まい・だいありー・ばい・えむ ~都わすれ~

振り返れば、まんざらでもない日々をめざす雑記帳。

来月は一周忌

2021-07-12 06:51:45 | 母のこと
夫と母の介護中の出来事を語っていた。
いつもいろいろ重なって同時進行だった。
夫が鬱病になったり、私がメニエルで入院したり、愛犬の介護と看取り、裁判、
自身の引っ越し、実家の2回引っ越し、卵巣嚢腫で手術、
実家のわんこの介護と看取り・・・
本当に色々あった。
10年間にわたるわけだからそれは仕方ない。
そして、みんな仕事をもっている、自由が利くのは私のみ

介護が始まって2年くらい経った頃、トムくんの認知症が酷くなり
排泄の失敗と夜鳴きが始まった。
トイレでちゃんとできたりできなかったりオムツも嫌がって脱ぐ。
クタクタで帰ると部屋中がウンチまみれ、踏んで歩きまわっている
転げるからトムくんもウンチまみれ
トムを洗って取り敢えず新聞紙でスペース作って座り乾かして、
部屋中を掃除して・・・
次の日もウンチまみれだった。家にいることができたら阻止できるのに・・・
目の見えないトムくんはシャンプーをとても恐れる。
そして、夜中に遠吠えをする。いくら抱いてヨシヨシしても寝てくれない。
アオーンアオーンと大きな声で鳴くから夫が
「静かにさせろ!寝れんじゃないか!仕事があるんで!」と怒鳴る。
夜中、トムを抱いて外に出る。風が冷たい・・・トムも鳴くが私も泣く。

これが一番つらかったことかな。


「自分でどうにかできることは頑張れるけどトムが鳴くのを
止めさせるのは無理だった」そう夫にいうと

夫は、全く覚えていなかった。
そんなものなんだろう。

本当はもっと辛いことがたくさんあったのだろうけど
もうなにもかも忘れた。
いつも不安だったけど介護は全然辛くなかったから。
毎日、母に会いたかったから。



それでも夫は良く我慢してくれた。
亭主関白な夫が作り置いたおかずを自分で温めて
食事をしてもらった10年間は、申し訳ない。
母の介護ができたのは夫のおかげだと思うので感謝してる。


今日は月命日
来月は一周忌だ
コメント
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