羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

ブランケット・キャッツ

2017-07-16 21:26:29 | 日記
 いかにも重松清的なナイーブでモッサリした少年が猫を縫いぐるみみたいに扱うのでちょっとヒヤヒヤさせられたが、何だかんだで精神的に復帰はしていた。人間達が色々投影してくるから猫達は基本的に受難な物語だぜ。家具屋の男の日々の苦闘ぶりが多少へ描かれていたが、段々減ってゆく猫達に調子が狂うような様子もチラリ。男は元々特異といっていい程かなり素っ気ない人物として描かれていて、そのこと自体に罪の意識があるようだから、猫がさらに減ると元の自分に戻ってしまいそうで不安になりだすかもしれないね。

ハロー張りネズミ

2017-07-16 21:26:13 | 日記

 テレ東深夜ドラマ的だが、マニア向けと一般向けの中間くらいの作風。尺があるから深夜ほどコンパクトには纏まらないようでもある。昭和っぽさは程々。瑛太は元々細身の印象が強かった分、今の体型には少し驚かされた。所長同様歳相応ではあるんだが。後半畳み掛けていて、病室のシーンは中々劇的だったが、最後の結末は少し不気味さがあったかな? 演じる子役が芸達者な施設の子供には約束通り報酬に自転車を渡して、妻子を亡くした男と施設の子供はそれぞれポジティブに気持ちを切り替えて生きてゆくくらいでよかった気もするが、どうも原作の妻子を亡くす男のエピソードと家出娘が養女になるエピソードを合体させた話のようで、結末の食い合わせの問題なのかもしれない。予告によると次回はいきなりアクション回になるらしい。あまりスペックは高くないこの話の探偵達で対応できるのかと思ってしまうけど、対応しちゃうんだろうなぁ。

銀魂

2017-07-16 21:26:06 | 日記


 予想通り運動会映画ではあったが、監督の作風からすると苦手であろうシリアスパートにも意外なボリュームであった。バトルパートはCGパートが増えたり、戦闘以外の要素が戦闘に加わる展開になるとちょっと処理の不慣れ感が出ていたが、水路の戦いや土方の殺陣のような素で打ち合ったり、テンポ良くすることがハッキリしている件ではノーマルのアクション水準だった。しかしこの辺は役者本人やアクション監督によるところが大きい部分だろうから、ややこしそうな似蔵との最終戦や高杉との最終戦のような比較的長く素で打ち合うがクローズアップされるから演出要素が強い件のコントロールがもう少し効いてほしかった。使い易かったのか? 神楽のアクション何かは全般的に伸び伸び描かれた印象。実写神楽、可愛いが腹周りにかなりのゆとり教育が施されていたようでもあった。本筋のストーリーは尺や原作のはっちゃけ具合と監督の作風もあって、どうにかこうにか「ラーメン溢して捨てた」まで辿りついていたがかなりざっくりと畳まれていた。というかあの本めっちゃ頑丈だな。ギャグパートは武市と新八のボタンの件と平賀の銀時への反撃の件、あとはナウシカの件が結構ウケていた。ただ近藤の件全般も手堅くクスクス笑いは起こっていたかな? 芸能内輪ネタや原作やアニメと間が違うようなところや、原作ネタそのままでも実写だと上手くハマらないところは打率が低かった。前半は客が作風に慣れるまで戸惑う空気はあった。このままシリーズ化しそうではあるが、三部作くらいでスッキリ纏めてほしい気はするな。あんまり長いと新八や神楽等、中の人が2代目3代目と切り替わってしまいそうだしね。