まい・だいありー・ばい・えむ ~都わすれ~

振り返れば、まんざらでもない日々をめざす雑記帳。

50年経って感謝の思い

2024-05-12 15:30:33 | ヒトリゴト

私は10歳の夏前ごろから学校に行けなくなった。
朝になると熱が出て、母が休みますの電話を学校にしてくれると
熱が下がるという日々を過ごしていた。
そのうちご飯を食べなくなった。
病院で診てもらってもどこも悪くない。苛めにもあっていない。

毎日「今日は食べよう」と思っても、ご飯を目の前にすると
お腹は空いているのに途端に食欲がなくなる。
「何を作れば食べるんね!どうしたら食べるんね!」母は毎日怒っていた。
心配だから怒るのは分かっているけど辛い・・・
私はどうして食べることができないのか・・・
お母ちゃんは鬼のよう・・・

だから、ご飯時になると私は逃げるように自転車に乗って出かけた。
一生懸命自転車を漕いで遠くまで行った。

どんどんやせ細っていくので毎日病院で何かの注射をしてもらっていた。
ある日、その病院の帰り道、蜂蜜屋さんの前を通った。
母は何かの小瓶を買った。
「毎日、これをこの小さい耳かきのようなスプーンで
一口でいいから食べんさい。これぐらいなら食べれるよね。」


それはローヤルゼリーだった。

という話を夫にしたら、

「ローヤルゼリーは高いでー、そんな高価なものを
子供にって、お母さんに愛されとったんじゃのー」 と。



有難うね、お母ちゃん。
心配ばかりかけたね、お母ちゃん。


もっとたくさん、有難うを言えばよかった・・・

昨年、挿し木した紫陽花が咲き始めたよ お母ちゃん。

上手にしたね。って褒めてよ お母ちゃん・・・


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DNA | トップ | 雨降って地固まってない。 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
逆バージョン (マダム)
2024-05-12 19:09:02
娘が高校三年生の頃、体調を崩し、謂わば拒食症のような状態になりました。元々食が細い子で、食べられるものを本人も探し、必死でした。夏場に何故か小豆のかき氷なら食べるというので、外出してはかき氷を親子で食べていたこともあります。脂っ気がイヤだというので、脂抜きとか、兎に角食べられる物を考えました。ご飯は食べたのかな。
ローヤルゼリーは買いませんでしたが、苦労しました。
お母様も本当にご心配だったと思います。
我が娘は本人はきれいに忘れて、感謝の念は無さそうです(-_-;) 
>マダムさん (都わすれ)
2024-05-13 20:55:18
本人も辛いし、親も辛い。
心配でしたね。
でも、マダムさん優しいですよ。
寄り添ってるもの。
うちなんて、もう怒る怒る(笑)
心配が怒りに変わるタイプだったんですかね?
娘さんから、素敵なネックレスの
プレゼント。女の子っていいですね♪
Unknown (ぎんじ)
2024-05-14 10:45:48
電車の中で読んだらダメなやつだった。
今、必死に涙堪えてます😢
母の愛は重力より重たいのです。
>ぎんちゃん (都わすれ)
2024-05-14 21:50:07
久しぶりに泣いてしまうシリーズでしたね(;^ω^)
「母の愛は重力より重たい」
まーーーー 名言ですねww
でも、ぎんちゃんのお母さんに対する
愛情はとても大きい(*^^*)
娘から母に届く小物や洋服の数々
目に見えない愛情で溢れている。
と、私は思いますよ

コメントを投稿