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花の詩「梅」

2013年03月08日 07時51分46秒 | 花の詩
 『梅 花言葉・高潔』
 「蓄えて 来る力に紅梅は くれないひらく 白に遅て」(浜名理香)
 
 日本人が古来から最も親しみ愛してきた花は、やはり梅であろう。万葉集にも萩の花と共に多く詠まれいるのも、そのあらわれである。

 梅は春の訪れを知らせる身近な花木であり、歌にもうたわれ、美術工芸品にも文様として使われている。日本の花と思われるところだが、原産は中国の中部山岳地帯とされている。日本に渡来したのは奈良時代以前で、遣隋使か遣唐使が持ち帰ったと伝えられている。梅は、中国では菊、竹、蘭とともに「四君子(しくんし)と讃えられている。梅は何とバラ科で、初めに渡来したものは白梅であり、紅梅は9世紀に入ってと言われ、「続日本書紀」にその名が見られ、「枕草子」には『木の花は、濃きも薄きも、紅梅』と讃えてある。

 早春の寒気のなかで咲く花は、奥ゆかしい美しさに満ちており、私もこよなく愛する花の一つである。我が家の家紋も、菅原道真にまでたどり着き梅の家紋。神棚にも道真公の小仏像と縁の鉄でできた牛の置物がある。

『東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて春をわするな』(菅原道真)
『わが宿に 盛りに咲ける梅の花 散るべくなりぬ 見む人もがも』  (大伴旅人)
 
  「梅」
   若き尼は 竹箒を握りしめて 姿をあらわしました
 童女の石仏は 梅の蕾を みつけたから 小首をかしげたのですか?
 今朝は 微笑むたびに 風に 梅の花の香りが 漂うのです
 夢の中で 訪ねて行った つつましやかな境内の 梅が咲いていたのでしょう
                                    (吉行理恵)

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