以下の文は、アゴラ言論プラットフォームの藤川 賢治氏の『「世界で再び新型コロナ感染拡大」って、どこの並行世界?』と題した記事の転載であります。
『「世界で再び新型コロナ感染拡大」って、どこの並行世界?』
藤川 賢治
2020年07月13日 06:00
世界でも再び感染拡大!なんて不安を煽る記事を見かけるので、現在での人口当たり、日ごとの死者数が多い国を抜粋して、国ごとに比較しやすいように100万人あたりの死亡率でプロットしました。
永江先生の仰る通り、世界的に新規感染者数は増えているのですが、日ごとの死者数は収束しています。
ここで収束とは日々の死者数が横ばいか減少していることを指します。
スウェーデンは人口あたり累計死者数は多いのですが米国と動きは似てい共に収束傾向です。
ロックダウンしなかったことに世界中から批難が寄せられましたが、収束させられることを示したのは世界的に大きな意義があったでしょう。
チリは冬になって感染爆発したのですが、少し落ち着いたのでは無いでしょうか。
ブラジルは大統領の言動が色々と批難されていますが、早めのロックダウン解除が功を奏したか、チリと違い感染爆発は無かった模様です。
おまけで日本もプロットしましたが、下に貼りついて動きが見えません。
続いて多い国としてイギリス、ペルーとメキシコを抜粋して、比較対象の国と一緒にグラフ化します。
イギリスはスウェーデンや米国よりも人口あたり累計死者数は多いのですが、動きはそっくりで、やはり収束しています。
ペルーも冬になって一旦は増えたものの、収束傾向のように見えるので、これも世界にとっては朗報では無いでしょうか。
メキシコは北米ですが、高地なので今は少し寒くなっている時期らしく、よく似た動きになっています。
これが死者数から見た、皆様が生きる世界の感染状況です。
並行世界では無くてね(笑)
日ごとの死亡率は遅行指標だからというツッコミはあるでしょうから、週1くらいで作って、自身のツイッターで公開しようかと思います。
しかしそもそも世界的には、1ヶ月以上前から新規感染者数は増えるけれど、日ごとの死者数は増えてないという傾向です。
検査が増えたのか、被害が酷い地域が夏になったからか、死亡率が高いリスクグループが減ったか、ウイルスが弱毒化しているか、あるいはそれらの全てが要因ではないかと思っています。
新型コロナ感染再拡大という記事を見て不安になっている方の不安を少しでも解消する記事になっていれば幸いです。
転載終わり。
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