鬼怒川に沿って歩く
奥鬼怒温泉は4つの温泉(私の泊まった日光沢、加仁湯、八丁の湯、手白沢)からなっている。手白沢温泉は少し離れた山の中にあり、一日6組の客しか受け付けないというので寄ってみた。加仁湯温泉の所に分岐があり、右に折れて山の中に入っていく。
ツルアリドオシが林道わきに咲いている。この花は茎の先に2輪ずつ花をつける。花は二つなのだが子房は根元で一つにつながっているので、秋になった時赤い実を一つだけつけるという変わった花だ。
小さな毛の密集した花弁は4弁で十字型をしている。
秋になるとつけるはずの実を一つだけ見つけた。
その他、見かけた花たち。
キツリフネ
タニタデはアカバナ科の花で、山地の薄暗い林下に生える。小さい花だ。
ヤマハハコ
ウツボグサ
タマガワホトトギスと、いずれも山登らないと出会えない花が林道わきに咲いている。
カラマツソウ
紫褐色の強いヤマオダマキ
久しぶりに出会えたセンジュガンピは、さらに深山でしか見られない花だ。
ブナ平
余りに気持ちが良くて、体いっぱい緑色に染まるまで森林浴を楽しんだ。
まだ青い実のヤマブドウ
ホツツジ
オニシモツケとヒヨドリバナ
これはマタタビの実
40分ほどで辿り着いた手白沢温泉の建物、意外と新しい。この先には国の天然記念物にも指定されている湯沢噴泉塔への登山道があるのだが、途中数か所の崖崩れの為通行不能だという。
帰りは林道を歩いて加仁湯の分岐まで戻った。
川の傍ではキク科の花が目立った。サワギク
アキノキリンソウ
カッタテノ滝。水が気持ちよさそうなので靴を脱いで入ってみたのだが、雪解け水のせいか余りの冷たさにすぐに飛び出てしまった。
八丁の湯の前に植栽されていたヤナギラン
ヤマブキショウマの花の上にいるのは何の虫だろう、顔先がとがっているのでショウリョウバッタか
優雅に飛び交っていたカワトンボ
色づき始めたアキアカネ
蛾の幼虫シャクトリムシ
ソバナ
キイチゴの仲間なのだろうが、黒い実羽園芸種のブラックベリーのようだ。
橋を渡る
加仁湯からゆっくり歩いて1位時間半ほどで女夫渕温泉のバス停に着いた。鬼怒川温泉駅に行く日光市営バスが待ってくれていたが嬉しかった。