日産とホンダの経営統合が大々的に報道されている。正式に決まった訳ではないが、かなり信ぴょう性は高い。経営統合の話が出てくるのは、日産の経営状況が悪いからだ。今季の利益が昨年より93%も減益だ。全世界で9000人もの人員整理をすると報道されている。最近の日産の株価も400円前後で移動している。日産は、本田に助けてくださいのシグナルを出している。日本では日産の経営状況の悪さより、ホンダとの経営統合で生産台数が世界第3位になるとの報道が先行している。オリンピックでメダルを取るようなナショナリズムの高揚感で自動車産業の再編が行われるようだ。今、生産台数が世界第3位になったところで、3年後、10年後に会社そのものが存在しているのかはわからない。共倒れになってるかもしれないのだ。日産は20年前にも経営危機に直面した。ほとんど99%倒産寸前まで追い込まれた。そこに救世主が現れた。あのカルロスゴーンだ。カルロスゴーンは徹底的なコストカットを行い、日産を立て直した。経営が厳しいのに、現社長の滋賀CEOは年棒7億ともいわれる給料をもらい続けている。自分の高額な給料を下げなければいけないだろう。株主も納得しないであろう。自動車業界では絶対王者のトヨタさえ、経営のさじ加減を誤ると王者を陥落する。自動車は電気自動車の時代に突入している。電気自動車はバッテリーとモーターがあれば動くのだ。家電メーカーが参入しやすいのだ。ソニーが自動車業界に参入し始めてる。10年後、20年後に日本の自動車メーカーは、すべてなくなっているかもしれない。日産とホンダの経営統合で生産台数が世界第3位になると喜んでるマスコミは、世界の流れを知らなすぎる。日本国民も同じか。井の中の蛙大海を知らずのことわざがある。