標高2000mを超える湿原は、池の平や妙高の麓の高谷池、苗場山の湿原など幾つか訪ねたことがあるが、私の一番のお気に入りはここ鬼怒沼湿原。規模が大きすぎず、周囲に高い山がなく見晴らしがきくのもいいのだが、立地の不便さから登る人がそんなに多くないのが一番の魅力。
ワタスゲ
風にちぎれて
タテヤマリンドウ
キンコウカ
青黄と来たので赤のサワラン
これで信号3色のそろい踏みだ。
ツルコケモモのピンク色の花
イワショウブはまだ蕾
鏡面のような金沼
池塘の数は百を超える
ここではアキアカネよりカオジロトンボの方が多い。。
夏は短い繁殖の季節
青目のアブ
モウセンゴケ
白い花は咲き出したばかり
トンボソウのなかま
頂を雲に隠していた日光白根山が姿を現した。
着いた時にはいた先客が下りて行った後、暫く登山客が途絶えた。一人占め状態となったので居心地がよく、昼食も含めて2時間以上も居ついてしまった。
池の上をカラスが飛んできた。
このカラスもまた独り身のようで、何の目的か知らないが周囲をずっとうろうろしていた。
雲が形を変えて飛び去っていく
聞こえるのは微かな気流の音と時折のウグイス、ホトトギスの声
昼近くなって奥鬼怒温泉側から数組のグループが登ってきた。そろそろ下山時か
タマガワホトトギス
ゆっくりと2時間近くかけて山を下りた。その日の宿日光沢温泉に着いたのは午後2時少し前だった。
宿の周りに咲いていたヤマアジサイ
古びた木造の建物がいい雰囲気の日光沢温泉
お風呂は内湯と2種類の露天風呂。上が透明な、下が白濁となっている。
硫黄臭の微かに匂う、ぬるめの温泉はゆっくりつかることができる。
この日の宿泊客は私を入れて6組だけ。すぐ傍らを流れる清流とカジカガエルの鳴き声を聞きながら何度も露天風呂につかり、登山の汗を流し疲れを癒すことができた。
この辺で。