憎しみを超えて愛と平和のオリンピック バリケイト伊東 昨夜のピョンチャンオリンピックの開会式セレモニーは良かった。世界中で多くの人が見たであろう。韓国のオリンピックを成功させたいという思いがひしひしと伝わってきた。選手行進の最後に韓国と北朝鮮の選手が統一国家として、一緒に行進したのは良かった。そして、聖火台に向かって、二つの憎しみ合う国の選手が歩いてゆくのは、今回のオリンピックの象徴的なことである。憎み合う者同士が一瞬でも相手を思いやり、愛することができるのは最高の幸福であろう。オリンピックの意義は勝負を超えたところにあるのだ。超えたところにあるのは、愛と平和だ。人間の歴史は、過去から今まで戦争の悲惨さに色づけされてる。今回のオリンピックだって、状況によれば朝鮮半島は戦場になり、オリンピックは開催できなかったかもしれないのだ。朝鮮半島は今、世界で一番軍事的緊張が高まっている地域なのだ。長年、同じ民族が憎しみ合ってきたのだ。期間中だけでも、憎しみを忘れ、お互いに思いやり、愛し合おう。イデオロギー違ったって、同じ人間なのだ。体の中には赤い血が流れてるのだ。人間としてはそんなに差はない。同じ民族同士で憎み合うことのむなしさを知るべきだ。各国の選手達は、厳しい国内予選を勝ち抜いて、晴れの場に招かれたのだ。正々堂々と戦ってオリンピック精神を体現しておくれ。愛と平和の祭典にふさわしいプレイを見せてほしい。ドーピングなんていう不正はやらないで欲しい。華麗なセレモニーの影で北朝鮮には、寒さに震え、餓えに苦しむ何百万人もの人々がいるのだ。世界中の人はその事を忘れてないけない。