郡山市の郊外にある五百淵公園ではちょうど桜祭りが行われていた。 灌漑用の溜池なのだが随分広い。
人は少なく祭りの賑やかさはないが、桜はそんなことに構わず一層艶やかである。
昭和天皇のご成婚を記念して植えられた桜というから、90年になる老桜だ。
干潟にはもうじき渡りで帰っていくツグミが水鳥のまねをしていた
この公園周辺は野鳥の楽園となっていて、池のほとりには野鳥公園や野鳥の森学習館がある。
駐車場も設けられていて南側に7台、学習館には5台停められる。
野鳥の森の中の小川は花筏で覆われていた
風もなく、初夏を思わせる気分のいい一日だった。
ただ原発事故の影響はないわけではない。街の至る所には線量を示す表示がされていた。この公園でも何か所かに白いボックスが置かれていた。上の赤い部分が線量の数値を示す液晶部分で0.425μシーベルト/時とあった。
原発をやめられない人間の愚かさと放射能に痛めつけられてなお花を咲かす桜の美しさ……そしてそれを愛でる人々。10万年という想像を絶する長い年月にわたってまき散らされる放射能。うーんいろんなことを考えさせられた一日だった。
この辺で。