野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

両神山~清滝小屋から山頂まで

2010-06-05 | 登山
 <前回からの続き>登り始めたのが遅かったので、清滝小屋に着いた時には早くも12時半を廻っていた。2時までには何とか頂上に着きたいので、休憩をとらずそのまま登ることにした。



 薄暗い林の中の急坂をジグザグに登っていく



 周囲にはバイケイソウが増えてきた



 どんな謂れがあるのか「鈴が坂」とある




 ヘビイチゴか







 ワチガイソウ




 マイヅルソウの花はこれからといったところ。咲いていたのはこれ一輪しか見かけなかった。



 急坂を登りつめてやっと稜線に出たようだ




 横岩の下には小さな祠があった




 この辺りからツバメオモトが見られるようになってきた。この辺で見られるバイケイソウ、ユキザサ、ナルコユリ、マイヅルソウ、ツバメオモト、エンレイソウ、考えてみればすべてユリ科の花だ。






 数年前初めて群馬の武尊山に登った時、群生の見事さに驚いたことがあった。








 清滝小屋から一時間弱、やっと両神神社の鳥居が見えてきた。二棟あるうちの手前の建物は御岳神社となっているようだ。




 ここの狛犬は犬ではなくオオカミとなっている。秩父一帯のオオカミ信仰の起源がこの神社だという説もある。

 帰ってからネットで調べてみると、この狛犬ならぬ駒狼には○ンコまでつけられているらしい。登っているときは知らなかったので、確認はしなかったのだが……。こんなサイトがあった。



 こちらの奥の方が両神神社(のようだ)




 時間に余裕がないので軽く一礼して通過。トウゴクミツバツツジが彩りを添えている。






 緩やかなアップダウンを何度か繰り返しているうちに、大岩が見えてきて見晴らしの良い稜線に出た。

 目の前には幾重にも折り重なった山並みが広がっている。


 コヨウラクツツジ



 鋭く切り立った岸壁










 最後の鎖場を登りきった先が狭い岩だらけの頂上となっている。




 蒼空を突き刺すかのようなデッドツリー




 日本観光地100選記念の石碑












 雲が出始めてはいるが360度の眺望は素晴らしい、登りの苦労が汗とともに吹き飛んでいく。












 中ほどにセメント採掘で無残な姿にされた武甲山がみえる。



 眺望を楽しんだ後、頂上をすこし降りた先にベンチがあったので、ここで昼食とした。1700m余の高みを吹き過ぐ風が何とも心地よかった。



 帰りはかなり急いで下山した。下山始めが二時を過ぎていたので、登山口に戻った時には既に午後4時を廻っていた。夕映えに照らされた日向大谷の里は、途中の渓谷に鳴り渡っていたハルゼミやカエルの声も消え去って、不思議な静謐さをたたえていた。

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