働き方改革が生んだ皮肉。足が家に向かない「フラリーマン」

2019年07月19日 | 社労士
働き方改革が猛威をふるっているのか、週に1回律儀に定時退社となっている会社が多いらしい。
しかし、国が奨励するような事態にはぜんぜんなっていないらしく、ファミリーレストランは夕方5時から8時ごろまでおひとり様サラリーマンでいっぱいとのことである。
妻には「今日も残業。がんばります!」とLINEでメッセージを送り、歴史小説を読みふける。
書店や家電量販店などで時間をつぶすことも。
午後9時過ぎ、いつものようになにくわぬ顔で帰宅。
妻のお疲れ様~の声に後ろめたさを感じつつ、どうしても自宅に足が向かない。
こんなサラリーマンの姿が、朝日新聞社取材班の「平成家族」にあった。
別に驚くこともない、よくあることである。
定年退職後に家に居場所がなくて愕然とし、夜の繁華街をフラフラする男性を表す言葉として、2004年に渋谷昌三さんという人が作った造語で「フラリーマン」とかいうらしい。
働き方改革のおかげで、定年退職前にフラリーマンとなったってわけである。皮肉といえば皮肉だが、定年前に気づいてよかったって面も。働き方改革もまんざら悪くないじゃないか。
残業を減らすように会社から言われ戸惑っているサラリーマンの困惑がよくわかる。
定時に帰って、やれ副職だ、やれこどもと遊ぶだ、やれ趣味だ、やれボランティアだ、やれ地域の活動だって、力説してたバカ社労士はだれだ?
私…

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