自分の「人生脚本のテーマ」を知ることが自己知覚です
■私たちは幼児期に、両親や周りの大人たちに「人生脚本のテーマ」を与えられ、その後の人生を無意識のうちにその脚本のテーマに沿って生きています
人生脚本のテーマは、幼児期に立てる「無意識の人生計画」です
人生脚本は【禁止令】【拮抗禁止令】【行動プログラム】から成り立ちます
■禁止令
両親の「子ども自我状態」から
子どもの「子ども自我状態」に向かって、非言語的に伝わるメッセージ
「~するな」という禁止的内容を持ち、両親が無言のうちに子どもに伝わる本音であり、脚本の土台を形成する
存在するな
自分自身であるな
子どもであるな
成長するな
成功するな
何もするな
重要であるな
属するな
近づくな
正気であるな
考えるな
感じるな
■拮抗禁止令
両親の「親自我状態」から
子どもの「親自我状態」に言葉で発せられるメッセージ
両親が「こうあってほしい」という期待をこめて語る道徳的価値観に関する内容を含むもの
😖強力な場合は絶えずある特定の態度や行動に駆り立てるはたらきをする
これをドライバーと呼ぶ
★完全であれ
★強くあれ
★もっと頑張れ
★親を喜ばせよ
★急ぎなさい
😖ドライバーの特徴
★ドライバーに駆り立てられ、その行動を行っているときだけ、自分の存在価値を認めることができる
★自分の中の「批判的親自我」命令に「順応した子ども自我」が反応している
💖ドライバーに気づいたら「許す」を引き出しましょう。これは【再決断】です
急ぎなさい→ゆっくりしていいよ
もっと頑張れ→それをしさえすればいいよ
強くあれ→オープンに感情を表現していいよ。自分の欲求を満たしていいよ
完全であれ→ありのままでいいよ
親を喜ばせよ→自分を大切にしていいよ
■行動プログラム作成
幼児期に、人生を「こう生きよう」と無意識のうちに決意したら、具体的に「どのように振る舞ったらいいか」「どのように感じたらいいか」「どのように考えたらいいか」
その方法を両親の行動から、幼児期の自分の「成人の自我」で考え、取り入れていく
■脚本のテーマの書き替え【幼児期決断から再決断へ】
自己知覚の最終目的は
「自律性の達成」です
自律性の達成できないような脚本テーマに沿って生きていることに気づいたら、【再決断】することによって、自律性の達成は可能
再決断へのプロセスは、グールディング夫妻の「自己実現の再決断」に詳細が記されているので、一読をお薦めします
⭐️自律性の達成した人の能力
★自己理解と気づき
自分の感情、考え方、行動パターンに気づいている
★自発性
どの自我状態も自由に使える自発性を持つ
★親密さ
傷つくことを恐れず他人と親密な交わりができる