生産性とか効率とかは横に置いといて役にも立たぬ娯楽小説でも読もうよ

2020年01月27日 | 社労士
森博嗣さんは1日に45分しか仕事をしないのに速筆でばりばり本を出しているらしい。
なので「仕事術」みたいな本の依頼がよく来るらしい。
以前森さんの書いた生産性に関する本を読んだことがあり、この人に仕事術の本は無理だろうと思ったが、出版社の人はなにをカン違いしてかよく依頼するそうだ。
アンチ整理術という本にそういうことが書いてある。
私は断捨離とか嫌いだし(物を捨てるのが嫌い)断捨離に凝っててときめきがどうとか言ってる人にはやれやれと思うし、70近いおじいさんにため込んだ資料を捨てちゃえとか言うのってどーもやさしさに欠けすぎると思ってる。
森博嗣さんは作家であり研究者である。フツーにお勤めしたことなんてちっともない。そんな人に仕事術なんて書けるはずない。作家や研究者向けの仕事術のわけないし、仕事術っていえばフツーの勤め人や経営者のためなのはわかり切ってる。
どーせまた役に立たないおもしろいこと書いてんだろと思ってアンチ整理術を読んだらやっぱりそうだった。本のためにわざとちらかしたんだろ?ってな写真が載ってて、ようするに森さんは整理整頓なんてひとつもしないがさっさか仕事をしてるってこと。
整理整頓したら元気が出る、すっきりして明るい気分になる、それだけ。仕事の効率とは無関係。当たり前のことを言っている。
おしまい。
次。
よせばいいのに、京極夏彦さんの17歳向けに語った本をみつけて読んでしまった。どうせ役に立たないことばっかりだろうと思っていたら案の定そうだった。京極さん自身も役に立たないから心しとけみたいに最初に書いてる。正しい。
京極さんは引っ越しの際業者がすごい見積もり誤算をするほど本をため込んでいた。いやため込んでいる。そのくせ整理整頓清掃は人生で最も大事とか言う。見た目はすっきりしてても(整頓できてても)どこに何があるかわからないなら整理ができてないからだめ。その逆もしかり。きれいなお宅でよくありがち。
捨てるためのテクニックを駆使するなんて思考放棄。買ったものは必要なものばかり。どうしたら捨てずにすむかを考えるのが思考。
断捨離を断罪。スッキリ感を味わいたいためだけにものを捨てるのはその人の勝手だが、そこに人生の意味をもたせたりときめきどうのというのはいかん。
私は先日10年越しの年賀状を押しかけ訪問の人に引き取ってもらった。1万円ほど手に入った。鑑定士とかいうおばちゃんとの半時間ほどはとても楽しかった。断捨離だったらこんな出会いや楽しみ味わえなかった。
今個人でも企業でも断捨離みたいなことや、それに伴う効率・生産性とかが流行ってる。
役に立たない森さんや京極さんの娯楽小説でも読んでクールダウンしたほうがええぞ。
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