昨夜、テレビでラスト侍を見た。良かった。テレビは、くだらない番組のオンパレードだ。たまにはいいのを放送する。ラストシーンの政府軍と武士達のの戦闘シーンは圧巻だ。涙目になった。骨太の制作方針で貫かれた映画は、最近の日本映画では見られない。。明治になっても、侍を脱却できない武士たちの悲哀を描いている。主演は渡辺謙とトム・クルーズだ。はまり役だ。渋い。武士道と言えば、葉隠れだろう。武士道とは死ぬ事なりというという有名な言葉がある。なんでもかんでも犬死しろという訳ではない。忠義のために死ぬという事だ。国を守るために死ぬ事も入るか。今の日本に命を捨ててまで守ろうとする事あるのか。天皇は存在しているが、今の日本人で天皇のために命を捨てられる人、いるのか。戦前にはいた。特攻隊は天皇陛下万歳と叫んでアメリカの艦船に体当たりした。狂信的な日本人パイロットには、アメリカも手を焼いた。アメリカ人には、狂信的偶像崇拝を理解できなかった。アメリカ人で大統領のために命を捧げるなんていう事を言う人はいない。国を守るために命を捧げるとは言うだろう。葉隠れは、死を美化しすぎと、非難する人がいる。私はそう思わない。人は遅かれ早かれ死ぬ運命だ。100年位の命の賞味期間だ。だらだら生き延びるだけが能ではない。人は、価値あると思えることには死ねる。それは天皇であり、国であり、理想であり、正義である。今、ウクライナのバフムトでウクライナ軍はロシアの猛攻を受けている。いつまで持つか、ウクライナの侍は、逃げようとしない。白旗を上げる事もしない。バイロンの有名な詩を思い出す。男は負けるとわかっても戦わなければいけない時がある。今、まさにその時だ。 ウクライナの侍は、ウクライナの誇り、自由、名誉、尊厳をかけて命を賭けて戦っている。誰も生きて帰れるとは思っていないであろう。国を守るためには命を捧げる覚悟だ。ウクライナで侍の魂を見る。ラスト侍の最後のシーンで、政府軍の1分間に200発も銃弾を発射できるガリクソン砲の猛攻を受けても、武士軍団が政府軍に突入してばたばたと死んでゆく様は、まさにバフムトの戦場のウクライナ兵士の生き様に重なる。ロシアの銃弾でハチの巣になっても、怖れず突き進んでる。侍の魂は、死ぬ事はない。仮に全員死亡しても、兵士の名前と功績は、ウクライナの歴史に永遠に刻まれるだろう。なんとか持ちこたえて欲しい。日本の今は下痢便垂れ流しだ。今の日本に侍はいるのか。いるのは、けつの穴の小さいごますり野郎ばかりだ。永田町の官邸付近には特にごますり野郎が多い。