「あ-痛いよう・・痛いよう・・あ”ぐぁ・・イタッタタタ」家の外に響く大声で叫ぶ婆ちゃん。
「じゃ、病院に行って診てもらおうよ。」
「いやだ!痛くてだめだ。このまま死にたい。」
「痛いままそうしているの?」
「・・・」
やっとの事で、車に乗せ病院に行き、院内の患者用車いすに寝かせました。
朝一で病院の順番を取り、3番目のハズなのですが、血液検査等があるので、順番は後へ後へ。
診察し、「レントゲンを撮りましょう、」と言われ、やや暫らく待ってから又呼ばれて診察室へ。
結果は二箇所の腰椎の圧迫骨折で、座薬と塗り薬、あとは、いつものパタ-ンの飲み薬を山の様に頂き、お昼近くに帰宅。
期間は曖昧ですが、「その内痛みが和らいで来るでしょう、腰を折ると痛いと思うので、寝かせて食事も取る様に。・・大変でしょうけど。」
と、優しい先生は、気の毒そうにおばさんの顔を見て言いました。
ああ遂に来たか!おっきなしわっしわの赤ちゃんの面倒を見る時が・・
便秘薬を飲ませ、とんでもない事になったので、お風呂場に運び、身体を洗浄してベッドに運ぶ。
寝ていると痛みは無くなるので、口がよく回る事。次から次に用事を言いつけられ、おばさんはブチ切れた!
「今あなたの服を着せている最中でしょ!後の事は、腰が治ってから自分でやればっ・・」
「いや、今言わないと、忘れちゃうからさ。」
「ず-っと忘れてなさいよ。」
40年も嫁さんやってると感情が素直に口に出る様になりますね。やだやだ・・