野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

初秋の入笠山

2010-09-26 | ハイキング
 入笠山は春のスズランが有名な山だが、今まで登ったことがなかった。すぐ麓まで車で行けるので登山の魅力はないし、麓の湿原もさほど大きくはなく、その割には東京からは結構遠いというのがその理由だ。今回も車山高原とどっちにするか迷ったのだが、結局人の少なそうだという理由で入笠山に決めた。


 諏訪南ICを下りて御所平峠を目指す。途中大阿原湿原に車を止めた。



 サルオガセに幹を覆われた巨木、深山の雰囲気を漂わせている。



 湿原はすっかり秋、朝の光に照らされた湿原の中には殆ど花は見当たらない



 トリカブトの仲間



 開花し始めたばかりのアケボノソウ




 ハナイカリも随所にみられる。



 ぐるっと一周したが花はほとんど見当たらない。鹿のフンがあったので鹿による食害が影響しているのだろうか。そこから車で5分、御所平峠に車を止めた。
 峠傍には天文観測の小さなドームをもったマナスル山荘があった。



 早速身支度を整えて登り始めた。
ウメバチソウ



 マツムシソウ



 ハクサンフウロ



 30分ほどで頂上が近くなってきた。
ヤマホタルブクロ



 360度見渡せる頂上は思ったより風が強い。



 ススキとほんの少しだけ色を変え始めたカラマツ



 諏訪の町が眼下に見える。




 頂上は2000m近くあるので寒さが厳しいのか草紅葉も始まりかけているようだ。



 風がかなり強くなってきて、蝶たちも飛べないでいる







 風が強く結構寒いので、暫く花の観察をした後、休まずに下山することにした。ゴンドラがあるせいだろうか、下山時たくさん遠足の小学生たちを見かけた。御所平に戻ってからは入笠湿原まで10分ほど歩いた。

 途中草むら下に大量に発生していたキノコ



 湿原の前に立つ山彦荘



 湿原の地図があった






 紅葉を始めたシシウド



 白樺を背にしたアケボノソウ



 一周1kmもない湿原だが、木道がしっかり敷き詰められていて歩きやすい。



 エゾリンドウが今を盛りと咲いていた。












 時折クサレダマの実が見える。



 これはヤナギランの紅葉



 枯れずに残っていたサワギキョウ



 花の種類は大阿原湿原よりは多い。左からノコンギク、ツリフネソウ、アカバナの仲間イワアカバナか、トリカブト






 真っ赤に熟したマムシグサの実






 ゆっくりと観察したのだが、30分足らずで廻りきった。こじんまりとしてはいるがいい湿原だった。
帰りはまだ時間があったので、桜で有名な高遠の城址公園に寄ってから帰った。


 この辺で