久しぶりにヤビツ峠から塔ノ岳まで縦走してきた。実は去年の秋にも計画を立てたのだが、バスを降りたヤビツ峠での風雨が激しく、予定を変えて大山登山に変えたのだった。今回は天気が良いようなので何とか縦走できるだろう。
行程概略;9時5分頃ヤビツ峠→9時半登山口→二ノ塔10時20分→三ノ塔10時40分→鳥尾山荘11時10分→12時10分新大日小屋→12時50分塔ノ岳山頂、遅めの昼食→15時15分大倉バス停
平日だったのだが、丹沢はアクセスが良いせいか相変わらずの人気で、バスの同乗者は20人位もいた。素早く支度を済ませて、20分緩やかな林道を下ると登山口についた。登る前に100m先の薩摩屋敷の湧水でペットボトルを満たしておいた。
ノダケ
終わりかけのホタルブクロ
これはオトコエシか
美味そうなノイチゴ(正式には何というのか?)も草薮から顔を覗かせている。
山の上ではマムシグサの実も赤く熟し始めている。
一時間ほどの登りで二ノ塔へ着いた。鈴の音やハイカーの甲高い話し声を避けて休みを取らずに登ったので、ちょっとばて気味になった。
空は今のところ晴れていて気持ちが良い
がそれもつかの間、だんだんとガスがかかってきた。
マツカゼソウ
アザミの仲間
木道にしっぽにちぎれたトカゲを発見。うーんこれがもとに戻るとは、なんという生命力だろうか。
このアザミは図鑑によるとホソエノアザミというのに似ている。
終わりかけのウツボグサ
ヤマジノホトトギス、赤紫色が濃かった。
急斜面に立つお地蔵さん
急坂を下って少し登り返した先に鳥尾山荘が見えてきた
この辺からはがれ場の日当たりのよい所では点々とフジアザミの株が見えてくる。
フジアザミは日本最大のアザミ。60~100㎝の大きさにもなる多年草で富士山の周辺の山に多いのでその名がある。
ちょっと手を伸ばし触ってみるととげが洒落にならないほどに痛い。
仲良くポーズ
花が大きいので一つの花に3匹のアブが寄ってきていた。
途中日差しのさす時もあったのだが、だんだんとガスが濃くなり終いには小雨がぱらついてきた。雨具に着替えて鎖場のある岩峰を超え、なんとか新大日小屋まで登ってきた。戸が閉まっていたので、営業は土日だけなのだろうか。
マルバタケブキ
木ノ又小屋、あともう少しで頂上だ。
展望が聞かず雨は残念だが、それでも落ち着いた幻想的な風景が楽しめる。
麓から斜面に沿って立ち上がるガス
この赤い実はミネザクラの実なのだろうか
相模平野がかすんで見える。。もう少しガスが晴れたら、相模湾や江の島が見えるのだが……。
枯れかけたヤマハハコ
木の又小屋からはなだらかな稜線歩きを楽しんで、塔ノ岳山頂へ。
ちょうどお昼時だったので広い山頂には30数人の人がいた。小屋でちょっと高めのビールを注文してお握りを肴に戴いた、汗の抜けた体にしみわたり何とも美味かった。
下山は大倉バス停へ。ほとんど休みなしの2時間の下りはかなり膝に堪えた。思ったより花も少なく(シカの食害もあるのか)、雨にも煽られたので慌ただしい山行となったのは少し残念だった。
この辺で。