奥多摩湖を過ぎ、大菩薩ラインを登りつめた先が柳沢峠だ。標高は1480m。東側には鶏冠山、やや南には大菩薩嶺があり、丸川峠経由の登山口となっている。北西に行くとレンゲツツジで有名な三窪高原、さらにその先には林道が笠取山まで続いている。夏にはコマドリを求めるバードウォッチャーたちで賑わっていたが、平日のこの日は人も少なくゆっくりと散策できた。
葉を落としたカラマツ林に一際鮮やかな楓の紅葉。
黄葉も素晴らしい
幸いなことにちょうど見頃に出来た様だ。
散策の道は道標が完備しているので、地図を持たなくても迷う心配はない
傾斜も緩く、要所にはベンチも置かれている。ただ水場はない。
あいにく雲取山方面は靄で見えない。カラマツの黄葉が素晴らしい。
雑木が多いので紅葉よりも全体的には黄葉が多いのだが、時折ハッとするようなカエデやツツジ科の真紅に出会える。
それでもこういった落ち着いた色合いの方が私には好みだ。
時折シカが悲しげに泣き交わしている。
山道にはまだ色を留めた落ち葉が敷き詰められている。その上を歩く、何という贅沢だろうか。
時折カケスが鳴き、通り過ぎるのだがなかなかカメラにはおさめられない。
大岩の多いところには木道が架けられていて歩きやすい
ようやく実をつけたヤマブドウに出会えたが、惜しいことに崖の上で近づくことはできない。
このあたり背の高いアカマツにウソの20匹余りの群れが休んでいたのだが、葉に隠れて満足な写真が撮れなかった。
六本木峠から横手山峠まで歩いたところで、林道を途中まで歩いて引き返した。歩いた時間は3時間足らず、お昼前には出発点に戻ることが出来た。