以下の文は、マネーポストWEBの『コロナ不況で冬のボーナス激減、今の大学3年生から就職氷河期入りも』と題した記事の転載であります。
『コロナ不況で冬のボーナス激減、今の大学3年生から就職氷河期入りも』
2020年5月7日 7:00
コロナ禍の影響で世界的大恐慌となっている。
気になるのは今年のボーナスがどうなるかだろう。
人事ジャーナリストの溝上憲文さんはこうみる。
「産業全体が苦境だが、特に切迫しているのは旅行、宿泊、飲食、航空、鉄道、小売りなどの業界。ただ、今夏のボーナスは春闘で妥結していますから、大手はほぼ影響ありません。それでも、中小企業は下がるところもあるはずです」
ボーナスが下がるどころか、会社によっては「ボーナスか雇用か」という選択を迫られるところもある。
冬のボーナスはさらに悪化する見込みだという。
「冬以降の賞与は悲惨な状況が予想されます。前述した業界は影響を食らいます。日本の基幹産業の1つである自動車も、工場の操業が停止している。世界の購買意欲が冷え込んでいるいま、厳しいと言わざるを得ません」(溝上さん・以下同)
住宅ローンのボーナス増額払いなどを設定している人は注意が必要だ。
それでも、仕事があればまだいい方なのかもしれない。
「今後、完全失業率の上昇が予想される。これまで最悪だった、リーマン・ショック後の2009年7月の5.5%を超えることは確実な情勢です。不況になれば自殺者が増加したり、治安の悪化も懸念されます」
逆に、今後も明るい業界とはどういった分野だろうか。
「いわゆるネット通販を手がける会社はこの状況下でも伸びるでしょう。食品デリバリー業なども同様です。そしてテレワークへの移行で通信インフラ企業やシステム系、コンピューター関連はよさそうです。医薬品製造やドラッグストアなどの医療関係も今後、期待できる業界です」
この不況下、就職戦線はどうなるのか。
「これまでの売り手市場から買い手市場に一気に転換、いまの大学3年生から氷河期入りも。すると人気を集めるのが公務員でしょう。民間では通信インフラ系や医療・介護業界、葬儀業界などが手堅い人気となるのではないか」
まだ就活に時間がある学生や再雇用を目指すシニアなどにはどんな対策が有効なのだろうか。
「SEを目指すなら情報技術者などのシステム系の資格があると差がつけられる。弁理士、会計士など難関資格のほか、語学力を証明できるTOEICなども有望でしょう。シニア層ならビル管理やマンション管理の仕事に就きやすい『電気主任技術者』や『建築物環境衛生管理技術者』『マンション管理士』の資格は取っておいて損はないと思います」
※女性セブン2020年5月7・14日号
転載終わり。
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