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アフーマーティブアクション バリケイト伊東

2023-07-02 12:43:03 | 政治

 アファーマティブアクション、なんだこの名前は、日本人のほとんどが知らない。アメリカの大学で、黒人やヒスパニックなどの少数派を優先的に入学させる制度だ。アメリカ最高裁は、この制度を憲法違反と認定した。最高裁判事9人の内6人が保守派だ。黒人を優先的に入学させるのは、人種差別を緩和させると今ままで思われてきたが、白人を差別する制度と思われたようだ。1960年代の激しい人種差別の中でこの制度は生まれてきた。そして一定の効果を上げてきた。1960年頃まで、多くの黒人にとって、大学入学はハードルの高い壁であった。アファーマティブアクションは、多くの黒人に大学入学のチャンスを与え、黒人の社会的地位の向上に役立った。最高裁の保守派の判事が増えたのはトランプの裁定によるところが大きい。トランプの人種感が見えるようだ。アメリカは白人の国という感覚が見え隠れする。最高裁の判決にアメリカ世論はわいた。トランプ支持者は大喜び、反トランプ、民主党支持者は反対だ。バイデン大統領もこの判決には反対の表明だ。今、アメリカ的自由、民主主義の国、人権の国が揺らいでいる。移民の国、アメリカは多人種、他民族、多宗教の国だ。多様性がアメリカのエネルギーになっている。それなのに白人は、白人だけの国を作りたいようだ。自由は、白人だけのものなのか。すべての人種、民族が得られるものだ。私はアファーマティブアクションを支持する。黒人や少数民族に優先的に大学入学をできるようにすべきだ。日本人だってアメリカでは少数派だ。白人だけが大学入学できるのは、不平等だ。黒人優先入学は白人差別ではない。アメリカにおける黒人や少数民族の過酷な歴史を振り刈れば、アファーマティブアクションのような制度が黒人や少数民族を救ってきた。今後もアメリカは人種差別の戦いを続けなければいけない。