■茶の湯は、表面的には道具を使いお点前をするもので、部分的には薄茶・濃茶・炭手前という基本の稽古から出発します。
中級となるとさまざまな人を対象に16の働きのある点前を稽古します。
また上がっていくと、初めて茶の道の動きと働きが理解されるようになります。
こうして、いろいろな作法などを通じて、いつのまにか心の在り方を探求し、身につけていくようになり、総合的な理念を得ることができるようになります。
■茶道具は一つ一つが定まったものであり、定まった位置に配置するものであるから、自分の位置を厳格に定め、呼吸も整え、陰陽の対座をもって点前を進めていきます
位置が定まったら順序。順序は道をたどる重要なルールです。
順序を身につけるとともに、自分の動作の一つ一つの呼吸の使い方を、お点前の中で自ずからきまりをつけていかねばならない。
そうなると、慌てることがなく余裕ができる。余裕があると働きのある動作ができてくる。一つのルールの中に、自分の身体を自由自在に用いて動かしていくことができる。