太を入れた。とりあえずは通路に沿った部分だけだけれど、食草園側の水際にも埋設する。
 この時期、渇水期で水がなく、水が浸入する小生の長靴でも作業できるし、水がない分、凍結もないからと作業を行った次第だ。まあ、泥縄だ。

アカゲラ?視認する

2015-02-23 | 小父のお隣さん
 この頃フイールドで頻繁に耳にするキツツキの打音、コゲラの音では無い事は明白だったがその主を視認したことがなかった。おおかた「アカゲラ」と思っていたが、今日視認する事が出来た。頭頂部の赤色が目立ったから「アカゲラ」で間違いなしと帰宅して図鑑をみて「えっ!」と思ったのだ。アカゲラでなくオオアカゲラの方が印象に近い。撮影はしたものの、いつものケータイの解像度では枝に紛れて見分けられない。中央左寄り、黒くて上下に走る枝の部分と重なる横Y字形に見える枝との交差部の上だ。PCモニター上、かろうじて白い部分が判るけれど鑑別は無理だ。
 頭頂部の赤色が広範囲だったから「オオアカゲラ」なのだろう。

柳の整姿剪定

2015-02-22 | 今日は真面目に
 ➡  ➡  
 蝶の食草園の主木、柳の枝張りが大きくなり周囲の日照を妨げるようになったので太枝1本を切除した。チェーンソーで切断できる位置だったけれど、そのままだと落下周囲の食樹を損傷するから高枝切りで切り詰めてからの切断である。
 この木の整姿剪定は2回目で、食草園の中ではネイティブな1本だ。夏になれば甲虫や蜂、蝶などが樹液を吸いに集まってくるのだげれど、いわゆる「甲虫マニア」の狙う1本でもあって、ささやかな抵抗として木の周囲には古竹や剪定した枝などを集積しておいた。それでも採集したい者は接近する。
 今回、切除した枝を片付ける際にそれらも片づけたけれど、まあ、美観を優先した形になってしまった。

*在山越冬

2015-02-21 | 感じるままの回り道
        山眠る眠らぬ猪の畑荒し
        子守柿喰ってお代は糞ひとつ
        おのずからサラサラと散る枯葉なり
        大地凍て猪は消えたる谷中かな
        音たてて竹を受けたり霜柱

ぼかし肥えの仕込み

2015-02-21 | 今日は真面目に
   菌体の採集     材料の準備
 毎年作付けし猪に荒らされていた生姜の栽培。今年は防護フェンスを設置してもらったから多分大丈夫である。それで本格的に堆肥を作ってみる気になった。「風が吹けば桶屋が儲かる」以上のシンプルさなのだ。
 先般作り置きしておいた「えひめAI」の活性菌液だけでなく林内から土壌と一緒に菌床も肥料袋一杯採集して、米ぬかと撹拌した。撹拌時、化石石灰と海藻粉末も混合したが、これはミネラル量を増やし活性化を促すためである。
 既に混合して待たせておいた竹粉と鶏糞を落ち葉の上に敷き、その上から糠に混ぜた菌体を敷き、これを交互に層状に積み上げて作業終了。油粕を用意できず心残りだが発酵しないことは無いだろう。発酵が悪いようなら掘り上げて油粕を投入する…。

飛べないヒヨドリ

2015-02-20 | 小父のお隣さん
 沢筋の除伐した雑木を集積した場所に飛べないヒヨドリがいた。動かなければ気が付かなかったのだけれど視野に動くものがあって見つけてしまった。右の翼を痛めたらしく下がり気味だ。写真を撮ろうとケータイを近づけたら威嚇と警戒の声で鳴く。
 当たり前と言えば当たり前なのだろうけれど、動かず鳴かなければ小生は通り過ぎたであろう。雨水になったばかりのこの頃、地上に虫も少ないだろうに餌を摂れ無ければ餌になるのが野生の決まり事か…。

枝打ち

2015-02-20 | 今日は真面目に
  途中から双幹    掛かった   処理終了
 拠点の栗林、南側にヒノキがあるのだが大きくなって栗の木の邪魔をするようになった。常緑で夏場は日光を遮るし、栗の枝張りをも阻害する。
 細い枝なら枝打ちも楽だけれど25㎝もある二股の一方を切り落とすのは楽ではなかった。時間にして10分程度の事なのだが高い位置の切断は首も腕もつらいし、顔面には切粉も降ってくるのでできればやりたくない作業なのだ。
 我慢我慢と言い聞かせ切断したが枝張りが南に偏っているため切り離す直前で回転して栗の木に掛かってしまった。もう「しまった!」である。鋸の届く枝を払い重量を減じ途中で二分し落とし切った。小生は高所恐怖症なので地上から足が離れると肝がすくむ。それでも作業終了までしないとさらに危険を増やす事になるから落とし切ったが汗をかいた。

庭のジョウビタキ

2015-02-19 | 小父のお隣さん
 メジロより訪れる回数は少ないけれど、時折はジョウビタキもやってくる。今日のジョウビタキは長居して毛繕いなどをしていたからカーテンの隙間からケータイで撮影できた。
 餌台にはヒヨドリも来るけれど、まず撮影はさせてもらえない。カーテンが揺れようものなら一瞬で飛び去ってしまう。
 今日は日和が良かったのか雀の群れもやってきて、その中の1羽は餌台のミカンをついばんでくれた。こんなのは珍しいがスズメも撮影しにくい。結局、カーテン越しに眺めて終わりだが、ジョウビタキはもうすぐ渡りの時期になるから突然飛来しなくなる…。