イナ中尉Day's
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ズドラーストヴィチェ皆様

本日は先日の建造日記でコメント戴いた内容について書きたいと思います。

具体的には前回作成した「1/350スケール 高速戦艦 榛名」での仕上がりに重厚感が感じられますが、
塗装時に何か気を付けていることはありますか? っといった感じのコメントを戴きました。
 
 ※榛名の記事をご存知でない方は当ページ左のBOOK MARKにある「榛名建造日記一覧」から
一覧ページに移動できますのでご参照ください。 完成時の記事は日記70になります。

上記理由より本日は模型塗装時の私のスタンスや気を付けている事に関して少し書かせていただきますね。

まずは塗装に関してですが、私の場合は全て  で塗装しています!!
理由としましてはスプレーは囲いをしても周囲に飛びやすいので使うのは気が引ける。ということと、
筆で塗っていく方が作っている気分が出るので楽しい。等があります。

筆の種類は船体を塗る時だけ太目を使用しますが、それ以外は基本極細か、さらにそれをハサミでカットして
超極細に改造したものを使用しています。 極細程度ではメッシュ地のパーツとかだと水分を含み過ぎて
塗料が伸びて目地が埋まってしまう事が多いですね。

塗料はMR.HOBBYの水性ホビーカラーを使用しており、色は各模型の説明書に
明記された番号を使用しています。
 後は塗料以外にウェザリングアイテムを使用していますね。

タミヤから発売されているウェザリングセットでススとサビ狙いでこのセットを選びました。
いくつか組み合わせがあります。値段はそこまで高くなく、榛名を一隻作っても未だほとんど減らずに
残っているぐらい長持ちするので一つ買っておけば値段以上の価値を発揮してくれると思います。
 ウェザリングは汚し塗装という風に私の方では解釈しております。 
例えば砲口付近は発砲時の火薬ススなどで黒く汚れたりしますし、海水を浴びている以上どこかしらに
サビが発生しますよね? そういったところにこのウェザリングを施すことでリアリティ(使用感)が
出てきて現実味のある模型に仕上げる事が出来るのです。 
 私の場合は塗装が下手でムラも結構でるので、それを隠す意味合いも結構強いですw 逆にムラが
良い味を出してくれるように雰囲気出してくれるのがウェザリングというべきでしょうか。


塗装に関しては正直べた塗りしかしておらず、よく参考本で見かける下塗りと言うものも私は
やっておりません。その代わり塗料は原液のままかき混ぜてから使用しているのでかなり高濃度な
塗料を使っています。 また、エッチングパーツなどは色が乗りにくいので、一度軽く塗装してから
軽く乾かし、その上から本塗りしたりします。 一度目で薄く塗料が金属についてくれるので
結構塗りやすくなります。 二度手間に感じますが、しっかり塗れるまで何度も塗り返すよりは
手早く済むので結果的に早くなります。

塗装はこれぐらいしか書ける事はないのでウェザリングをどういったところに施しているかを
写真をもって見ていきたいと思います。

私のウェザリング箇所の選定は角、下部、強調、継ぎ目、風上などを念頭にススやサビを
塗布しているのでそれらを念頭に写真を観てみてください。

こちらは艦橋下部と第2砲塔近辺あたりを制作した時の写真です。
 まずは右上側の赤丸。こちらは第2主砲の旋回部にあたる箇所になります。砲塔の旋回する場所なので
擦れや摩耗、掃除しにくい等で汚れが溜まりやすい箇所です。縁(ふち)をグルッと一周ススで塗っておきました。
また、砲塔と砲座の両方にススを塗布しておくと部分的に強調されやすいので旋回部に目が行きやすく、
軍艦色一色よりは砲塔の形が際立って見えると思います。
 次に右下、写真を拡大すれば分かるかもですがサビを塗布しています。 こちらは継ぎ目部であり、
甲板との接触部で海水や雨水がたまりやすい傾向があるかと思い、ススを塗ってからサビを強めに
塗っています。
 続いては左下赤丸、こちらは明り取りの小窓穴ですね。ここは上に雨よけの桟がついているので
垂れた水が窓の淵を伝って下に流れるので窓したから▽の形を意識しつつサビを塗っています。
 左上赤丸。指令部室と甲板との接点です。境目なのでススを塗りつつも、甲板にサビがまわっている
表現として木目にもススとサビを塗布しています。


続いては主砲です。ちょっと赤丸見にくいかもですが、中央右側、砲口部です。砲弾が出る箇所なので
当然黒くなります。ススですね。 こちらはサビ無しでいきます。
また中央左側の赤丸も発砲後の砲煙によってススが周囲に散りますので継ぎ目や段差といったところには
ススを塗っています。
 次はかなり見にくいですが、右下の赤丸。砲塔旋回部ですね。 こちらは先ほどの写真で説明した箇所です。
上下共にススを塗っているので旋回部の存在感が通常より出ているかと思います。
 後は全体的に段差などにススを塗りつつ、手摺の付け根の様な水垂しやすいところ・水たまりのできやすい
所にサビを塗っています。


艦首側面です。 小窓からの水垂を考えてサビを塗っています。 ただし、全ての小窓にサビを塗ると
あまりにも表現がしつこいのである程度数を絞って一個飛びで塗ったり、一部だけガッツリ塗って
塗布箇所にもムラを作ってあげると良いかと思います。
側面のススは一部に薄く広げるように塗る程度で基本的にはサビをメインでやってみました。


次は艦橋ですが、ちょっと写真が大きかったので赤丸が小さくなってしまいました。
CTRLボタンとスクロールで拡大縮小出来るので必要であればそれで確認くださいw
 艦橋ではかなり凸凹した箇所が多くなります。
特に上記写真達とスタンスはかわりませんが、写真中央辺りの縦長の赤丸、艦橋の角ですね。
こういったところは形の強調を上げるためにススを打っています。
艦橋の上の方もあえて縁取りをススで塗る事で輪郭が分かりやすいように塗っています。
縁(ふち)は服や道具が擦れやすい箇所なのである意味汚れやすいという事でススという考えでもありかと思います。
 後は艦橋全体として艦橋の前側をスス強めにしています。これは発砲煙の煙が艦橋を撫でた時に付くであろう
ススをイメージしてですね。 実際そうなるかどうかはわかりませんw
 サビのほうでは手摺付け根、パーツ同士の継ぎ目や建物の裏側等の水気が残りやすいところを中心に
それなりにガッツリ塗っています。


続いては甲板のウェザリングでの違いを観てみましょう。
こちらは木目シールを貼った時の写真になります。
精度が良くてプラの木目より断然雰囲気も出て良いのですが、個人的にちょっと綺麗過ぎる気がしたものです。


よってこちらもウェザリングしました。
金属物の近く(赤丸のところとか)はサビを置くようにして、それ以外はススを広めに塗って全体的に汚れたように見せてみました。
実際のところは甲板とかは丁寧に掃除していたらしいのでこんな汚れ表現をしたら当時の方々に失礼かもしれませんねw。
でも、雰囲気としては結構良い感じになると思います。


こちらは艦橋の全面に出ている測距儀室ですね。
室外で周囲が囲いになっており、かつ機銃や弾薬箱が点在しているので
水はけが悪いと箇所と考え、ススを塗った後でサビを強めに塗った箇所です。


ラストに煙突です。こちらの写真は黒鉄色を塗った直後の写真です。


これは勝手な想像ですが、燃やした燃料の煙が排出される個所なので当然ススが強く、雨水が直でかかる
場所でもあるのでサビもあり、軽い油分も含むので極端に言えば「掃除していない魚焼き器の網」ぐらいの
汚れをイメージしてススとサビを荒く塗りましたw
なのでいい意味でかなり汚くなっていますw



大体こんな感じにございます。
塗装というよりはウェザリングの説明になってしましましたが、実質ウェザリング無しだとただムラのある
塗装をされたプラモデルとしての雰囲気が強いというのが制作中に感じる事なので、重厚感や使用感を
出すのであればウェザリング等を使ったりあえて弾痕や擦り傷を作ってみる方が良いのではないかと思います。
あと、私の様にエッチングや塗装をする模型が2作目のような新米製作者でもある程度は雑な箇所を上手く
隠してくれるアイテムとしてウェザリングは挑戦してみるとよいかと思います。

少し長くなりましたが本日は以上になります。
ダスヴィダーニャ ノシノシ



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