雪も溶けてしまい、野に春の兆しが見え始めた。2月初めには今年の春は早くなりそうと書いたのに、先月の2回の大雪とその後の寒気で季節の進みは平年よりも遅れそうな感じだ。散歩しても花の便りは梅を除いてはほとんど見られない。ウグイスの初音さえ今年はまだ聞いていない。 そういうわけで今回はここ2週間ほどで撮りためた冬鳥たち、花や虫のスプリングエフェメラルたちはもう1,2週間待たなければならないようだ。
単独行が好きなシロハラは僕の好きな鳥の一つだ。地味な体色だが、金色のアイリングが魅力的な鳥だ。
可愛さでは負けないジョウビタキ♀
白いアイリングと赤茶色のしっぽが可愛い、寒さの厳しい中、精いっぱい体を膨らましている様子がまたまた可愛い。
警戒心が薄い個体で4、5m位まで近寄らせてもらった。
きりっとした目つきのアオジ
いつでもどこでも出迎えてくれるシジュウカラ
少なくなったといわれるがまだまだ私の住む辺りではよく見かけるスズメ。とあるスズメの本によると、100個の卵から孵るのは60個、そのうち一年を越せるのは10羽、6年後には一羽まで減ってしまうという。可愛さは必死で生きる彼らの放つある種のオーラなのかもしれない。
3月初旬のある日、大勢のカメラマンたちを惹きつけていたのはキツツキの仲間アリスイだった。
警戒心が強いのかなかなか近寄れないので、300㎜の望遠ではトリミングしてもこんな感じでしか撮れない。
この個体はなかなか動きが活発で、あちこち飛び回ってそのたびごとに20名近くのカメラマンたちが右往左往していた。
暫く枯草の山の中に潜っていたが、やっと顔を出した。
かさばるからといって車の中に、デジスコセットと三脚とおいてくるんじゃなかったと後悔。
この日はキジにも久しぶりに出会えた。
辺りを警戒しながら餌を探している
右手の草むらをブラインドにして覗いたら結構大きく撮れた。
別の日、多摩川の中流域でチドリを見かけた
こちらはセグロセキレイ、残雪の固まった氷の上を歩いていた。
これはタヒバリ、イソシギとイカルチドリとタヒバリはこの辺の河原の常連さんだ。
カワウもよく見かける
土俵の上でカワウとアオサギの対決? もちろんそういうわけではないが、さりとて仲が良いわけでもない2羽にとってこの距離は微妙だったようだ。しばらくしたらカワウが別の場所に飛び立っていった。
こちらの土俵にはコサギとセグロカモメ
何と言っても一番多くみられるのはマガモとコガモ
お終いは埼玉の川島町の河原で見たコハクチョウ
よく見ると首の回りの羽が白くなっていない若鳥も交じっている。
もうすぐ北の国に帰っていく冬鳥たち(シジュウカラなどの留鳥を除いて)、今年も和ませてくれて有難う。出来れば来年もまた家族を引き連れてこの地を訪ねてきてほしいものだ。
この辺で。