最近、大相撲で技量審査場所が開催されているが、いま一つ盛り上がっていないようだ。このままでは千年を超える伝統を持つ、国技?が廃れてしまうということで、新たな本場所の提案をしてみた。
冬場所 、岡場所、 避難場所、 ラスベガス場所、原発場所等々いろいろ考えてみたのだが、やはり八百長鑑定場所が一番良いんじゃないだろうか。予め3,4番の取り組みごとに一番位八百長を仕組んでおいて、それを審判員や観客に鑑定してもらうのは如何だろうか。本気か八百長かを投票してもらって電光板に掲示し、見抜かれなかったら両者白星、見抜かれたらどちらも負けとしたら、結構盛り上がるのじゃないだろうか。ウニャムニゃ……。
<閑話休題>
天気がどうもすぐれないので、山登りはやめて奥秩父に石採りに出かけた。中津峡の出会いから志賀坂峠にかけてはトンネルの補修中で通行止め。仕方なく出合に停めて歩きだした。
何時までも眺めていたくなるくらい新緑がきれいだ。
早速河原に降りて石を探してみる。石灰石が多いが、まれには黄鉄鉱の結晶をふくんだ石もある。子供時代を思い出して結構楽しい。
暫く河原で石と戯れていると、だんだんと雨が本降りになってきたので、石採りは中止。もう少し上流を溯って見た。小さいトンネルを三つ抜けた所で鉱山の建物が見えてきた。
新緑と武骨な鉱山の建物の組み合わせは結構シュールに見える。
そこを過ぎたら比較的距離の長いトンネルが見えてきた。
ここが日窒鉱山。正式には(株)ニッチツの秩父事業所。後で知ったのだが廃墟や廃村マニアにとっては結構有名な場所のようだ。
来る前までは閉山しているのだと思っていたのだが、今でも現役採掘中のようだ。
昔風の建物の郵便局もある
労働組合の「働」の字の略字は久しぶりに見た。
左側は煙をあげて稼働中、右は現在では使われてない坑道だろうか
事業所中央に立つ鉄塔
周囲には廃墟マニアが垂涎の光景が点在している。
廃校になった小倉沢小学校。立ち入り禁止の警告が物々しくはられている。ネット上にはこの廃校に無断潜入した記録がたくさんある。
採掘された鉱石を受け取るホッパー、今では使われていないようだ。
もう少し溯ると慰霊碑が見えてきた。
道端の崖のフデリンドウ
昭和40年代の最盛期には従業員4000人を抱えていたという小倉沢地区。
公衆浴場跡が往時の生活を偲ばせる。
購買所だった建物
「歩行中禁煙」や「歩き煙草はやめましょう」の看板が随所に見られた。
作業員たちの宿舎跡が山の斜面の中に夥しくある。
打ち捨てられた廃墟にも年ごとにヤマブキやモモの花が咲く春が訪れる。
電線の上でキセキレイが頻りに春を囀っていた。
この辺で。