狐の日記帳

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『ぼっけえ、きょうてえ』/岩井志麻子

2011年12月04日 18時02分20秒 | 小説・本に関する日記







 昨日の夜は、岩井志麻子の短編小説集『ぼっけえ、きょうてえ』を読んでいました。
 4編の短編小説集で、表題作の『ぼっけえ、きょうてえ』は第6回日本ホラー小説大賞受賞作。短編集としては第13回山本周五郎賞を受賞しています。
 「ぼっけえ、きょうてえ」は、岡山の方言で「とても、怖い」という意味です。


 物凄い筆力。
 4編ともアイディア一発勝負ではなく丹念に文章を書き連ねる事によって物語を成立させています。

 話の骨子やアイディアの核となった部分を書き出してみるのはつまらない。
 話の骨子に肉付けされた部分が面白くて怖ろしいです。
 多分、(ホラーとしての)アイディアの核となった部分は筆者が書きたかった部分とは違うのではないかな? 


 『ぼっけえ、きょうてえ』は、ぼっけえきょうてえ小説でありました。


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