遠謀 密命・血の絆 巻の十四
平成21年6月19日~25日
著者 佐伯泰英
祥伝社文庫
【内容】金杉惣三郎の次女結衣が出奔した。しかも、旅芸人一座とともに尾張に向かったと知った惣三郎は、胸騒ぎを覚えた。またしても尾張徳川家の陰謀か?大和柳生の庄で剣術修行を続ける清之助に危急を知らせ、惣三郎は尾張名古屋にてわが息子と実に三年ぶりに再会、父子で血戦に臨む。尾張柳生との凄絶な戦いを通して父、息子、娘が絆を強める。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
●今回は、次女の結衣が江戸を出奔。なんと、女役者になりたいがためと言う。旅芸人一座は、悪者ではなそうであるが、“尾張”からの命令には背けない立場にあった。しかし、今回はちょっと…。旅芸人に近づいたのは結衣からで、彼らからではない。もう少し、旅芸人一座を悪者にできたら、もっと手に汗握る展開となったであろう。そして、最後には思いがけない援軍がやってくる・・・。