「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

【花の詩】「つつじ」

2016年06月21日 16時41分34秒 | 古都逍遥「奈良篇」

花言葉は、「自制心」「節制」
*(赤)「恋の喜び」
*(白)「初恋」
*(ヤマツツジ)「燃える思い」
 ツツジ科の植物ですが、ドウダンツツジのようにツツジ属に属さないツツジ科の植物にもツツジと呼ばれるものもある。春先にかけて漏斗型の特徴的な形の花(先端が五裂している)を数個、枝先につける。また花を上手に採ると花片の下から蜜を吸うことができた。子供の頃は戦争・戦後の混乱期、甘いものが無かったこともあり花が咲くのを待ち構えていた記憶がある。
 現在の自宅近くにある京都宇治市の名刹「三室戸寺」の躑躅は世に知られており、バスツアーで大勢の人たちが訪れる。
毎年、その風景を写真に収めるのが楽しみでドライブ方々出かけている。また、長岡京市にある「長岡天満宮」の霧島躑躅も見事なもので、こちらにもツアー観光でたくさんの人々が愛でに来る。
◇[俳句]
 正岡子規が詠んだものを列挙してみよう
「妹が門つつじをむしる別れ哉」
「餅くふやよしずに見すく山つつじ」
「馬引てつつじの小道帰り行く」
「紫の夕山つつじ家もなし」
「つつじ咲く厳の上に橋かけたり」
「大磯や庭砂にして松つつじ」
「燃ゆる如きつつじが中の白つつじ」
「つつじ野やあらぬ所に麦畑」(与謝蕪村)
{ひとり尼わが家すげなし白つつじ}(松尾芭蕉)
『万葉集』柿本人麻呂
「つつじ花にほへ娘子桜花栄え娘子」
◇[和歌]
『新続古今集』建仁元年影供歌合に水辺躑躅の一句が 
{竜田川いはねのつつじ影みえてなほ水くくる春のくれなゐ}(藤原定家)
『古今集』題しらず、よみ人しらずの句
「思ひ出づるときはの山の岩つつじ言はねばこそあれ恋しきものを」
『後拾遺集』和泉式部の句
「岩つつじ折りもてぞ見る背子が着し紅染めの色に似たれば」
『夫木和歌抄』 西行の句
「神路山岩ねのつつじ咲きにけり子らが真袖の色に触りつつ」
◇[詩集]
『金子みすゞ童謡全集』(JURA出版局)より
{つつじ}
小山のうへに
ひとりゐて
赤いつつじの
蜜を吸ふ

どこまで青い
春のそら
私は小さな
蟻かしら

甘いつつじの
蜜を吸ふ
私は黒い
蟻か知ら
コメント
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