るるの日記

なんでも書きます

順序だてた動作一つ一つの呼吸の使い方に、自ずからきまりをつけると慌てない

2022-05-20 17:15:19 | 日記
■茶の湯は、表面的には道具を使いお点前をするもので、部分的には薄茶・濃茶・炭手前という基本の稽古から出発します。

中級となるとさまざまな人を対象に16の働きのある点前を稽古します。

また上がっていくと、初めて茶の道の動きと働きが理解されるようになります。

こうして、いろいろな作法などを通じて、いつのまにか心の在り方を探求し、身につけていくようになり、総合的な理念を得ることができるようになります。

■茶道具は一つ一つが定まったものであり、定まった位置に配置するものであるから、自分の位置を厳格に定め、呼吸も整え、陰陽の対座をもって点前を進めていきます

位置が定まったら順序。順序は道をたどる重要なルールです。
順序を身につけるとともに、自分の動作の一つ一つの呼吸の使い方を、お点前の中で自ずからきまりをつけていかねばならない。

そうなると、慌てることがなく余裕ができる。余裕があると働きのある動作ができてくる。一つのルールの中に、自分の身体を自由自在に用いて動かしていくことができる。




単純明快に生きる

2022-05-20 16:28:57 | 日記
「茶の湯とは、ただ湯をわかし、茶をたてて、飲むばかりなる事と、知るべし」
茶道は極めて単純なことに帰一するのです

「稽古とは、一より習い、十を知り、十よりかえる、もとのその一」
十よりもとの一にかえるときには、さらに次への高い次元にたっていなければならない。同じことを繰り返し習うというのは、その心の在り方はずっと高い次元にいなければ、反復の意味はないのです

茶の湯とは、瞬間瞬間に、我欲を超越した自己の本体に目覚める道である。亭主と客のその瞬間の出会い、一期一会の極まるところに、自己の本体は存在するのです。そして茶の湯の修練をとおして得た、広い己心をもって、欲望や執着が火花を散らす世の中に、落ち着いて対処して行くことができるのです

今日只今を大切に生き抜くことは、今日只今の時点で確立できるのです。それを茶の湯のお点前で気づかされます

点前作法を修めるうえの要は、自分の身体の呼吸を整えることです。これは日常の動作のタイミングやバランスを正すことです。そうすれば疲れた心は癒され、荒れた精神を休め、久遠の活力が与えられます。このように身体と心を調和させてくれるのが茶の湯の妙なのです。