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エリザベス女王の死 バリケイト伊東

2022-09-20 12:59:50 | 政治

 エリザベス女王が96年の生涯を閉じた。昨日、盛大に葬儀がロンドンで行われた。世界中にテレビで放映された。これぞ国葬なのだ。威厳と歴史を感じさせた。イギリスはかつて世界を支配した。今でも、女王は英連邦の君主だ。エリザベス女王は国葬に値する人物であろう。日本の安部元総理は国葬に値しない。葬儀を額面通りに見ていればいいのだが、もの事には裏面がある。イギリスには王政廃止の根深い議論がある。日本のマスコミは、王政廃止なんて全然伝えないが、イギリス人の間には、王政を廃止して共和制に移行すべきの議論が昔からある。女王の死後、王政を廃止して、共和制移行論議は盛んになるのではないか。1600年代にクロムウェルの改革によって、一時的に共和制になった歴史がある。1200年代にも、貴族によってマグナカルタが作られ王の権力に制限が課せられた。イギリスは民主主義発生の国の一つだ。いかに権力者の暴政を制限するのか、貴族も大衆も苦心してきたのだ。今、イギリスの王は、政治的には去勢されてる。政治には口を出せない。君臨しても統治せずだ。それは日本でも同じだ。象徴天皇制だ。今的には、イギリスも格差社会なのだ。貧しい人々が多くいる。皇室を維持するのに莫大なお金がかかる。片や、イギリスでも日々の食い物を食べれない人々が多くいる。皇室を維持するのにかかる莫大なお金を貧しい人々に、与えればいいと考えるのは自然だ。フランス革命、ロシア革命を起爆させたのは、貧困者のパンを求めての闘争であろう。現代イギリスでも同じ革命衝動は存在している。扇動する政治家がいないだけであって、クロムウェルみたいな政治家いれば、イギリスでも王政は廃止され共和制になるだろう。私の感だが、100年後にはイギリス王政は廃止されてるだろう。封建時代の遺物みたいな王政、皇室は消えてゆく運命だ。エリザベス女王の死は、時代変革ののろしなのだ。世の中に変わらない物はない。すべて刻々と変化している。王政なんていう骨董品は消えてゆく運命だ。日本の皇室も消える運命だ。日本では、男子の皇室メンバーが少ない。天皇は男子でなければいけないという議論は多い。男子天皇を頑固に維持するのであれば、日本の天皇制は自然消滅になるだろう。日本でも100年後には天皇制、皇室は消えてるかもしれない。エリザベス女王の死は、ひとつの時代が終わり、またひとつの時代が始まるのかもしれない。