桃太郎の家来は日本の国鳥
全長80cm(オス)、60cm(メス)。 尾の長いことが特徴の、地上性の、ニワトリ大の鳥です。
本州・四国・九州に分布しています。
オスは濃い緑色の体で、繁殖期になると、ハート型の赤い顔になり、「ケーンケーン」と鳴きながらメスを求めます。
昔から日本人とかかわりの深い鳥として、「桃太郎」をはじめいろいろな物語や、「焼野の雉(きぎす)、夜の鶴」などの
子を思う親の愛情の深さを表わすタトエ話がありますが、現在でも草刈機に頭をとばされてしまうメスが出るほど巣の卵を大切にしています。
「朝キジが鳴けば雨、地震が近づけば大声で鳴く」といった予知能力まで与えられていると言われます。
日本の鳥、つまり国鳥に選ばれていながら、狩猟が許されているという、何とも不幸な鳥です。キジの中で、全身緑色のものは日本キジと呼ばれていますが、中国南部の亜種にも緑色化したものもいます。一般に鳥では、湿度の高い地方では色彩が濃色になり、黒っぽくなる例が知られています。
ジョウビタキ
紋付き袴でぴょこんとお辞儀
冬の風物詩
日本では冬鳥で、積雪のない地方で越冬し、平地から低山の農耕地、住宅地、公園、河原などに生息します。
ただし、北海道では1例ですが繁殖したことがあるほか、本州中部の高原地帯では繁殖するものも出てきています。
名前のジョウは「尉」で銀髪のこと。ヒタキは「火焚」で、火打石をたたく音に似た音を出すことからジョウビタキなのです。
翼にある白い斑点をキモノの紋に見たてて、モンツキドリという地方があり、
ときどきぴょこんとおじぎをして尾をふるわせる、かわいい冬鳥です。
その動作から、こんな話が―
昔、スズメとモンツキドリは姉妹でした。 母親が重い病気になったとき、スズメはお歯グロを塗っていましたが、
すぐやめて駆けつけたので死に目に会うことができました。 ところがモンツキドリは、化粧をしたりモンツキを着たりと
時間をかけたので、死に目に間に合いませんでした。 怒った父親はモンツキドリに「もう、こんりんざいタベモノをやらない」
と言いました。 だから今でもモンツキドリ―ジョウビタキは、おじぎをしているのです。
いっぽうスズメの口もとが黒いのは、途中で塗るのをやめたお歯グロのあと
だというのですが・・・西瀬戸内地方にある民話です。
百舌鳥:モズ
生態
食性は動物食で、昆虫、節足動物、甲殻類、両生類、小型爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類などを食べる。
樹上などの高所から地表の獲物を探して襲いかかり、再び樹上に戻り捕えた獲物を食べる。
繁殖形態は卵生。様々な鳥(百の鳥)の鳴き声を真似た、複雑な囀りを行うことが和名の由来(も=百)。
2-8月に樹上や茂みの中などに木の枝などを組み合わせた皿状の巣を雌雄で作り、4-6個の卵を産む。
年に2回繁殖することもある。 カッコウに托卵されることもある。
メスのみが抱卵し、抱卵期間は14-16日。雛は孵化してから約14日で巣立つ。
以上:原文のまま・・・「論文」お借りしました。