生川を遡り一の鳥居に車を止めたのは午前9時を過ぎたばかり。この辺りは地図では標高520mとなっているが、日差しの強さは平地と変わらない。
出迎えてくれたのは、オオカミの狛犬4頭。
今回の行程概略:9時5分一の鳥居→妻坂峠9時45分→大持山10時58分→小持山11時半→武甲山頂上12時44分→一の鳥居14時15分。合計4時間30分、歩数は優に2万歩を超えた。
林道を歩くとすぐに分岐が見えてくる。左折して妻坂峠へ
針葉樹林帯の中を暫くは小沢に沿って登っていく。登りは結構きついが、日差しが入らないので涼しく気持ちが良い。
イケマ
ナンテンハギ
小一時間も登ったろうか、妻坂峠が見えてきた。陽あたりの良いところに終わりかけのキツネノカミソリが数株咲いている。
ここからは更に急坂が続く。
標高が1000mを超えたあたりから花が見えだした。
フシグロセンノウは奥多摩や秩父では初秋に良く見かける花だ。
シラヤマギク
咲き始めのヒヨドリバナ
ヤマジノホトトギスはヤマホトトギスとよく似ている。見分けるポイントは花が平開していること。更にヤマホトトギスの方は一株の花の数も多いように思う。
アキノキリンソウ
きつい登りに音をあげそうになった頃、やっと大持山に着いた。
ここから子持山までは緩やかなアップダウンの稜線歩き。
40分ほどで小持山到着。ここで昼食。
稜線に入ってからは山道の至る所にミヤマママコナが群生していた。この辺の稜線はこの花オンリーといってよいほどたくさん咲いていた。
ミヤマママコナはゴマノハグサ科ママコナ属の半寄生の一年草。日本では他にママコナ、タカネママコナがある。
和名は飯子菜で、花弁の基部の白い盛り上がりが米粒に似ているからとか、若い種子がそれに似るからとか諸説がある。
寄り添うように咲いている
頂上付近にはヤマハギも咲いていた
なかなかじっとしてくれなかったキアゲハ
まだ蕾なのにやってきたアカセセリ
いったん下ってシラジクボからは最後の登り
モヘカン頭の男の顔には見えないだろうか
御岳神社奥の院
頂上は左側の第2展望台の方
暑かったせいか付近で休んでいるのは3人だけ。展望はというと、うっすらとガスがかかっているようで残念ながら奥秩父の山々は見えなかった。早々に下山。
真っ赤に熟したマムシ草
半分ほど下った所で不動滝
私的には珍しいサカハチチョウ
2時少し過ぎたところで出発点に戻った。小持山での昼食以外、ほとんど休みを取らなかったので少しばててしまった。が、8月の終わりの時期に秩父の山を歩いたことは余りなかったのでいい経験となった。特にミヤママコナの群生は新潟の浅草岳を登った時以来で、まさかこんな身近な山で見られるとは思ってもおらず、ちょっとしたご褒美を頂いた気分だった。感謝。
この辺で。