羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

海月姫

2018-03-20 22:59:29 | 日記




「可笑しいね、僕たち(原作)」では済まぬッ! どんだけラブラブやねーんっ!! どんだけキス描かせるねんっ! カメラテストの時だけ瀬戸と私を交替してくれっ! レモン果汁でうがいしてくるっ! これは書き手が月海と芳根に萌えちゃったなっ。原作は蔵之介も修も最後までプラトニックで、代わりにポッと出のイケメンに月海がファーストキスを奪われたりしていたがあれは作者が「お前達は騎士だから、この子を守れ」という気持ちになっていた気がする。原作の蔵之介はいつか夢の時間が終わることと、月海が少なくとも夢その物であった自分から去っていくことをどこか予感していた。作中の言葉を借りるならば変態してゆく月海の心の全ては、蔵之介の物にもならなかった。稲荷も飛ばされ擦れっ枯らしでも彼女は彼女でどこかで生きてる感じだった。ファヨンもカイを許さない。冷たいのではなくて、彼女はいかにも危ういカイに失わせるワケにはいかない幼かった自分達をあそこで守っていた。何より自分達の本当の家になった天水館に『皆』を受け入れる形で原作は終わっていた。ドラマはやはり男性的で父性的。蔵之介達の父の分別のある立ち回りや兄に筋を通す修。夢の時間に早々に蔵之介が線を引いて、一番欲しい物を手に入れた上で天水館から旅立って行った。尼~ず達の自立ぶりと団結も強力。原作尼~ずの未熟ぶりは今後それぞれの道を歩む余地でもあったと思うが、ドラマでは共同体を守る意思が強固だ。男子だぜ。だが、それも正しい。同じ題材でこうも裏返るのは興味深いメタモルフォーゼっ! 最後にはレギュラーメンバー全員可愛く見えたが、ラストの月海の可愛さはパンダの比ではない。天使が鈴を鳴らして降りてきたようなもんだ。いやはや・・・改めて今後の活躍を期待したい。まだまだ夢を見てね。いいドラマだった。