野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

城山カタクリの里再訪

2011-04-14 | 植物園
 前回3月22日から20日ほどたったころ、再びカタクリの里を訪ねた。前回は開花の見られなかったカタクリはとうに見ごろを過ぎていたが、変わりにキバナカタクリやホウキモモがちょうどいい具合に見頃を迎えていた。

 まずは日本カタクリから。









 咲き始めて少し経つと色が薄れ白化してくるので、なるべく咲いて間もない色の濃い被写体を探すのに苦労した。






 可憐なフリルのついた花を咲かすオオイワウチワ。前回は咲いていなかった。






 ピンクの強い株



 この時季近くの野山でも見かけるヒトリシズカ






 これもよく群生を見かける、ジュウニヒトエ



 ショウジョウバカマ



 バイモ



 やや花弁がくすんだシラネアオイ、やはり雪解けの山で見かける野生の花とは比較にならない。



 サクラゲンカイツツジ




 アカヤシオ



 足元にはオオバキスミレ



 ミヤマシキミ



 ちょっと坂を登った先にあるのが、キバナカタクリの群生






 カタクリと同じなのはユリ科という所と花の形。原産地は北米の亜高山帯。一つの花茎に2~4個ぐらいの花をつける。









 ニホンカタクリに比べると優美さに欠けると思うのは身びいき故か






 ボケ



 イワツツジとあったが……







 アーモンドの花



 クロモジ



 キブシ




シデコブシ







 これはチョウジザクラとあるが、ジンチョウゲ科のフジモドキのこと。山地に自生する白いグミの花のような形の花を咲かすチョウジザクラと間違えそうだ。



 フジザクラ



 御殿場桜



 ハナモモ


 お終いは色が派手やかで、天を突き刺すように直線的に咲くホウキモモ。









 この辺で。


 

ギフチョウに会いに

2011-04-11 | ハイキング
 


 昔は里山の至る所で見かけられたギフチョウも、今では関東においてはわずか数か所で会えるだけ。それすらも多少オーバーユース気味になっていて、保存会の人たちの努力でや何とか減少を堰き止めているのが現状のようだ。
 
 今年もギフチョウに会いに出かけてきたのだが、そんな次第で今回も具体的な地名は敢えて書かないことにしたい。

 4月初め、昨日からやっと気温が上がり始めた。山道には少しずつ春の野の花たちが顔をそろえ始めている。



 センボンヤリ



 ヤブレガサ



 これがギフチョウの食草、タマノカンアオイ。ギフチョウはこの葉の裏に青い卵をうみつける。




 ヒメカンスゲ



 崖の木の根元にはシュンランが見える。



 ヤママユの抜け殻か



 タテハチョウ



 日が登り始めてずいぶん暖かくなってきた。風もほとんど吹かない、今日は絶好のギフチョウ観察日和だ。



 遠くに見えるのは丹沢の峰々



 アブラチャンも満開だ



 登って来て頂上に近くなった辺りで、やっと今年初めてのギフチョウに出会えた。枯れ葉の上でのんびりと日光浴中だ。



 少ししたらスミレの花に飛んで行った。






 もう少し行ったあたりで再び発見。







 ミヤマセセリ




 結局、今回は出合えたのはひと組のつがいを含めた7頭のギフチョウ。去年の同時期より若干少なかった。

 見上げればフサザクラももう少しで咲き終わろうとしている。



 ウグイスカグラ



 こちらは顔を出しはじめたテンナンショウ



 一株だけだがヒトリシズカも見つけた



 頭上で忙しなく枝先を飛び回っているのはシジュウカラより一回り小さいヒガラのようだ。



 籠抜け鳥のソウシチョウをこの地域で見たのは初めてだ。



 帰路見つけた変なもの、鳥の巣箱に使っているのだろうか。



 帰りを見送ってくれた野仏。



 今日は良い天気に恵まれた良い一日だった。この辺で。





桜風景2011

2011-04-08 | 散歩
 桜が満開に近づいた頃、自転車で野川公園、神代植物公園、井の頭公園、小金井公園と4か所を廻ってきた。震災の影響か例年の半分ほどの人出のようで、花見客も心なしか元気がないように見受けられた。被災者への出来るだけの応援はするが、それ以外の自分の生活は普段通り楽しんで良いし、またそうすべきだと私は思っている。過度な自粛ムードは誰のためにもならない。


 野川公園と隣接する武蔵野公園には様々な樹種の桜が植えられている。



 野川沿いに自転車で20分ほど下ると神代植物公園がある。梅やバラの時期に来ることが多いので、4月の時期に来たのは初めて。

 エドヒガン






 八重咲きの枝垂れ桜






 神代曙と言われる染井吉野系の桜。ピンクがより濃い。






 武蔵境通りを北上して井の頭公園へ。普段はこの時季歩けないほどの人で混雑するのだが、人出はいつもの6割程度、随分歩きやすい。










 ここは大学が近くにあるせいか若いカップルが多い












 肝心の桜は7分咲き程度(4日前の時点)



 井の頭公園からは井の頭通りを西に移動、小金井公園まではゆっくり自転車をこいで30分足らず。ここも人出は普段よりやや少なめ
















 桜の園からは離れた東側ユリの木広場の一角にある「衣通姫」(そとおりひめ)というソメイヨシノとオオシマザクラの自然交配種で、記紀伝説より名付けられた桜の大木がある。




 おまけに田無東大農場の桜






 この辺で。

城山から南高尾丘陵へ

2011-04-06 | ハイキング
 天気が良かったので、個人的な三連休初日、高尾の丘陵をぐるっと廻り歩いてきた。


 行程概略;10時半バスで小仏→峠11時05分→頂上11時20分→12時10分大垂水峠→12時35分大洞山、昼食→13時20分展望地、この辺りアップダウン多し→14時20分三沢峠→15時30分高尾山口駅

 総歩数25000歩。出会った人城山までは多数、そこから先は3パーティー。



 一時間足らずであっという間に頂上。人数は普段の平日の半分くらいか。春霞に覆われた都心方面は余り見通しが利かない。






 反対方面の富士山も今日は雲の中



 頂上付近の水仙花壇



キブシが目につく



 小休止の後大垂水峠に降り、そこから南高尾の丘陵を廻る。30分足らずで大洞山についた。




 クロモジやアブラチャンの黄色が目につく










 綺麗なウグイスカグラ




 ボケもみられる



 これはコウヤボウキの枯れ花




 ミミガタテンナンショウ



 途中日当たりのよい場所では結構野の花もたくさん見られた。まずはスミレ以外から。
 キケマン



 キジムシロ



  日影の湿地ではユリワサビが目につく



 ヤマルリソウ




 コバノタツナミとホタルカズラは一株のみ






 キランソウはこれからといった所



 ヤブレガサ




 シュンラン




 スミレ類はたくさん見ることが出来たのだが、同定に自信がないのが殆ど。ルーぺを持って丁寧に観察するという煩わしさはどうにも耐えられない。
 その中でも分かりやすいのは切れ込みの深い細葉が特徴のエイザンスミレ






 白っぽい色のタイプ



 これはタチツボスミレか




 ナガバノスミレサイシン



 アオイスミレ




 後はむにゃむにゃ……


















 やっと三沢峠まで着いたのだがこの後、登っては下るという苦行が更に一時間余続いた。





 途中の展望地から見た相模川べりの風景が素晴らしかった。



 三沢峠からは直進せず梅の木平へ下りるのが正解だった。下山時の長いアップダウンは本当に疲れる。おまけに足がけいれんしそうになってしまった。3年ほど前に来たときは、余り苦にならなかったのに段々と体力がなくなってきているのだろうか。

 この辺で。


山の花道

2011-04-03 | ハイキング
 


カタクリを期待して行ったのだが、やはり昨年よりはだいぶ遅れているようで開花している株は見つけることが出来なかった。



 下りた駅は西武線飯能の先、芦ヶ久保駅。



 急な斜面を登っていく。日当たりが良いせいか、早春の花たちが出迎えてくれる。
タチツボスミレ



 アケビの花



 トウダイグサ



 セントウソウ



 色の濃いこのスミレは何と云うのか



 センボンヤリ



 アブラチャン



 林の中はまだまだ冬の装い



 キブシも咲き始めたようだ



 ゆっくり歩いて40分ほど、山の花道の入り口に着いた。



 振り返ると枯れかけたロウバイ越しに武甲山が望める。



 ナガバノスミレサイシン






 こちらはタチツボスミレか



 急な斜面を谷側に向かって下りていく



 フサザクラがもうすぐ咲きそうだ






 生憎カタクリは花茎を伸ばしたばかりで、咲くのは二三日後位か












 見頃を迎えていたのはアズマイチゲ。












 随分と群生している。






 日の差す所ではいっぱいに花弁を広げている。






 それまでは小さなアズマイチゲのように見えていたのだが、セツブンソウだと分かった。



 どうやらまだセツブンソウが咲き残っていたようだ。






 残念ながら今回もまた少し早く来すぎたようだ。カタクリの花が見ごろを迎えるのは一週間後ぐらいだろうか。

 この辺で。