今年の桜(ソメイヨシノ)は例年になく、散るのが早かった、ように感じる。見ごろを迎えて気が急いて何処へ出かけようかとあたふたと思案しているうちに、あっという間に風が吹き、あっけなく葉桜となってしまった。もっとゆったりと桜を愛でる時間が欲しかったのに……。
そんな満たされない気持ちを抱え、休みの今日は野川へ出かけてきた。ソメイヨシノが散ったこの時期、野川沿いでは薄紅枝垂れの並木が見ごろとなる。まだ人にそれほど知られて無く、交通の便もよくないので地域の人がやってくるだけ、静かに桜を愛でることができる。
嬉しいことにちょうど見ごろに出会えたようだ。
ジョギングしている人や犬の散歩をしている人がわずかに見える。
両側に山吹が植栽されて桜の薄紅色を際立たせている。
八重枝垂れの桜
並木沿いの家の屋根の色も景色を気を配っているようだ
枝垂れ桜の下では、ツタバウンランやナガミノヒナゲシなどの帰化種が花ざかり。
ツツジやヤマブキの叢ではウグイスが鳴き、まだ帰らぬアオジが飛び回っている。
この辺は野川の上流
時折見かける若い二人連れもずいぶんと幸せそうだ。
薄紅の滝を浴びながら小半時気ままな散策を楽しんだ。
おまけは咲き始めたカリンの花。実はがさつで大きいが花は可愛い
この辺で。