久しぶりの豪雨の中の登山となった。天気予報では雨は未明に上がり、昼からは晴れという予報だったのだが、見事に裏切られた。まぁそれでも山の天気だからしょうがないと諦めるしかない。
行程概略;飯能市郊外河又のさわらびの湯を9時半過ぎ出発→見晴らし10時→10時15分金比羅神社→コヨケノ頭を経て11時40分大ヨケノ頭→蕨山12時50分、昼食→13時30分橋小屋の頭→14時20分鳥首峠→15時20分名郷、20分待ってバスで河又へ戻った。
総歩数葯22000歩、山行中出会った人はなし。
小雨が降る中、針葉樹林帯を登り金比羅神社に着いた。
昼近くなってきたのに雨は一向に止みそうにない。ザックとカメラバッグに雨よけのビニールカバーを装着。
それまで続いていたモノクロの風景に、ミツバツツジが現れ彩りを添えた。
アセビも至る所で目につく
だいぶ登ってきた。山道脇の開けたところでは、鹿のフンが目立つ。そのためかシカの食害防止のフェンスが西側斜面に沿って設けられている。
ヤマザクラの苗木が山道に沿って植栽されていた。左側の白いビニールが かけられているのが苗木、これもシカの食害防止のためだろう。
スミレは今回はあまり見かけなかった。ピンク色の強いスミレで名は何と言うのだろう。
ミツバツツジの下を抜けたら、林道に出た。横切りすぐ向かいの取りつきを登ったら、突然ミツバツツジからアカヤシオの群落に変わった。
ここ数年、春先はいつもこの花を求めて山を登っているようなものなので、こんな最盛期の群落に出会えるなんて思ってもみなく、大感激だった。
アカヤシオの撮影で随分時間を食ってしまい、予定より30分ほど遅れてオオヨケノ頭まで登ってきた。
それでもまだアカヤシオの群落は続く
晴れている時より、雨で背景がガスっている時の方がきれいだ。
藤棚山を過ぎた辺りでアカヤシオとはお別れ、再びガスの立ち込める中の稜線歩きが始まる。
やっと蕨山、ここまで3時間半近くかかってしまった。
傘をさしながらの昼食。暫く休んでいると体が冷えてきた。
ここからなだらかな下りを経て再び林道へ出た。
林道からは100mほど登り返して橋小屋の頭、標識には有馬山とある。
稜線の西側が伐採され、見晴らしがよい。もっともガスで視界はそんなに利かないのだが……。遠くで雷が鳴り始めた。
、稲光と雷鳴の間隔が短くなり、雷が段々近づいてきているようだ。頭上には全く遮るものがない開けた稜線なので怖い。更にはパラパラという音とともに霰まで降ってきた。
雷が鳴るたび首をすくめながら、ヤシンタイノ頭、滝ノ入頭をへてやっと鳥首峠へ。
近くにはカタクリの群落があったが、開花はほんの一部だけ。
下山中見かけたニホンジカ。
峠からは杉林の暗い中を、時折強まる豪雨と雷鳴を聞きながらひたすら下った。途中石灰石の採掘工場傍を通って大場戸に着いたのは15時ごろ、そこから名郷のバス停までは10分ほどだった。