狐の日記帳

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『新九郎、奔る!』第2巻/ゆうきまさみ

2019年04月17日 22時28分39秒 | 漫画・ゲームに関する日記




 昨日の夜は、ゆうきまさみの漫画『新九郎、奔る!』の第2巻を読んでいました。

 伊勢備前守盛定の次男である千代丸は、守役の家から伯父である伊勢伊勢守貞親の邸宅で家族と共に暮らすことになった。
 伯父である貞親は室町幕府政所執事で現将軍の足利義政を幼い頃から養育してきたこともあり、幕府内で権勢を誇っていた。
 千代丸(後の伊勢新九郎=北条早雲)は、そこで幕府内の権力争いから文政の政変そして応仁の乱の始まりをみる……。

 応仁の乱が始まり、都のあちこちで火の手があがる。
 細川右京大夫勝元は早期に戦の決着を付けようと考えていたが、膠着状態に入ってしまう。

 離れて暮らす千代丸の実母・浅茅は実家の為に武家の娘として、千代丸の伯父である伊勢貞藤の正妻になることを千代丸に告げる。
 生き残る為に家を残す為に決断した母の告白に千代丸は「早く大人になりたい」という想いを強くする。
 そして伊勢家の現当主・貞宗に千代丸は元服を迫る……。

 北条早雲のお話であります。


 膨大な数の諸勢力の思惑が複雑に絡まった結果、もはや誰も戦を止めることができない。
 応仁の乱での主力級の人達ではなく一歩引いた立場にある伊勢家の視線で乱を描いているので、それがとてもよく分かりますよ。
 そして一歩引いた立場の伊勢家にも思惑はある……。
 複雑なお話のはずなのですが分かりやすくて面白いです。
 シリアスとコミカルのバランスがとても良いです。
 この物語では室町幕府第8代将軍・足利義政は、有能であるとか無能であるとかとは関係ない虚無の人として描かれるみたいですね。ふむふむ。
 


 面白かったですよ。
 続きが楽しみです。



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