社労士が取り扱う「ブラック企業」byショートコント

2015年03月24日 | 日記
月刊社労士3月号に、いつになく面白い記事がありました。

鹿児島県社労士会の、ブラック企業についてショートコントでわかりやすく説明するという試みが紹介されていました。

県会が行っている相談事業の来客者数が減っており、危機感を抱いていたため、何とか多くの方に来てもらいたいという気持ちと、社労士の名を知ってもらいたいという気持ちから、昨今話題となっている「ブラック企業」を取り上げて、記念事業のテーマにしようということになったそうです。

なぜショートコント?

お堅いイメージの社労士会がよくコントでいくことに決めたな、というのが正直な感想ですが、会員の一人が、コントがいいんじゃないかと発案し、満場一致で決定したとのこと。

いいかんじ。

とはいえ、やはりお偉方の反応は微妙だったとのこと。

理事会では

「ノリで決めて大丈夫なのか」「いかにも思い付きだけで決めた感じがする」「素人が演じてうまくいくとは思えない」との反論が続々。

しかし、事業委員は腰が据わっていました。

ノリで決めたがそれがどうかしましたか?ってかんじです。

素人が演じてうまくいくなんて思っていないが、メンバーはいい年のおっさんたちで、そこそこの経験値をもっているつもりだが、否定的な意見は全くでてこなかった。コント、ええじゃないかというかんじです。

ショートコントをやるには台本が必要ですが、なんと鹿児島県社労士会には作家活動をしている女性社労士がいるそうです。いくつかの文学賞を受賞している本格的な作家で、彼女が台本を書いたそうです。

企業の顧問を主な業務としている社労士がブラック企業について解説を行うことは、顧問先をブラック企業だと呼ぶことにつながらないか、という懸念はあったそうです。しかし、ブラックな部分を誇張したようなコントのみの企画だけではなく、社労士による法律的な解説もすることで、一般の方が抱いている、どこからがブラックなのか?という線引きの曖昧さの部分にも、ある程度法律的に答えることができるのではないかと考えたそうです。

仕事で忙しい中、練習を重ね、本番は大成功だったとのこと。

写真に写っている舞台の上に並ぶおじさんたちの顔はとても晴れやかでした。

とってもいいかんじ。

社労士会のこんな報告がもっといっぱい載ってたらいいのに~
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